
統合グラフィックス性能に関しては、これまで聞いた中で最強のプロセッサー・ラインナップだが、現実には見られない可能性もある。
IntelのNova Lake-AXは、Xe3Pアーキテクチャに基づき、最大28コアと驚異的な384個の実行ユニットを搭載すると報告されている。
昨日、Intelが噂しているNova Lake-AXのラインアップについてお伝えしたが、これはモバイル・プラットフォーム向けのエンスージアスト・グレードのシリーズだと伝えられている。
Intelからの発表はまだないが、いくつかのリーク情報では、ノートPC向けのメインストリーム・シリーズとなるNova Lake-Hファミリーの上位に位置するとされている。
スペックに関しては、これまでの報道から、プレミアムNova Lake S/HXが16-P、32-E、4-LP-Eコアの組み合わせにより最大52コアを搭載することだけが分かっている。

しかし、Nova Lake-AXはそれほど多くのコアを提供するわけではない。
著名なリーカー@OneRaichuは、Nova Lake-AXは8-Pコアと16-Eコアの構成を特徴とすると報告しており、Nova LakeはLow Power Efficientコアも利用することがわかっているため、合計コア数は28になる。
これはまだコンピューティングのニーズには強い構成だが、Nova Lake-AXが優れているのはこの点ではない。
リーク情報によれば、Nova Lake-AXはIntel Xe3Pアーキテクチャに基づく驚異的な384の実行ユニットを搭載する。
また、最大9600/10,667 MT/sのLPDDR5Xメモリ速度をサポートし、これは現行世代から大きく進歩している。
これは、Intel製CPUではまだ見たことがない最高速度であり、このため、RDNA 3.5アーキテクチャに基づく最大40個のコンピュート・ユニットを搭載するAMDの最上位製品であるAMD Strix Haloと競合することが予想される。
384個のEUをXe3ベースのコアに換算すると、各Xe3コアが8個の実行ユニット(Xe2と同様)を含むことを考えると、なんと48個のXe3コアを搭載することになります。
Xe3コアはXe2コアよりも性能と効率に優れるだけでなく、このようなコア数の多さはミッドレンジのGPU性能を実現することができます。

現在のIntel Core Ultra 200Hのラインナップは、最大8個のXe2コアを提供し、ゲームやグラフィックを多用するような負荷のかかる場面でも、そこそこのグラフィック性能を発揮する。
ベストとは言えないが、Intelがこれまで見てきた世代交代の中でベストの1つであることは間違いない。
理論的には、48個のXe3コアを搭載したNova Lake-AXは、Radeon 8060Sのような製品を簡単に粉砕するはずだが、これは我々の推測に過ぎない。
しかし、これはあくまでも我々の推測に過ぎない。Raichuによれば、発売は保証されておらず、そのためこれらの噂される数字にはあまり意味がないとのことだ。
我々は、Intelがこれを実現できないとは言っていないが、そうでないことを示唆する信頼できる報告はほとんど存在しない。
ソース:wccftech - Intel’s Nova Lake-AX Rumoredly Brings Up To 48 Xe3 Cores But Launch Is Not Guaranteed
解説:
Intel版Strix Halo、Nova Lake-AX
表題の通り、Nova Lake-AXを一言で表すならばIntel版Strix Haloということになると思います。
単体GPUに匹敵する強力なiGPUを搭載したモデルということになります。
何とも素晴らしい響きです。
Battlemageは今一つの性能でしたが、Xe3のDruidはもっと性能が上がるでしょう。
Strix Haloを超える性能とある通り、最強のiGPUを搭載したモデルということになります。
しかし、残念ながらいくつかの問題をはらんでいると思います。
まず、ブランドが確立している当のAMDが出しているStrix Haloもそれほど数が出るモデルではないということです。
9950Xなどと同様のCCDとそれよりも巨大なIODを搭載したStrix Haloは高価なモデルです。
こうしたモデルは売れる数が限られています。
Strix PointやKrackan PointなどのモノリシックなAPUと比較して安価にはできないでしょう。
元記事にも最終的には出るかどうかわからないと書いてあるのはこの辺りが理由でしょう。
ある程度安価であるならば、最近流行の携帯ゲーミングPCに採用される可能性はありますが、Nova Lake-AXの場合は性能レンジが違いますので難しいのではないかと思います。
私もStrix Haloの話を聞いたときは安価で出てくれることを願っていましたが、なかなか難しいかなと思います。
高価であるならば使いどころは難しいでしょう。
それでも高性能なノートPC向けならば使いどころはあるといった位置づけになるのではないでしょうか。
それを考えるとNova Lake-AXの使いどころもまた難しいと思います。
モバイル向けの単体GPUを組み合わせたモデルとコスト的にかなり近くなってしまうのではないでしょうか。
Nova Lake-AXはStrix Haloを簡単に粉砕するとありますが、Nova Lake-AXが出るころにはAMDも新しいモデルが出ているはずで、同世代のモデルと比較すると同等以下という感じになってしまうと思います。
※ 売れ行きいかんではもう出ない可能性もあると思います。
いずれにしても、iGPUが強力なモデルというのはこれからの主力になるはずです。
こうした超ハイエンドモデルはその位置づけがかなり難しいので、ぜひ日の目を見て、面白い製品に採用されてほしいなと思います。
Nova Lake-AXが採用されればかなり製品の方向性は固まってしまうと思いますので、面白い製品になる可能性は高いと思います。
単に高性能ノートPCやモバイルワークステーションというだけではなく、AI性能も絡めてアピールできるとさらに面白いと思います。