
AMDはサーバー分野で過去最高の売上高シェアを記録し、デスクトップ分野でも大きな伸びを記録した。
2025年第1四半期、AMDサーバーの売上高シェアは約40%に、デスクトップの売上高および台数シェアもピークに達する
Mercury Researchは、2025年第1四半期の最新の売上高および台数シェアを発表した。最も大きな成功を収めたのはサーバー分野で、前四半期(2024年)にはすでに最強の売上シェアを記録していた。

AMDの販売台数シェアは27.2%に、売上高シェアは39.4%にそれぞれ拡大し、前期比で1.5ポイントおよび3.1ポイント、前年同期比で3.6ポイントおよび6.5ポイントの増加となった。
この大幅な増収は、AMD の既存の Zen 4 ベースの Genoa ファミリーと Bergamo ファミリーに牽引されたもので、Turin 「Zen 5」の増産は継続されており、データセンター市場により高い性能と効率を提供している。
- サーバーの売上高シェアは前年同期比で6.5%ポイント、前期比では3.1%ポイント増加し、過去最高の39.4%となった。
- クライアントの売上高シェアは前年同期比 10.2%ポイント、前四半期比 2.7%ポイント増加し、26.5%となった。
- デスクトップの売上高シェアは前年同期比15.2%ポイント、前期比6.4%ポイント増加した。
- モバイルの売上高シェアは前年同期比7.3%ポイント、前四半期比0.5%ポイント増加した。
- 全体の売上高シェアは前年同期比9.0%ポイント、前四半期比2.9%ポイント増加し、31.6%となった。
デスクトップx86のシェアも顕著な伸びを示し、台数シェアは28%、収益シェアは34.4%に達した。
これは、前述のEPYCサーバー・ファミリーと比較しても、前年同期比で大きな増加である。
AMDは、Ryzen 7 7800X3DやRyzen 7 9800X3Dといった強力なゲーミングCPUが引き続き市場をリードする一方、16コアおよび12コアの製品でコンテンツ制作分野でも強力なリーダーシップを確保している。
| AMD シェア サマリー – 最終 | 2025 Q1 | 2024 Q4 | 2024 Q1 | 数量シェア | 収益シェア* | |||||
| 当四半期 | 前期 | 前年同期 | 変化 (ポイント) | 変化 (ポイント) | ||||||
| 数量 | 収益 シェア** | 数量 | 収益 シェア | 数量 | 収益 シェア | 前期比 | 前年同期比 | 前期比 | 前年同期比 | |
| シェア* | シェア | シェア | ||||||||
| サーバー | 27% | 39% | 26% | 36% | 24% | 33% | 1.5 | 3.6 | 3.1 | 6.5 |
| デスクトップ | 28% | 34% | 27% | 28% | 24% | 19% | 0.9 | 4.1 | 6.4 | 15.2 |
| モバイル | 23% | 22% | 24% | 22% | 19% | 15% | -1.2 | 3.2 | 0.5 | 7.3 |
| クライアント合計 | 24% | 27% | 25% | 24% | 21% | 16% | -0.5 | 3.5 | 2.7 | 10.2 |
| CPU合計 | 24% | 32% | 25% | 29% | 21% | 23% | -0.3 | 3.6 | 3.1 | 9 |
最後に、モバイル分野であるが、前年度比で販売台数で3.6ポイント、売上高で9.0ポイント増加した。
AMDは、エントリーレベルのRyzen 200/300チップから、よりパフォーマンス志向のRyzen AI 300シリーズ、そして「Fire Range」Ryzen 9000HXや「Strix Halo」Ryzen AI MAX APUファミリーなどのハイエンド製品まで、幅広いセグメントでx86製品を提供することを約束している。
最初のZenラインナップの発表以来、AMDが築いてきた勢いを考えると、レッド・チームを止めることはできない。
同社はすでにZen 6を開発中であり、先に報告したようにソフトウェアのサポートも準備中である。
AMDが今後のZenラインアップでx86セグメントを全面的に攻撃し続けることを期待したい。
AMD CPU市場シェア(マーキュリー・リサーチ経由):
| マーキュリー リサーチ | 2025Q1 | 2024Q4 | 2024Q3 | 2024Q2 | 2024Q1 | 2023Q4 | 2023Q3 | 2023Q2 | 2023Q1 | 2022Q4 | 2022Q3 | 2022Q2 | 2022Q1 | 2021Q4 | 2021Q3 | 2021Q2 | 2021Q1 | 2020Q4 | 2020Q3 | 2020Q2 | 2020Q1 | 2019Q4 | 2019Q3 | 2019Q2 | 2019Q1 | 2018Q4 | 2018Q3 | 2018Q2 | 2018Q1 |
