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ASUSとGalax、RTX 50シリーズを最大74ドル値上げ。ミドルレンジ帯を直撃

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値上げ矢印が重なるグラフィックボードのパッケージを店頭で撮影したイメージ

■事実

ASUSとGalaxが2026年9月1日付でGeForce RTX 50シリーズ一部モデルの販売価格を引き上げたと、中国の流通筋情報「Channel Gate」を引用する形でWCCFtechが報じました。

同内容はTechPowerUpも同時期に報じており、複数メディアで裏付けが取れています。

今回の値上げ対象はミドル〜アッパーミドル帯のRTX 5070、RTX 5070 Ti、RTX 5080のみです。

エントリー帯のRTX 5060/RTX 5050、およびフラッグシップのRTX 5090はいずれも今回の対象外です。

ASUSはRTX 5070を150〜300元(為替レート1元=約23.8円換算で約3,570円〜7,140円、約22〜44ドル相当)引き上げました。

GalaxはRTX 5070を200元(約4,760円、約30ドル相当)引き上げました。

GalaxはRTX 5070 Tiを300元(約7,140円、約44ドル相当)引き上げました。

今回最大の値上げ幅はGalaxのRTX 5080で、500元です。(約11,900円、約74ドル相当)

ASUSはすでに9月1日付で値上げを実施済みと報じられています。

この件は本来オフィシャルな発表ではなく流通筋情報がベースであり、ASUS・Galax本体からの公式声明は確認されていません。

比較表(今回の値上げ幅)

モデルブランド値上げ幅(元)値上げ幅(ドル換算)値上げ幅(円換算・1元=23.8円)
RTX 5070ASUS150〜300元約22〜44ドル約3,570〜7,140円
RTX 5070Galax200元約30ドル約4,760円
RTX 5070 TiGalax300元約44ドル約7,140円
RTX 5080Galax500元約74ドル約11,900円
RTX 5060/5050両社対象外
RTX 5090両社対象外

 

解説

ASUS・Galaxの値上げは今年に入って何度目か数えるのが面倒になってきたレベルで、もはや季節の風物詩と化している。む

 

今回の値上げが2026年最初ではない点が重要:1月に10〜15%(16GB以上のモデルは15〜20%)、春先にRTX 5090系で約300ドル、7月末〜8月にAMDも10%超の値上げを実施と、年間を通じて断続的に価格が積み上がっている構造だ。

今回「ミドル〜アッパーミドル帯だけが対象でフラッグシップ・エントリーは対象外」という選別のされ方が興味深い論点になる。

フラッグシップのRTX 5090はすでにMSRPの2倍以上(一部レポートでは2.5倍近く)まで達しており、実勢価格の「値上げの伸びしろ」自体が乏しくなっている可能性がある。

逆にエントリー帯(RTX 5060/5050)は薄利多売モデルのため、ここでさらに値上げすると需要そのものが消える恐れがあり、メーカー側が慎重になっているとも読める。

ミドル〜アッパーミドル帯はまだ「値上げしても買われる」価格弾力性の余地がある層と判断されている可能性が高い=「一番搾りやすいところから搾る」構図だ。

背景にあるのは筆者がこれまで繰り返し指摘してきた「RAMageddon」=AI向けDRAM需要が民生用メモリを圧迫している構造そのもの。GDDR7はGDDR6以上に供給がタイトで、TrendForceの調査ではDRAM契約価格が四半期で80%前後跳ね上がったとの報告もある。

メモリメーカー(Samsung・SK Hynix・Micron)がAI向けHBMに生産能力を優先配分し、ゲーミング用GDDR7に割く枠が細っているというのがこの値上げラッシュの根本原因だ。

「メモリ代が上がったから」という説明は概ね妥当だが、正確な原価内訳(メモリがGPU原価の何%を占めるか)は各社非公開であり、実際にはメーカーのマージン確保分も混ざっている可能性がある点は割り引いて見る必要がある。

ASUSとGalaxが動いたことで、MSI・Gigabyte・Colorfulなど他の主要AIBパートナーも追随する可能性が高いというのがこれまでのパターン

日本市場では為替(円安)の影響も乗ってくるため、元建てでの数十ドル相当の値上げが国内価格ではさらに増幅されて反映される可能性がある

 

「待てば安くなる」はもう死語で、いまや「待てばさらに上がる」が2026年のGPU市場の合言葉になりつつある

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