GPU情報

AMD RDNA 5、クロック3.1〜3.4GHz目標か(RX 9070 XT比最大14%向上)

投稿日:

次世代GPUダイをイメージしたコンセプトアート。青と赤のアクセントライトが基板の回路を照らす、近未来的な雰囲気

■事実

AMDの次世代GPUアーキテクチャ「RDNA 5」(社内では「UDNA」統合の一環とも噂される)について、著名リーカーKepler_L2が3.1〜3.4GHzのクロック目標値を報告しました。

情報源はAMD内部資料とされ、AnandTechフォーラムでの次世代APUクロックに関する議論への書き込みの中で明らかになりました。

現行RDNA4最上位モデルRX 9070 XTの公式ブーストクロックは2.97GHzです。

3.1GHz目標なら約4.4%、3.4GHz目標なら約14.5%の周波数向上に相当する計算です。

この3.1〜3.4GHzという数値がディスクリートGPU・APU(内蔵GPU)・コンソール向けカスタムチップのどれを指すのかは不明、RDNA5は複数製品ラインに跨る設計とされています。

参考値として、下位モデルのRX 9060 XTは既に3.13GHzまでブースト可能です。

RDNA5の発売時期は2027年半ば〜後半が有力視されています。(情報源によっては2028年初頭にずれ込む可能性にも言及)

クロック以外の噂として、RDNA5はCU(Compute Unit)を基本単位とする現行方式から、WGP(Workgroup Processor、128シェーダー)を基本単位とする方式に再編される可能性があります。

上記WGP統合の根拠は、AMDが先行発表したCDNA5ベースのAI向けアクセラレータ「Instinct MI455X」の設計がRDNA系列から派生している点にあります。

別のリーク筋(IPCに関する情報)では、RDNA5はRDNA4比でクロックあたり命令数(IPC)が約5〜10%向上、CU(WGP)あたりのラスタライズ性能が約10%向上するとの試算も出ています。

一部の非公式な性能予測では、フラッグシップ構成のRDNA5がRX 7900 XT比で最大1.8倍のラスタライズ性能に達するとの見立てもあります。

表(クロック比較)

モデルアーキテクチャブーストクロックRX 9070 XT比
RX 9070 XTRDNA42.97GHz
RX 9060 XT(参考)RDNA43.13GHz+5.4%
RDNA5(下限目標)RDNA5/UDNA3.1GHz+4.4%
RDNA5(上限目標)RDNA5/UDNA3.4GHz+14.5%

表内の数値はKepler_L2による内部資料リーク情報および各メディアの報道に基づく非公式な目標値であり、確定仕様ではない

ソース:

  •  https://videocardz.com/newz/amd-rdna-5-reportedly-targets-3-1-to-3-4-ghz-gpu-clocks

解説

クロック数字だけを見て「速くなる」と単純に捉えるのは早計。GPU性能はクロック×IPC×CU(WGP)数×メモリ帯域の掛け算であり、クロックはあくまで一因子に過ぎない。

Kepler_L2は過去にPS6のAPU設計やRDNA4のGFX12紐付けなどで比較的高い的中実績を持つリーカーとされており、この点は裏付けとして触れておく価値がある。(ただし「内部資料を見た」という自己申告に留まり、スクリーンショット等の物的証拠は無い点は要注意)

そもそも3.1〜3.4GHzという「幅」自体が、ディスクリートGPU向けなのかAPU向けなのか明言されていない。文脈はAPU(内蔵GPU)クロックの議論から出てきた発言であり、フラッグシップdGPUに単純に当てはめるのは危うい。

 

メーカーの「最大◯%高速化」という宣伝文句は大抵ベストケースの数字であり、今回の「最大14%」もその類の「盛れる方の数字」を先取りしているだけかもしれない、という皮肉だ。

 

CU→WGP単位の再編が事実なら、今後リークされる「CU数」の解釈を巡って情報が余計に混乱しやすくなる。数字だけを鵜呑みにせず、「WGPかCUか」を都度確認する必要がある。

L2キャッシュ/帯域の framework: AMDはRDNA2でInfinity Cache(MALL)による帯域問題の実証実験を行い、以後RDNA3・4でも踏襲してきたが、RDNA5では大容量チップレベルキャッシュから「キャッシュ階層の抜本的再設計」に向かうとの情報もある。NVIDIAがRTX4000世代以降、大容量L2で同様の効果を得ている流れと合わせて考えると、「帯域の問題は小さくなったが容量の問題は依然残る」という構図が次世代でも続くかどうかは注目点だ。

RDNA5は次世代家庭用ゲーム機(PS6「Orion」、次世代Xbox「Magnus」)にも採用される見込みとされており、今回のクロック引き上げの噂はPC向けGPUだけでなく、次のコンソール世代の性能ベースラインにも波及する話として読める。

発売時期が2027年半ば以降という点を踏まえると、現行RX 9000シリーズユーザーにとっては当面「今の世代を使い倒す」以外の選択肢は無い。焦って動く必要のない話だ。

 

「クロックの数字が踊っているうちは話半分。蓋を開けるまで信じない」くらいの温度感で見ておくのがちょうどいい。

-GPU情報
-,

Copyright© 自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド , 2026 All Rights Reserved.