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Intel Core i7-8086Kが発売

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今回はintelのデスクトップ向けハイエンドCPU、Core i7-8086Kが6月8日に発売されるとのことですので、紹介します。

Core i7-8086Kスペック

 

上がCore i7-8086KとCore i7-8700KとRyzen7 2700Xを比較したスペックです。

Core i7-8700Kと比較すると通常とターボのクロックが300MHz上がった以外の変更はありません。

価格は$425-$486とそれなりの価格になっています。

 

何故型番が8086なのか?

これについては、intelのx86系と呼ばれる16bitCPUの最初に出た型番が8086で今年は発売から50周年記念ということで、記念モデルとして発売されたからです。

8086から互換性を維持しながら世界トップのシェアの取るに至ったシリーズ最初の記念すべきCPUですね。

アニバーサリー(記念)モデルということでいくつかのニュースサイトで個数限定販売になるという扱いだったので、情報は入っていたのですが、無視していました。

ネタに近い型番と言い、個数限定モデルならば熱心な自作マニアくらいしか食指を動かさないモデルだと思っていました。

この型番で通常モデルとして出荷されるとのことですので、おそらくゲーミングPCなどのBTOにも普通に入ってくることになると思います。

ただし、専用モデルとかではなく、オプションで普通に選べる程度になる可能性も0ではないです。

既報でお伝えした通り、8コア版CoffeeLake-Sが11月に発売されるまで8086Kが事実上のフラッグシップモデルとなるようですので、こちらも慌てて記事を作成いたしました。

海外のニュースサイトでも同じような認識だったようで、特にあわててベンチマークレポートが出たりなどの動きはありません。

あまり目新しいところがありませんのでこの辺は仕方ないところなのかもしれません。

300MHzクロックが上がっているにも関わらず、TDPは特に変更がなく95Wとなっています。

この辺はフルロード時にどのくらい消費電力が変更になっているのかは気になるところです。

もし仮に製造プロセスに何らかの改良が入って+300MHzということであれば、11月の8コア版CoffeeLake-Sも期待が持てるかもしれません。

 

Core i7-8086KがゲーミングPCに与える影響

シングルスレッド性能・マルチスレッド性能ともに順当に性能が上がり、特に悪影響はないものと思われます。

しかし、個数限定のモデルではないため、各BTOメーカーのフラッグシップモデルはCore i7-8700KからCore i7-8086Kに全て変更になる可能性があります。

OCをされている方にとってはもともと300MHz程度はクロックアップされていると思いますので、本当に特に語るべきところがないモデルと言えるかもしれません。

現在Core i7-8700Kをお持ちの方は買い替えるほどの価値はありません。

買い替えるくらいなら思い切ってOCしたほうがいいでしょう。

上がったのはCPUのクロックだけでGPU部分もキャッシュも全て変更はありません。

フラッグシップモデルとしての寿命は11月に出ると言われている8コア版CoffeeLake-Sが出るまでという短い天下になることが予想されます。

今現在ゲーミングPCをお持ちの方は特に注目すべき点はないと考えてもらって差し支えありません。

これから購入しようと思う方は、8086KがゲーミングPCのモデルとして入ってきたり、オプションで選べるようになったら選択するのもよいと思います。

一応、昔からのコンピューターマニアにとっては「ニヤリ」とするような型番なのですが、知らない人にとっては端数のついている気持ち悪い型番に見えるかもしれません。

何となく好きになれないという方は8700Kを選んでも特に問題はないです。

既報でお伝えした通り、8コア版のCoffeeLake-Sのゲーミング性能は微妙になる可能性があります。

購入を延期して待つほどのものでもないと私は判断しています。

Core i7-8086Kの発売を機会に購入するのも悪くない選択でしょう。

4月に発売されたRyzen7 2700Xがベンチマークのマルチスレッド性能でCore i7-8700Kを上回っていたのは誤差レベルのほんのわずかな数値ですので、これでまたintelが最高性能モデルを奪取したことになります。

※ GeekBench4マルチスレッド性能

Ryzen7 2700X 25,907

Core i7-8700K 25,873

但し、当サイトの記事中で何度も触れている通り、最高性能のモデルはプレミア込の価格になるのが普通ですのでコストパフォーマンスは悪化します。

たった300MHzクロックが上がっただけで価格にしてCore i7-8700Kの$66-$127高ということですので、思いっきり選別品であまり出荷されないという可能性もあります。

※ 選別品とは生産過程で出来る特に優秀な個体を選別した製品のことです。歩留まりが低いので高くなる傾向にあります。

そういう点も含めて、自作ユーザーなら8700KをOCするからいいやと考える人は多いと思います。

自作ユーザーはパーツの価値の査定に関してはかなりシビアですので、これに倣って考えたほうがコストパフォーマンス重視の方は満足できるでしょう。

ソース:Impress - Intel、最大5GHz達成のCore i7-8086Kを6月8日から発売

2018年6月9日追記:ドスパラもG-tuneも当面記念モデルとして扱うようです。

 

 

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