Intelの第14世代CPU「Meteor Lake」に関する新情報が、Coelacanth-Dream氏によって同社のオープンソースデータベースで明らかにされた。
その内容から、Meteor Lake CPUは、既存のGolden Coveコアを改良しつつ、E-Coreに全く新しいアーキテクチャを採用するようだ。
インテル第14世代Meteor Lake CPU。Redwood Cove Pコアは同じアーキテクチャと微調整、Crestmont Eコアは新アーキテクチャを採用
Intelの第14世代Meteor Lake CPUは、再びハイブリッド方式を採用することが明らかになったが、これはもう驚きではないだろう。ハイブリッドCPUファミリーのNative Model IDは、0x0の "Core "と0x0のAtomファミリーを持つLakefieldからリストアップされている。
Lakefield SOCは、Intelが初めてハイブリッドアーキテクチャのアプローチに基づく設計を行なった製品だ。
その後、Intelは第12世代Alder Lakeを発売し、間もなく次期第13世代Raptor Lake CPUを発売する予定です。
As I talk about it in May, RWC like SNC, will not widen the microarchitecture crazy like Alder lake.
RPC is different, it focuses on the core level improvement instead of uarch.https://t.co/tloWXyqQL2— Raichu (@OneRaichu) August 15, 2022
Native ID is uArch's ID.
Crestmont has different ID from Gracemont. So It is different uArch.
Redwood Cove has same ID with Golden Cove. So it is fundamentally same uArch.
Golden Cove Refresh = Raptor Cove
Another tweak and refesh = Redwood Cove pic.twitter.com/VJH8bmoiAD— 포시포시 (@harukaze5719) August 15, 2022
Intelの第12世代Alder Lake CPUは、Golden Cove P-Coreとも呼ばれる0x0「Core」と、Gracemont E-Coreとも呼ばれる0x1「Atom」を搭載している。
Intelの第13世代Raptor Lake CPUでもこのデザインは踏襲されるが、コアレベルでさまざまな変更が行なわれたため(Uarchと間違えないように)、P-CoreをRaptor Coveと改名することになった。
キャッシュ向上、クロック向上などの変更は見られるが、それらはアーキテクチャ上の性能向上とは言い難い。
ネイティヴ ・モデル ID (シーラカンス ・ドリームより) | コアCPU | アトムCPU |
Lakefield | 0x0 | 0x0 |
Alder Lake | 0x1 | 0x1 |
Raptor Lake | 0x1 | 0x1 |
Meteor Lake | 0x1? | 0x2 |
第14世代Meteor Lake CPUの場合、Redwood Cove P-Coreは、再び0x1 "Core "設計をベースにする見込みで、Coreレベルのアップグレードはあっても、アーキテクチャはほぼ同じになると思われる。
一方、Crestmontと呼ばれるAtomのE-Coreは、0x2 Native Modelにアップグレードされる予定だ。
OneRaichu氏は、Redwood CoveはSunny Coveコアほどアーキテクチャを広げず、主に命令実行効率にフォーカスすると説明する。分岐予測、マイクロオペレーション融合、命令ディスパッチ、レジスタリメイク、EU実行効率などの改善が語られていることから、0x1.5とみなすことができる。
Intel Meteor LakeのCPUは、全く新しい「Intel 4」プロセスノードを利用しているが、このノードは10ESFほど成熟していない可能性があり、Raptor Lakeの持つ高周波数には及ばないクロックの後退が見られると考えられる。
一方、IPCはRaptor Lakeよりも向上するが、シングルスレッド性能は大きな向上は見込めないだろう。これまでの噂では、Meteor LakeはRaptor Lakeに対して1桁のIPC向上となることがすでに示唆されていたが、2024年に登場するArrow Lakeまで、しばらくはAMDのCPUを抑えるには十分な性能だろう。
インテルモバイルCPUのラインアップ:
CPUファミリ | Arrow Lake | Meteor Lake | Raptor Lake | Alder Lake |
製造プロセス | Intel 20A 5nm EUV | Intel 4 7nm EUV | Intel 7 10nm ESF | Intel 7 10nm ESF |
CPU アーキテクチャー | ハイブリッド (異種コア4種) | ハイブリッド (異種コア3種) | ハイブリッド (異種コア2種) | ハイブリッド (異種コア2種) |
Pコア アーキテクチャー | Lion Cove | Redwood Cove | Raptor Cove | Golden Cove |
Eコア アーキテクチャー | Skymont | Crestmont | Gracemont | Gracemont |
最大構成 | 不明 | 6+8 (Hシリーズ) | 6+8 (Hシリーズ) | 6+8 (Hシリーズ) |
最大コア数 /スレッド数 | 不明 | 14/20 | 14/20 | 14/20 |
計画済み ラインナップ | H/P/Uシリーズ | H/P/Uシリーズ | H/P/Uシリーズ | H/P/Uシリーズ |
GPU アーキテクチャー | Xe2 Battlemage Xe-LPG Xe3 Celestial Xe-LPG | Xe2 Battlemage Xe-LPG | Iris Xe (Gen 12) | Iris Xe (Gen 12) |
GPU 実行 ユニット数 | 192 EU (1024 Core)? | 128 EU (1024 Core) | 96 EU (768 Core) | 96 EU (768 Core) |
メモリ サポート | 不明 | DDR5-5600 LPDDR5-7400 LPDDR5X - 7400+ | DDR5-5200 LPDDR5-5200 LPDDR5-6400 | DDR5-4800 LPDDR5-5200 LPDDR5X-4267 |
メモリ容量 (最大) | 不明 | 96 GB | 64 GB | 64 GB |
Thunderbolt 4 ポート | 不明 | 4 | 2 | 2 |
搭載可能WiFi | 不明 | WiFi 6E | WiFi 6E | WiFi 6E |
TDP | 不明 | 15-45W | 15-45W | 15-45W |
発売時期 | 2024H2? | 2023H2 | 2023H1 | 2022H1 |
解説:
MeteorLakeのPコア、RedwoodCoveは相変わらずGoldenCoveの改良にとどまる
と言うことらしいです。
RedwoodCoveは内部にも多少手が入り、AlderやRaptorと同じ0x1世代とされていますが、実質は0x1.5世代と言っても差し支えないようです。
ただし、性能向上幅(IPC)は大きくなく、数%にとどまるようです。
Intel4の製造プロセスはトラブルになっているとのうわさが出ており、ダメだった場合、演算コアにTSMCの5nmを使うと言われています。
その噂の通り、Intel4はまだ成熟が進んでおらず、Intel7よりクロックが上げられないという旧Intel10nmと同じような状況に見舞われているようです。
数%程度のIPC向上ではまたしても数%のIPC向上では性能が上げられず、なかなか厳しい状態になりそうな予感です。
実際、Intel7の改良には実に2017年のCoffeeLakeから数えて実に4年もの歳月を要しており、スンナリIntel4がロンチ(大量生産)されると考える方がちょっと都合がよすぎるのかもしれません。
元記事中にもある通り、ジム・ケラー氏の居ない今、AMDがGoldenCoveの性能に追いつくのはかなり難しいと思います。
Zen4はイマイチの性能っぽいですから、Zen5でどのくらい進化した姿を見せられるかですね。
ゲーム用途に限って言えば、3D-Vcacheでキャッシュを特盛にするのはありだと思います。
Ryzen 9000シリーズ
Ryzen 7000X3Dシリーズ
Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵)
Ryzen 5000/4000シリーズ