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AMD Ryzen 5 5300G ES Cezanne Desktop APUが176.99ドルでeBayに出品される - 7nm Zen 3アーキテクチャを採用した最速のクアッドコアCPU

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エントリーレベルのAMD Ryzen 5 5300G「Cezanne」APUがeBayに出品されています。このAPUはZen 3コアアーキテクチャを採用しています。はるかぜちゃんが発見したこの出品は、先月Ryzen 7 5700G ES APUを出品したのと同じ人物によるものです。

AMD Ryzen 5 5300G 'Cezanne' APUがeBayに出品される - クアッドコアのZen 3チップで176.99USドル、史上最速のクアッドコア!

AMD Ryzen 5 5300G」は、4コア8スレッドの仕様となっています。

7nmのZen 3コアアーキテクチャを採用しており、既存のRenoir Ryzen 4000G APUと比較してIPCが大幅に向上しています。

OPNコードは100-000000262-30_Yで、ベースクロックは3.50GHz、ブーストクロックは4.2GHz程度を想定しています。

なお、このAPUはまだエンジニアリング段階にあるため、最終的な出荷時のクロック数はこれより高くなる可能性があります。

このAPUには、8MBのL3キャッシュ、2MBのL2キャッシュが搭載されており、TDPは65Wとなっています。

Vega 8 iGPUが搭載されていますが、512のストリームプロセッサーを搭載していること以外に、正確なクロックは分かっていません。

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AMD Ryzen 5 5300G APUは、CPU-zのシングルコアテストで570.3ポイント、マルチコアテストで3003.2ポイントを獲得しました。

このAPUは、ギガバイトのX570 AORUS Elite WiFiマザーボードでテストされました。

64GBのDDR4-3200メモリ(CL16-18-18-38-56)が使用されているようですが、これがCezanne APUのレイテンシーの低さの要因となっているようです。

Cinebench R15に移ると、AMD Ryzen 5 5300G APUは1131ポイントを獲得し、Cinebench R20では2685ポイントを獲得しました。

AMD Ryzen 5 5300Gのベンチマークは、販売者のYouTubeページに掲載されているプレビューでさらに見ることができ、詳細なベンチマークや他の最新4コアCPUとの比較を見ることができます。

AMD Ryzen 5 5300G 4 Core Zen 3 APU ベンチマーク:

 

 

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AIDA64によるストレステストでは、AMD Ryzen 5 5300Gは、AMD純正クーラーで50℃以下の温度を記録しました。

これは非常に印象的なことです。

このチップは、オーバークロックのための非常に大きな余裕があり、適切な冷却ソリューションを使用した場合にも低温で動作します。

電力に関しては、CPUは90~100Wの範囲内で動作していました。

AMD Ryzen 5000G Cezanne Desktop APUのラインナップは、2021年前半に発売される予定です。

前世代のAMD Ryzen 4000G Renoir APUは、印象的なメモリーオーバークロック機能を備えていましたが、Ryzen PRO 4000G APUとは異なり、適切なチャネルを利用してメインストリームセグメントでも販売される予定の次期Cezanne APUでも同じことが期待できます。

ソース:wccftech - AMD Ryzen 5 5300G ES Cezanne Desktop APU Listed on eBay For $176.99 US – Fastest Quad Core CPU Featuring 7nm Zen 3 Architecture

 

 

解説:

Ryzen 3 5300G相当と見られるエンジニアリングサンプルがeBayで販売されていたとのこと。

その性能はシングルスレッド性能でもマルチスレッド性能でも1CCXで高速と評判で入荷即蒸発の大人気モデルRyzen 3 3300Xより速い結果が出ています。

現行モデルであるRyzen 3 PRO 4350Gと比較すると7-10%程高速になっているようです。

10%と言うと体感できるレベルだと思います。

また発熱も低いようですから、OCが可能な場合、かなり回る面白いCPUになりそうです。

総合的にみると、4コア8スレッドでかなりシングルスレッド性能とOCマージンが高いCPUになりそうですので、安価でキビキビと動くと言った印象です。

FullHDまでのゲームをプレイするならば、恐らくこれで不満に感じることはほとんどないと思います。

Ryzen 5 5600無印は出そうにない気配ですので、Zen3のコアの安価なモデルはRyzen 3 5300Gのみになる可能性が高いです。

Rocket Lakeは確かに素晴らしい性能ですが、4コア8スレッドはComet Lake Refleshになることが確定しており、性能は第10世代のCore i3と大差ないと思われます。

そう言ったことを考えると、Ryzen 3 5300G発売が待ち遠しいですね。

FullHDクラスのゲーミングPCを検討されている方にとっては福音となるCPUだと思います。

 

 

 

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