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AMDがGFX1170「RDNA 4m」をLinuxパッチに追加 RDNA 3.5のAPU向けリフレッシュか

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AMDのGPUアーキテクチャ進化図のコンセプト可視化

■事実

AMDがLLVMコードベースのAMDGPUバックエンドに新しいグラフィックスターゲット「GFX1170」を追加した。

Phoronixが最初にこの変更を報じ、このターゲットが「RDNA 4m」とラベル付けされていることを指摘した(https://www.phoronix.com/news/AMDGPU-LLVM-GFX1170)。

VideoCardzの報道によれば、このIDは既存のRDNA 3とRDNA 4ファミリーの間に位置する新しいものとなる(https://videocardz.com/newz/amd-gfx1170-rdna-4m-spotted-in-linux-patches-possible-rdna3-apu-refresh)。

特筆すべき点として、AMDは最近GFX1251(RDNA 4 Refresh相当)とGFX13(RDNA 5)のサポートを開始したばかりだった。

LLVMパッチによれば、GFX1170はAPU/SoCターゲットとして識別されている。

単体GPU向けではないことが明示されている。

GFX1170はGFX115xターゲット(RDNA 3.5)に対してSALUFloatInstsとDPPSrc1SGPRの機能フラグを追加している。

一方で、RDNA 4 GPUに搭載されている完全なGFX12 ISA機能セットは含まれていない。

GitHubにはGFX1170ターゲット向けのFP8/BF8変換命令を追加するマージリクエストも提出されている。

「RDNA 4m」という命名は混乱を招く可能性がある。

RDNA 4はこれまでGFX12に紐付けられてきたため、GFX11.xターゲットを「RDNA 4m」と呼ぶのは世代を超えたジャンプではなくマーケティング上の選択と見られる。

実質的にはRDNA 3.5のリフレッシュ版と考えられる。

現在のRDNA 3.5であるGFX1150シリーズは、Strix PointとStrix Haloに搭載されている。

GFX1150、1151、1152、1153といったサブバリアントが存在する。

GFX1170はこれらのさらなるリフレッシュ版として位置づけられる可能性が高い。

AMDはRDNA 4を単体GPU専用とし、APU向けにはRDNA 3.5系列を継続する戦略を取っている。

2026年後半に予定されているZen 6ベースのMedusa Point APUもRDNA 3.X系のアップグレード版GPUを搭載すると報じられている。

RDNA 4やRDNA 5、UDNAではなくRDNA 3.X系列を継続する方針のようだ。

解説

正直、この動きには賛否両論ありそうです。

AMDがAPU向けにRDNA 3.5系列を継続する判断は、ある意味で理にかなっています。

APUの内蔵GPUは単体GPUとは要求される性能が異なりますからね。

ハイエンドのレイトレーシング性能より、電力効率と発熱管理が重要です。

実際、現行のStrix Point(Ryzen AI 300シリーズ)に搭載されているRDNA 3.5 GPUは非常に優秀です。

Radeon 890Mは16コンピュートユニット(1024ストリームプロセッサ)で、最大2.9GHzで動作します。

ゲーミングハンドヘルドやモバイル環境では十分な性能を発揮しています。

わざわざRDNA 4に移行する必要性が薄いのも事実でしょう。

しかし一方で、2026年という時期にRDNA 3.5のリフレッシュというのは微妙なタイミングです。

RDNA 4の単体GPUは2025年2月にRadeon RX 9000シリーズとして既に発売されています。

好評を博しているアーキテクチャですから、これをAPUに統合しない理由が気になります。

「RDNA 4m」という命名も混乱を招きます。

RDNA 4の名前を冠しながら実態はRDNA 3.5のマイナーアップデートですからね。

これはユーザーに誤解を与える可能性があります。

技術的にはGFX1170がSALUFloatInstsとDPPSrc1SGPRを追加している点は注目です。

これらの機能がどの程度の性能向上をもたらすかは未知数ですが、少なくとも現行RDNA 3.5よりは改善されるはずです。

FP8/BF8変換命令の追加も興味深いですね。

これはAI処理やFSR 4などのアップスケーリング技術で活用される可能性があります。

AMDの戦略として見ると、開発リソースの集中という観点では理解できます。

RDNA 4をAPUに統合するには大規模な再設計が必要でしょう。

それよりもRDNA 3.5を段階的に改良していく方がコスト効率が良いのかもしれません。

次世代のUDNAアーキテクチャに開発リソースを集中させたい意図も透けて見えます。

UDNAはゲーミング向けRDNAとコンピュート向けCDNAを統合する重要なプロジェクトです。

2027年以降のMedusa APU世代で本格投入するつもりなら、2026年はつなぎの製品で凌ぐという判断なのでしょう。

ただ、ゲーミングハンドヘルド市場では不利になる可能性があります。

Intelが18Aプロセスで製造したPanther Lake APUのXe3 GPUは非常に強力です。

RDNA 3.5のマイナーリフレッシュで対抗できるのか疑問が残ります。

結局のところ、GFX1170がどの製品に搭載されるかが焦点ですね。

2026年前半に予定されているGorgon Point(Ryzen AI 400シリーズ)が最有力候補でしょう。

あるいはStrix Pointのさらなるリフレッシュ版として登場する可能性もあります。

いずれにせよ、AMDがAPU向けGPUの刷新を2027年のMedusa世代まで先延ばしにする方針は明確になりました。

この戦略が吉と出るか凶と出るか、2026年のAPU市場の動向次第と言えそうです。

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