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Intel Panther CoveコアがIPCの大幅向上とAPXサポートをもたらすと報じられる

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Intel は、Cougar Coveの後継となるPコア・アーキテクチャPanther Coveに大きな改良を加えようとしている。

Intel は 「Tick-Tock 」開発に従っており、Panther Coveは大きなIPC向上をもたらすTockコアになると伝えられている。

Intel の次期プロセッサー・アーキテクチャーの最新動向は、次期Panther Coveが従来のプロセッサーよりも大幅に高速化することを示唆している。

Panther Cove(Panther Lakeと混同しないように)は、IPCの大幅な向上をもたらすと言われている。

さらに、このプロセッサーはIntel APX/AVX10もサポートする。

この報告は@InstaLatX64からのもので、Realworldtechのユーザーの一人が、Panther Coveが大幅なパフォーマンス向上のためにIPC(Instructions Per Clock)の大幅な改善をもたらすと報告している。

ユーザーStanislavはこう付け加えている、

PantherCoveは、大規模なIPCとAPX/AVX10などを備えた大きなuarchの変更である。

このアーキテクチャーの改善は、Lion CoveからCougar Coveに移行するよりも大きなもので、これは「Tick(ティック)」の改善である。

Cougar CoveからPanther Coveへの移行は「Tock」移行となり、これは2010年代以降、Intel が追従してきた以前のアーキテクチャの場合と同じである。

さて、さらにこの話題に移る前に、いくつかの混乱を解消しておこう。

Panther CoveはPコア・アーキテクチャであり、CPUファミリーであるPanther Lakeとは異なる。

後者は、Intel Lunar Lakeの後継となるモバイル・プラットフォーム向けで、PコアにはCougar Coveアーキテクチャが採用されると言われている。

Panther Coveについては、デスクトップ向けのラインナップで、Intel Arrow Lakeプロセッサーの後継となる。

現在、「Panther Cove X」と呼ばれる別のアーキテクチャがあり、これはXeon専用のP-Coreアーキテクチャで、数日前にお伝えしたIntel Diamond Rapidsに採用されることが確定している。

Panther CoveとPanther Cove Xはどちらも大きなIPCの向上をもたらすもので、後者はすでにDiamond Rapids用の最新のLinux 6.12カーネルパッチで発見されている。

興味深いことに、Cougar Cove P-Coreアーキテクチャに続くアーキテクチャは、少なくともCoreラインナップについてはCoyote Coveと報告されている。

Coyote Cove P-CoreはNova Lake CPUに採用される見込みで、Intel はすでに将来のアーキテクチャでIPCを向上させることを約束している。

本題に戻ると、最新のレポートでは、Panther CoveがIntel APX(Advanced Performance Extensions)をサポートすることも示唆している。

これは、汎用レジスタを増やしてメモリアクセスを減らし、命令レイテンシを短縮するものである。

AVX10はベクトル化処理と浮動小数点処理の改善に重点を置いており、Panther Cove/Cove Xはこの2つを今後のメインストリームデスクトップおよびデータセンター向けCPUにもたらす可能性がある。

現在のところ、Panther Coveアーキテクチャに関する情報はあまり共有されていないが、このリークはIntel のメインストリームCPU開発において重要なものである。

Intel メインストリームCPU世代比較:

Intel CPU
ファミリー
製造プロセスアーキテクチャーGPU
アーキテクチャー
コア数/
スレッド数
(最大)
プラットフォームサポート
メモリ
PCIe サポート発売年
Alder Lake
(第12世代)
Intel 7Golden Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
HD 700
シリーズ
16/24LGA
1700/1800
DDR5 / DDR4PCIe Gen 5.02021
Raptor Lake
(第13世代)
Intel 7Raptor Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
HD 700
シリーズ
24/32LGA
1700/1800
DDR5 / DDR4PCIe Gen 5.02022
Raptor Lake
Refresh
(第14世代)
Intel 7Raptor Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
HD 700
シリーズ
24/32LGA
1700/1800
DDR5 / DDR4PCIe Gen 5.02023
Meteor LakeIntel 4Redwood Cove
(P-Core)
Crestmont
(E-Core)
Xe1
(Alchemist)
22/28LGA 1851DDR5PCIe Gen 5.02024
Arrow LakeTSMC N3B?Lion Cove (P-Core)
Skymont (E-Core)
Xe1
(Alchemist)
24/32LGA 1851DDR5PCIe Gen 5.02024
Arrow Lake
Refresh
(キャンセル済)
TSMC N3B?Lion Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
Xe1
(Alchemist)
未定LGA 1851DDR5PCIe Gen 5.02025
Lunar LakeTSMC N3B?Lion Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
Xe2
(Battlemage)
8/8?LGA 1851?DDR5PCIe Gen 5.0?2024
Panther Lake
(未公表)
Intel 18ACougar Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
Xe3
(Celestial)
未定LGA 1851?DDR5PCIe Gen 6.0?2025
Nova Lake
(未公表)
未公表Coyote Cove
(P-Core)
Arctic Wolf
(E-Core)
未公表未公表未公表DDR5?PCIe Gen 6.0?2026
Razer Lake
(未公表)
未公表未公表未公表未公表未公表未公表未公表2027?

ソース:wccftech - Intel Panther Cove Cores Reportedly Bring Huge IPC Gains & APX Support

 

 

 

 

解説:

Panther Coveは大幅にIPCが向上するようです。

非常に紛らわしいのですが、Panther CoveはPコアのアーキテクチャー名で、製品のコードネームとは異なるようですね。

今のところCoyote Coveまで名前が出てきていますから、Razer Lakeか上の記事の表にはないまだ見ぬモデルに搭載されるのかもしれません。

Arrow LakeもかなりIPCは向上するようですが、それと同等の改良になるのでしょうか。

Intel APX/AVX10もサポートし、新世代のプロセッサといってもよいのでしょう。

ただし、あまりにも先の予定すぎてピンときません。

製造プロセスはIntel 14Aになるのでしょうか。

Intelは定期的にかなり先の予定まで公開しますが、Arrow Lake Refleshがキャンセルされたり、Intel 20Aがキャンセルされ、TSMC N3Bが使用されたりなど、それまであまり情報が出てこなかったらいきなりリークでキャンセル、中止になったなどの情報が流れてくることがありますので、なかなか油断ならないです。

Intel 18Aは予定通りに進んでいるのですかね。

この辺りは順調に進んでいるという情報しか出てきませんが、莫大な投資が必要なEUV世代になってからプロセス自体が問題なくても外部の受注が得られなければIntel 20Aのように採算が取れないということでキャンセルされる可能性も出てきたのでそういう意味でも油断ならないです。

さて、Panther Coveは無事、IntelのFabで製造されることになるのでしょうか。

Arrow Lakeのリークを見ればおそらく製品自体は間違いないのでしょう。

しかし、今後、IntelのFabには技術的な成功のほかに、他社から投資に見合った額だけ受注できるのかという点が追加されたことは注意が必要だと思います。

 

 

 

Core Ultra 200Sシリーズ

ソケットLGA1851

Core Ultra 285K

 

Intel 第14世代Coreシリーズ

ソケットLGA1700

 

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