| AMD デスクトップ CPU マーケットシェア | 28% | 27% | 29% | 23% | 24% | 20% | 19% | 19% | 19% | 19% | 14% | 21% | 18% | 16% | 17% | 17% | 19% | 19% | 20% | 19% | 19% | 18% | 18% | 17% | 17% | 16% | 13% | 12% | 12% |
| AMD モバイルCPU マーケットシェア | 23% | 24% | 22% | 20% | 19% | 20% | 20% | 17% | 16% | 16% | 16% | 25% | 23% | 22% | 22% | 20% | 18% | 19% | 20% | 20% | 17% | 16% | 15% | 14% | 13% | 12% | 11% | 9% | N/A |
| AMD サーバー CPU マーケットシェア | 27% | 25% | 24% | 24% | 24% | 23% | 23% | 19% | 18% | 18% | 18% | 14% | 12% | 11% | 10% | 10% | 9% | 7% | 7% | 6% | 5% | 5% | 4% | 3% | 3% | 4% | 2% | 1% | N/A |
| AMD 全 x86 CPU マーケットシェア | 24.4% (IOT/SCを除く) | 24.7% (IOT/SCを除く) | 23.9% (IOT/SCを除く) | 21.1% (IOT/SCを除く) | 20.6% (IOT/SCを除く) | 20.2% (IOT/SCを除く) | 19.4% (IOT/SCを除く) | 17.3% (IOT/SCを除く) | 35% | 31% | 28% | 29% | 28% | 26% | 25% | 23% | 21% | 22% | 22% | 18% | 15% | 16% | 15% | 14% | N/A | 12% | 11% | N/A | N/A |
ソース:wccftech - AMD Achieves Record Server Revenue Share, x86 Desktop CPU Market Share Grows To 28%
解説:
AMDの収益シェアがサーバー39%、クライアント27%、合計32%に達したとのこと。
実際のところ数量のシェアは頭打ちになっているのですが、収益シェアが上がっています。
イコールブランドが確立しつつあるということです。
なぜならば、個数当たりの価格が上がっているということであり、それだけ製品の価値が認められているということだからです。
X3Dの例を挙げると、売る余地は残っているが供給が追い付かずに高止まりしていると考えられ、市場でブランドを形成していると考えてよいのではないかと思います。
実際のところ、AMDの製品展開が素晴らしかったというより、Intelがミスをしたといった方が正しいと思います。
実際にX3Dに人気が集中して市場から消え、供給不足の批判を浴びた時、AMDの幹部が「Intelの製品がひどすぎる」と発言しています。
AlderLakeでハイブリッドを持ち込んでから、明確にAMDに対するアーキテクチャーのアドバンスがあったように思います。
当時はここから現実にラインナップを展開してきたら、もう追いつける余地はないのかなと考えていました。
しかし、Raptor、Reflesh、Arrowの三連続の不具合とその対応により、完全に明暗が分かれてしまいました。
Arrowのパフォーマンス問題により、不具合があるRaptorやRefleshの人気が出る始末でもはや末期的というしかありません。
一度ついたイメージを払拭するのは難しいですから、次にソケットが更新される時期に合わせて堅実に製品展開していくしかありません。
時期的には2026年にあたりますが、果たして大過なく更新できるでしようか?
そこが自作界におけるIntelの今後を占う大きなポイントになると思います。
ここで成功すればIntelの復活も十分にあり得ますが、ダメだった場合「やっぱりIntelはだめだ」という烙印を押されかねません。
信頼関係というのは崩れると一瞬ですから、シェアがいったん落ちてしまえば、AIBからもIntelが想定する数量を生産したくないという要求が上がってくるかもしれません。(もうそうなっているかもしれませんが。)
余ったら最後ですからね。
ですから、数量であまり差がつくと今後の数によるスケールメリットが発揮にしにくくなっていき・・・と悪循環に陥る可能性があります。
さて、Intleがこの不調から脱することができるのかどうか注目です。
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