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AMD RDNA 4およびRDNA 3+ GPUがLinuxグラフィックス・ドライバーのサポートを更新

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AMDは、最新のLinuxグラフィックス・ドライバに、今後のRDNA 4およびRDNA 3+ GPU用の新しいパッチとサポートを追加した。

AMD、Radeon GPUのRDNA 3+およびRDNA 4を含む将来のグラフィックス・ラインナップに対する広範なサポートを提供するために準備を整える

AMDは、Linux上での将来的な製品のサポートに向けた取り組みを、特に今後のRDNA 4およびRDNA 3+グラフィックス・アーキテクチャに向けて、大幅に強化している。

同社はIPブロック・アプローチを採用しており、見たところ、開発はまだ進行中である。

この準備態勢に基づき、次世代GPUの発売時に最適なサポートを見ることができると期待されている。

Phoronixによると、AMDは、Linux 6.10に先駆けて、AMDGPUおよびAMDKFDカーネルドライバにいくつかの追加パッチを適用した。

新機能には、RDNA 3+およびRDNA 4 GPUアーキテクチャをターゲットとしたIPブロックのアップグレードが含まれており、次世代製品を有効にする際にチーム・レッドが積極的であることを示している。

以下は変更履歴で、新しいアップデートによる完全な変更点を示している:

amdgpu:
- HDCP の修正
- ODM の修正
- RAS の修正
- Devcoredumpの改善
- その他コードのクリーンアップ
- sysfs経由でVCNの活動を公開
- SMY 13.0.xアップデート
- DCN 3.1.4での高速アップデートの有効化
- 追加デバイスでのdclkとvclkレポートの追加
- ACA RASインフラの追加
- TLBフラッシュ・フェンスの実装
- EEPROMハンドリングの修正
- SMUIO 14.0.2のサポート
- SMU 14.0.1アップデート
- ページテーブルの解放をTLBフラッシュと同期
- DML2のリファクタリング
- DCデバッグの改善
- SR-IOVの修正
- サスペンドとレジュームの修正
- DCN 3.5.xアップデート
- Z8の修正
- UMSCHの修正
- GPUリセットの修正
- GC 10.xのセカンドGFXパイプのHDP修正
- GC 10.3でセカンダリGFXパイプを有効化
- BACO/BOCO/BAMACO処理のリファクタリングとクリーンアップ
- VCNパーティショニングの修正
- DC DWBの修正
- VSC SDPの修正
- DCN 3.1.6の修正
- GC 11.5の修正
- 無効なTTMリソース開始チェックの削除
- DCN 1.0の修正

amdkfd:
- MQDハンドリングのクリーンアップ
- XCDの先取り処理の修正
- GC 9.4.2のTLBフラッシュ修正
- モジュールのアンロード時にワークキューを適切にクリーンアップ
- メモリ・リーク・プロセスの作成失敗の修正
- ユーザー空間への無効な例外報告を回避するためのCP不良オペ例外ターゲットの範囲チェック

この大量のドライバパッチによって、AMDはLinuxサポートを史上最高レベルに引き上げる準備ができており、MESAのRADV Vulkanドライバのような代替品と競争することになる。

ソース:wccftech - AMD RDNA 4 & RDNA 3+ GPUs Receive Updated Support In Linux Graphics Drivers

 

 

 

 

 

解説:

RDNA3+(Strix Point iGPU)、RDNA4のLinux Driverのサポートを更新

着々とロンチに向けて準備が進んでいるようです。

ドライバに関しては特に触れることがないのでドライバと表裏一体の関係にあるROCmに関して触れたいと思います。

ROCmはRDNA2は

2020年12月発売日に対してROCm5.0で正式に対応、2022年2月です。

ひとつ前のROCm4.5で予備的な対応が始まっていて、それが2021年11月となります。

RDNA3では2022年12月発売に対して

2023年6月にROCm5.6で予備的な対応が始まり、2023年4月のROCm5.5から予備的な対応が始まっています。

RDNA2では発売から1年以上対応に時間をかけていましたが、RDNA3では半年程度に縮んでいます。

そのため、RDNA3+やRDNA4はほぼ発売と同時になるのではないかとわたくしは考えています。

Windows版に関してはROCm5.7は23年12月にLinux版が出たあと、24年2月にWindows版(HIP SDK)が出ていますので、同時にロンチされる見込みは低いのかなと都は思いますが、こちらも状況の改善を期待したいところです。

ホビー向けのイラスト生成AIの動作状況としてみると、IntelやnVIDIAは公式でWindows動作しますが、AMDだけが今のところ公式なサポートはありません。

このあたりが整備されるまで、セットアップスクリプトは配布し続けたいと思います。

redditなどの情報を見ると、AMDが公式にWindowsでの動作をサポートするまであとほんの少しだと思います。

そうなれば、Intel、nVIDIAに続いてAMDも正式に対応することになり、dGPUのメーカー2+1で機会の均等が担保されるということになります。

期待して待っていましょう。

もちろん現状でもRadeonとGeforceの生成AI用途の使い勝手はイーブンではありません。

しかし、今後は少なくとも生成AIが動かないからという理由でRadeonを避ける必要はなくなると思います。

個人的にはさすがに最後発のIntelに負けているのはいかがなものかと思いますので、早期のサポートを期待したいです。

 

 

 

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※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

 

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