Intelは、Linux 6.3において、次期Meteor Lake CPUに搭載されるComputer VisionおよびDeep Learningワークロードを支援するVPUまたはVersatile Processing Unit推論アクセラレータのサポートを追加しました。
これは、アクセラレータのサブシステムで使用される最初のドライバをマークし、2月のLinux 6.3マージウィンドウにコードが追加される予定であることを確認します。
Intel、Linux 6.3でVPU「Versatile Processing Unit」アクセラレータのサポートを追加、Meteor Lake CPUでデビューへ
新しいVersatile Processing Unitは、Vision Processing UnitやVideo Processing Unitと混同されることはない。
Intel Versatile Processing Unit、VPUは、Intelの非サーバープロセッサと融合した人工知能推論アクセラレータである。インテルVPUは、物体検出や分類などの用途で、Deep Learningアプリケーションをエネルギー効率よく実行できるようにする予定です。
リポジトリライブラリでは、Linuxベースのシステムで新しいVPUと互換性があり機能するように分類されたコンポーネントを提供する予定です。
以下は、Linux 6.3用のDRM-misc-nextの最近のプルリクエストです。
drm-misc-next-2023-01-24:
drm-misc-next v6.3 用:
UAPIの変更:
クロスサブシステム変更:
コアの変更:
- EDID: モード解析の改善とリファクタリング
- fbdev: クリーンアップ
- format-helper: XRGB8888 から XBGR8888 と ABGR8888 への変換を追加しました
ドライバの変更:
- accel/ivpu: Intel VPU アクセラレータ用ドライバの追加
- ブリッジ i.MX93 LDB plus DTバインディングをサポート。
- exynos: 修正
- パネル: vtdr6130: 修正: AUO A030JTN01 および DT バインディングをサポートします
- simpledrm。システムメモリ・フレームバッファとDTバインディングのサポート
- ssd130x: スパース警告の修正
コミット bd43a9844bc6f78e00fdc91db47f6969d10c5ac5 以降の変更点は以下のとおりです。
drm: ブリッジ: ldb: LDBクロックが要求されたリンク周波数と一致しない場合に警告を出す (2023-01-19 08:50:50 +0100) は以下のGitリポジトリで利用可能です。
git://anongit.freedesktop.org/drm/drm-misc tags/drm-misc-next-2023-01-24 にあります。
51affef35bb39f186aef7eeeb4a7f9ceccd3e65e までの変更を取り込むことができるようになりました。
drm/ssd130x: dubious: x & !y` の警告を消します (2023-01-24 11:02:33 +0100)
UAPI の変更:
クロスサブシステム 変更点:
コアの変更点:
- EDID: モード解析の改善とリファクタリング
- fbdev: クリーンアップ
- format-helper: XRGB8888 から XBGR8888 と ABGR8888 への変換を追加しました
ドライバの変更:
- accel/ivpu: Intel VPU アクセラレータ用ドライバの追加
- ブリッジ i.MX93 LDB plus DTバインディングをサポート。
- exynos: 修正
- パネル: vtdr6130: 修正: AUO A030JTN01 および DT バインディングをサポートします。
- simpledrm。システムメモリ・フレームバッファとDTバインディングのサポート
- ssd130x: スパース警告の修正
Intelは、コンパイラのサポートや同社のOpenVINOライブラリのドライバなど、ユーザースペースのVPUドライバコードを準備しており、Intel 第14世代 Core Meteor Lake CPUの発売時には、すぐに対応できるようになっている。
解説:
LinuxがVPUに対応
Meteorlake以降で搭載されるAI機能をに対応したVPUのサポートが始まったようです。
最初は何に使うのかと思っていましたが、組み込みなら確かにあったらいいかもしれませんね。
ただ、Meteorlakeに使用される機器を想像するとイマイチ、ピンときませんね。
EコアのみのMeteorLake-Nとかで大量に出荷する予定でもあるならこれでも納得できますが。
まあ、この手のものはやはり、CPUとGPUのAIの開発・実行環境を統一して、nVidia一強のAI分野への足掛かりにしたいということなのでしょうか。
Tensor-FlowやPytorchなどでもGeforceが強いですが、今後はIntelのOpenVINOやAMDのVitis AIなどを通じてRadeonやIntelのARCでもAI実行・開発環境が活用できるようになるでしょう。
着々とその準備が進んでいるようです。
第14世代intelCore i5/7/9シリーズ
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。