IntelのCEO、Pat Gelsinger氏は、Chipzillaが今年、AMDに奪われた市場シェアを回復することを期待しているが、Wall Streetはまだ確信が持てない。
インテルは今年、AMDから市場シェアを取り戻すことを望んでいるが、市場ウォッチャーはどのように確信していない。
インテルは、ここ数年で最も悲惨な決算を発表していますが、同社は2023年に軌道に乗り、2025年以降には市場のリーダーへと向かうと述べています。我々は、今後数年間に期待される彼らの全製品ポートフォリオを詳述し、サーバー、ラップトップ、デスクトップの各セグメントでAMDとAppleの両方に取り組むことになります。
インテル社のパット・ゲルシンガーCEOは、決算説明会で、「シェアを失い、かつての勢いもなくなってきたが、今は変わってきており、今年中に安定化が期待できる」と認めた。
「シェアを失い、勢いもなくなった。今年は安定すると考えています」と、CEOのPat Gelsinger氏は電話会議で投資家に語った。
ロイター通信より
PatはIntelは大丈夫だと信じているが、ウォール街のアナリストや市場自体は、Intelがどうしてこんなに早く安定化を見込んでいるのかよく分かっていないようである。
その要因としては、132億ドル、151日分に相当する膨大な在庫がまだ残っていることと、AMDのEPYCポートフォリオに対抗するために最近発売されたIntelのSapphire Rapids Xeon CPUの評判が芳しくないことが挙げられます。
ブルーチームでは、Sapphire Rapids Xeon CPUがAmazon、Microsoft、METAなどのクラウドおよびデータセンターの顧客に供給されると予想しています。
DRAM市場もそうなることを期待していますが、他のアナリストは、AMDのEPYC CPUがサーバー市場シェアを拡大し続け、Genoa-X、Bergamo、Sienaなどの現行ラインナップの新製品が間もなく発売され、今年末までに30％に達するかもしれないと予測しています。
「Intelは、まだシェア回復を開始できる状況にはないと思う。1%から13%になったということは、大きな意味がある。サーバープロセッサ市場には、勢いのある有力な第2のライバルが存在し、その勢いが増していることを物語っている」とラウ氏は語った。
「サードブリッジ社の半導体アナリスト、ルーカス・ケー氏は、「Intelは、Sapphire Rapidsによって、AMDに戦いを挑むことができると大きな期待をしていた。"しかし、我々の専門家は、Intelの継続的な納期の不整合により、これまで失望を与えてきたと述べています。"
"Intelの再建は、経済の影響で悪化し、時間がかかっていますが、その計画はうまくいっていると思います。"とForrester Researchのアナリスト、Glenn O'Donnellは言っています。"新製品を提供し、他のチップメーカーがIntelの製造能力を利用することで合意し、製造が活発化している。"
ロイターより
しかし、インテルのパット・ゲルシンガーCEOと彼のチームが実行した計画がうまくいっていると予測するアナリストもおり、このままいけば、インテルにとっても良い結果が期待できるだろう。
解説：
IntelのCEOが業績の安定化を約束
Intelの時価総額は2022年に何度かAMDに抜かされています。
Intelは業績を回復させて、AMDに対する立ち位置を安定化させると投資家に約束しているようです。
そもそも、IntelはAlderlakeでAMDに勝っているではないかと自作erなら感じると思いますが、利益率の高いサーバーの世界ではそうではありませんし、ノートPCの世界ではRembrandtもまだ存在感を放っています。
一方でIntelは単体GPUの世界でもイマイチAMDやnVidiaに追いついているとはいいがたい状況です。
サーバーCPUはPコアのみの単一構成ですから、Pコアの発熱がモロに問題になり、デスクトップほど差が付いていません。
また、複数のユーザーでシステムの性能をシェアすることが普通のサーバーではフェアユースの証明がしにくいハイブリッドは非常に相性が悪いです。
Sapphire Rapidsは出荷に遅れも出ているようで、完全に信用を回復したというレベルにはなってないようです。
何でもそうですが、一朝一夕で結果を出せるものではありません。
デスクトップPCだけで見ると局地的には勝っていると思います。
しかし、ハイブリッドは丁度誂えたようにゲーミングPC向けに作られたような技術ですから、その他の分野で圧倒しているというほどではないということです。
サーバーではARMや下からはRISC-Vも油断のならないレベルまで性能を上げてきています。
Intelの予定を見ると、RaptorにRefleshを出し、ArrowLakeも2世代続けるようですから、もう高性能デスクトップ向けは一段落させて、後はサーバーとモバイルとGPUに力を入れていくということのようです。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。
