インテルのLunar Lakeに関する最初の詳細が明らかになった。
インテルは、2024年に予定されているコードネーム「Lunar Lake」プロセッサーが、前例のないワットあたりのパフォーマンス効率を実現する全く新しいマイクロアーキテクチャをベースにしていることを明らかにしたが、このCPUについてそれ以外のことは一切明らかにしていなかった。
しかし、インテルのPerfMonソフトウェアの最新アップデート(@InstLatX64によって発見された)は、いくつかの疑問を解消している。
結局のところ、インテルのLunar Lakeには、Lion Cove高性能コアとSkymontエネルギー効率コアとが搭載されることになる。
このソフトウェアでは、Lion CoveとSkymontマイクロアーキテクチャのコア数や特性は明らかにされていないが、次期Lunar Lakeプロセッサーが確かに全く新しいマイクロアーキテクチャを採用し、少なくともインテルの主張に基づけば、これまでにないパフォーマンス効率を実現することは明らかだ。
Pコア | Eコア | |
Alder Lake | Golden Cove | Gracemont |
Raptor Lake | Raptor Cove | Gracemont |
Meteor Lake | Redwood Cove | Crestmont |
Arrow Lake | ? | Crestmont |
Lunar Lake | Lion Cove | Skymont |
インテルのLunar Lakeは、Meteor LakeとArrow LakeのクライアントCPUから分解されたマルチチップレット設計を受け継ぐが、(インテルが公開している回路図イメージによれば)それを新たなレベルに引き上げ、さらに物事を分割すると予想されている。
また、インテルのLunar Lakeは、コンピュート・タイルに同社の18A(1.8nmクラス)製造プロセスを使用する予定で、これによりインテルはより多くのRibbonFETトランジスタを搭載し、裏面給電のおかげで性能を向上させることができる。
今のところ、新しいLion CoveマイクロアーキテクチャとSkymontマイクロアーキテクチャ、そしてインテル18Aプロセス技術がArrow Lake CPUにもたらす性能の優位性を見積もるのは難しいが、インテル自身は2024年のCPUパーツにかなり高い期待を寄せている。
ソース:Tom's Hardware - Intel Lunar Lake Core Types Seemingly Confirmed by PerfMon
解説:
高性能チップのシリコンはワット当りの性能を引き上げる方向と絶対性能を引き上げる方向と2種類がありますが、このLunarlakeは前者になるようです。
今までとは同列に語ることができないレベルの性能になるようです。
私はIntelのプロセスが予定通りに行くかどうかに関してはまだ少し懐疑的ですので、具体的にESなりが出回るまで参考程度に話を聞いています。
MeteorLakeがモバイルのみになったのはやはりクロックが上げられなくなったことも関係しているのではないかと思うからです。
態度はArrowLakeが予定通りにロンチするまで保留にしたいです。
もちろんですが絶対に出せないとか失敗するとは思っていません。
Intelはやるときはやる会社なので実現する可能性は高いと思います。
しかし、特にゲーミングPC向けシリコンがRaptorの焼き直しになったのは疑ってかかるのに十分な状況ではないかと私は思っています。
特にこの世界はIntelに不利な情報と言うのはあまり出回らない仕組みになっています。
TSMCも3nmで足踏みしていますが、TSMCに抜かされてしまったIntelがあっさりと首位の座を奪還できるものなのかどうかに関しては私は懐疑的です。
簡単にそれが出来るなら今のような状況にはならなかったはずです。
さて、私の懸念が当たっているのか外れているのかはArrowLakeが来年正常に出てくるかどうかにかかっていると思います。
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