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NVIDIAドライバー595.71がRTX 5000シリーズの電圧を制限か――OC派には打撃、その背景に「燃えるコネクター」問題

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高級グラフィックカードの電源コネクター部分のアップ

■事実

NVIDIAは2026年3月2日、GeForce Game Ready ドライバーv595.71 WHQLをリリースした。

これは直前に公開されたv595.59の深刻なバグを修正することを目的としたリリースだった。

v595.59ではGPUファンが正常に回転しない問題、クロック低下、そして一部タイトルで大幅なパフォーマンス低下が報告されており、「Resident Evil Requiem(バイオハザード RE:クリーチャーズ)」向けのGame Readyドライバーとして投入されたにもかかわらず、NVIDIAはリリースから数日でダウンロードページから削除する事態となった。

ドライバーを強制的に取り下げるのは、同社として異例の対応だった。

v595.71はファン検出の不具合やAV1デコードクラッシュなど、前バージョンの問題を修正している。

しかし新たな問題が浮上している。

複数のユーザーとメディアから、v595.71がRTX 5000シリーズ「Blackwell」GPUのコア電圧を意図的と思われる形で制限しているという報告が相次いでいる。

この問題を最初に指摘したのはYouTubeチャンネルBang4BuckPC Gamerで、RTX 5090が3GHz以下に抑えられ、オーバークロック時に電圧が1V未満に低下することを実証した。

Wccftechも独自にMSI GeForce RTX 5090 SUPRIM Xを使って同様の現象を確認している。

以前のドライバーv591.86では、コア+200MHz・メモリ+2000MHzのマニュアルOCを適用してFurMarkを実行した際、電圧は1.020〜1.030V、クロックは3,015〜3,030 MHzに達していた。

v595.71で同じ設定を適用すると、電圧は1.005〜1.010V(瞬間的に1.00Vまで低下するケースも)となり、クロックも3GHz未満に抑えられた。

さらに、OCを適用しないストック状態でも電圧は1.015V前後にとどまり、以前のドライバーでOCをかけた状態(1.03〜1.04V)を下回るという奇妙な状態が確認された。

Club386の検証によれば、+150MHzのOCまでは動作が正常で問題は生じないが、+300MHzを超えると電圧が約1.05Vから0.99V以下に急落し、3GHzに到達できなくなるという。

PCGamesNのテストでは、古いドライバーと比較してUnigine Heavenで171fpsから144fpsへ約16%のパフォーマンス低下が確認されている。

影響はRTX 5000シリーズにとどまらない可能性がある。

NotebookCheckの報告では、RTX 4090・RTX 4080 Super・RTX 4070 Ti SuperのユーザーからもMSI Afterburnerの電圧設定が無視されるという報告が寄せられている。

NVIDIAはこの電圧制限が意図的なものかバグかについて、現時点で公式なコメントを出していない。

なお、Resident Evil Requiemのゲーム性能自体はv595.71で修正され、前のバージョンで観測されたような大幅な性能低下は解消されているとみられる。

2つのモニターに並べて表示されたGPUベンチマーク比較

RTX 5090の12V-2x6コネクター発火問題との関係

NVIDIAがこのような電圧制限を密かに導入した背景として、業界では「12V-2x6コネクターの発熱・発火問題」との関連が強く疑われている。

RTX 5090は設計消費電力(TGP)が575Wに達する。

前世代のRTX 4090(450W)からさらに高まったこの電力需要が、16ピン電源コネクターへの負荷を増大させている。

RTX 5000シリーズの発売以降、12V-2x6コネクターが溶損・発火したという報告が複数の国から相次いでいる。

500Wに電力制限をかけた状態でアンダーボルトを適用していたにもかかわらず、GIGABYTEのAORUS Master ICE RTX 5090のコネクターが溶損したという事例も報告されており、「高電力だけが原因ではない」という見方も出ている。

専門家の分析によれば、12V-2x6コネクターの根本的な問題は各ピンへの電流分配の不均一さにあり、一部のピンに電流が集中することで局所的な発熱が起きやすい設計的欠陥が指摘されている。

この問題はRTX 4090の前世代コネクター(12VHPWR)でも発生していたが、RTX 5090では消費電力の増大によりリスクが高まっている。

NVIDIAがドライバーレベルでの電圧制限に踏み切った背景に、この問題への対応がある可能性は十分に考えられる。

ただしNVIDIAはこの点についても公式には認めていない。

現時点で影響を回避したいユーザーには、v591.86またはv591.74へのロールバックが推奨されている。

解説

正直なところ、このドライバー騒動は「次々と問題が起きすぎだろ」と思わずにはいられません。

まず595.59でファンが止まるバグが発覚して緊急取り下げ。 次に修正版の595.71を出したら今度は電圧が制限されて、OCerが「性能が出ない」と気づくという流れです。

NVIDIAが「No Open Issues」とリリースノートに書いているのに、実際にはこれだけ問題が出ている。 品質管理の体制に疑問符がつくのは当然だと思います。

それよりも個人的に気になるのは、この電圧制限が「意図的かバグか」という点です。

もし単純なバグなら話は早いんですが、背景にある12V-2x6コネクターの発火問題を考えると、NVIDIAが黙って安全マージンを設けたという可能性がかなり高いと見ています。

何しろRTX 5090は575Wを超えるような電力を引き出すカードです。 アンダーボルトしていても発火したという事例が出ているくらいですから、電圧をソフトウェアで抑え込むのはメーカーとしては合理的な対応とも言える。

でも問題は、それをユーザーに一切説明しないで黙ってやったという点ですよね。

オーバークロックを目当てにRTX 5090を選んだユーザーからすれば、知らないうちに性能の上限が下げられていたわけです。 「3GHz超えで動かしていたのに、なぜ今は無理なんだ」と気づいた人がどれだけいるか。

要するに、ドライバーアップデートで勝手にハードウェアの仕様を変更されたことになります。

しかも発火問題の根本的な原因は設計にあると指摘されていて、ドライバーでの電圧制限はあくまでも表面的な対処療法です。

RTX 5090を購入した人には「とりあえずv591.86か591.74にロールバック」というのが現実的な選択肢ですが、それって要するに「最新ドライバーを使うな」ということになる。

数十万円するGPUを買って、最新ドライバーが使えないという状況が続くのは、かなりしんどい話ではないでしょうか。

ゲーミング用途だけを考えれば、電圧制限があっても実ゲームでの差はほぼ感じないと言われています。 でも「この電源コネクターは大丈夫なんだろうか」という不安を抱えたまま高額なGPUを使い続けるというのは、精神衛生上もよくないですね。

NVIDIAには、電圧制限を設けた意図と理由について正式に説明する責任があると思います。

 

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