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Apple M3プロセッサーのダイショットでチップ設計に命を吹き込む

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カラフルなハイライトと注釈は、家族の視覚化を助ける。

本日未明、アップルの「Scary Fast」イベントから届いたばかりの、最新のM3、M3 Pro、M3 Maxプロセッサを搭載した最新のアップル製Macについてお伝えした。

我々はアップルの魅力的な新しいシリコンチップの違いについて議論したが、Twitter/XのユーザーHigh Yieldは、TSMC N3Bで製造されたプロセッサのトリオの視覚的なコントラストを提供するいくつかの注釈付きダイショット画像を作成した。

注釈と色分けが施された比較グラフィックは、M3ファミリーのメンバーが実際にどれほど異なるかを示すのに役立つ。

エントリーレベルからプロレベル、そして最大レベルへの変化は、「私のMacにはM3が搭載されています」という言葉をほとんど無意味なものにしてしまうほど、並外れたものだ。

High Yieldの色分けは、ここに示した3つのプロセッサを通じ、最新のSoCを構成するさまざまなブロックの相対的な大きさを素早く把握するのに役立ちます。

色分けが進むにつれて、アップルのエンジニアが特定の機能を他の機能よりも優先していることがわかります。

CPUコア数は、グラフィック概要の左から右に進むにつれて、8、12、16と増加し、全体として倍増している(コアの種類は無視)。

しかし、より大きな変化はGPUで、M3からM3 MaxへとGPUコアが4倍になっている。

同様に、アップルのSoC設計者は、ハイエンドチップのキャッシュやI/Oなどのプロセッサ設計機能を重視しているようだ。

これは、ファミリー内の異なるプロセッサーが異なるワークロードをターゲットにできる方法の1つだ。

小さなApple M3を軽視しているように聞こえるかもしれないが、その250億トランジスタ数は、AMDが非常に高性能なRyzen 7 5800HラップトップAPUに採用したものと比べると、ほぼ2.5倍である。

外部の参考文献からM3 Maxを見ると、その920億トランジスタ数は、AMDのEpyc Genoa(900億トランジスタ、96CPUコア)を凌ぐ。

M3 Maxはまた、NvidiaのGH100 Hopper GPU(800億)よりもかなり多くのトランジスタを使用している。

もちろん、GH100のすべてがGPU作業に特化されているのに対し、アップルのM3 Maxはさまざまなワークロードを処理する完全なSoCだ。

アップルは、新しいM3シリーズとそれぞれのCPU、GPU、NPUについて、いくつかの高い性能主張を共有している。

アップルの最新シリコンを搭載したいくつかのテストマシンを間もなく入手し、その謳い文句通りの性能を発揮するかどうかを確認したい。

アップルとそのチップ製造パートナーであるTSMCにとって、次の重要なステップでは、FinFetからGAAへの移行が必要になる。

TSMCの将来の2nmクラスの部品は、多くの巨大ハイテク企業にとって非常に重要な移行となるだろう。

ソース:Tom's Hardware - Annotated Apple M3 Processor Die Shots Bring Chip Designs to Life

 

 

 

解説:

Appleの新チップが出るたびに同じ解説をして、そのたびに「Apple信者」と揶揄されていますので、今回は発表と同時に話題に上げて先に宣言しておきます。

M3は現時点でも単体チップの最新CPUであるCore i9-14900KとRTX4090の組み合わせに絶対性能で勝つことはありません。

そのため、Core i9-14900KとRTX4090の組み合わせと比較する場合、「エネルギー効率で勝っていてる」こういう言い方をするはずです。

こういう言い方をするイコール、絶対性能では負けているということです。

これがわからない人は、PCと言うものを理解できてないです。

なぜならば、絶対性能で勝っているならば、素直に比較すればよいだけだからです。

世界最新のTSMC3nmチップだと言っても、(一世代前のプロセスで作られているが)、CPUとGPUのそれぞれの専用チップに勝てるほど世の中は甘くありません。

やはり、同じだけの性能を出そうとすれば、排熱が問題になって現実的ではないレベルになるからです。

例えば、M3のGPUがRTX4090の2倍のエネルギー効率だったとしても、RTX4090と同じ性能を出そうとすれば、GPU部分だけで450W÷2で225Wもの消費電力を必要とする計算になります。

※ 上は仮定の話で、現実的にはM3 Ultraに搭載されているGPUをどんなにシバいてもRTX4090と同じ性能を出すことは不可能だと思います。

これは物理的な要因が絡んでいますので、現在の延長線上のアーキテクチャーを使っているならば、どうにかすることは不可能です。

SoCは一世代程度製造プロセスに差があっても、それぞれ専用の冷却ソリューションを搭載した専用のプロセッサには勝てないです。

例えば、RTX5000シリーズはRTX4000シリーズの170%程度の性能と言われています。

※ もちろんこれはAI/MLでブーストされた後の性能は含まれていません。

同じ会社が作ったチップでも3nmと5nmを比較して生の性能で2倍も上がらないということです。

翻ってシステムに必要なほとんどの機能を内蔵しているSoCで一世代前の製造技術で作られた専用プロセッサに勝てるかと言われれば常識的に考えて不可能と言うことになります。

信者とか信者じゃないとかそれ以前の問題として常識なので覚えておいて損はないです。

 

ではM3に全く意味が無いのか?

しかし、私はM3に全く意味が無いとは思いません。

ゲーミングPCから見たM3にはほぼ意味がありません。

これは事実です。

しかし、本来SoCと単体のプロセッサの組み合わせを比較するのは普通乗用車とトラックを比較するようなものです。

荷物が詰める量がトラックより普通乗用車の方が少ないからと言って、みんながトラックを買うわけではありません。

当たり前です。

M3とゲーミングPCを比較するのは「スタイリッシュなお父さんと若くてきれいに見えるお母さんと可愛い子供の幸せ家族」がミニバンに乗って家族旅行に行こうとしているところに汚いトラックで乗り付けたオタクが「へーい、君の車にはそれしか荷物が詰めないのかい?」と自慢するようなものです。

控えめに言っても頭がおかしいレベルなのであまりイキるのは止めておきましょう。

本来比較する必要はありませんが、Appleが「うちのCPUはこんなに凄いですよ」と言いたいがために特殊な条件下で比較しているにすぎません。

それをAppleの信者が勘違いして騒ぐのでこのような話になるだけです。

非常にわかりにくい比較なので、「詐欺ではないか」と騒ぎになりますが、常識で考えて上のようなことを理解していれば、Appleが何を言いたいかと言うのは理解できるはずです。

理解できない人は語るレベルに達してないということなのでもっと常識を勉強しましょうということです。

 

 

 

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