NVIDIAは、Ada Lovelace GPUアーキテクチャを採用した次世代グラフィックスカード「TITAN」をキャンセルし、代わりに「GeForce RTX 4090 Ti」に取り組んでいると言われています。
NVIDIAはAda Lovelace TITANをGeForce RTX 4090 Tiグラフィックスカードに置き換えます。
この噂は、NVIDIAがTITAN Adaグラフィックスカードを発売しないとするKopite7kimi氏からのものです。
以前、NVIDIAがプロフェッショナルセグメントを対象とした新しいTITANクラスのカードに取り組んでいるという噂があった。
このGPUは、より多くのコアとさらに高速なメモリを搭載し、容量を倍増させ、さらに必要電力を600W以上に引き上げるというものだった。
このグラフィックカードは、絶対的な巨体になるはずでしたが、どうやら私たちがそれを手に入れることはなさそうです。
https://twitter.com/kopite7kimi/status/1582039714592624642?ref_src=twsrc%5Etfw
4090Ti is still possible in the future.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) October 17, 2022
コパイト氏によれば、代わりにNVIDIAは、スペックは同じだが、メモリ容量が24GB、GDDR6X VRAMのDRAM速度が24.00GbpsとなるフラッグシップのGeForce RTX 4090 Tiグラフィックスカードを用意する予定であるという。
NVIDIA GeForce RTX 4090 Tiの "噂 "されるスペック
NVIDIA GeForce RTX 4090 Tiは、144個のSMのうち2個だけを無効化し、合計18176個のCUDAコアを搭載した部分カットダイになるという。
このGPUは、96MBのL2キャッシュと合計224個のROPを搭載しており、まさに正気の沙汰とは思えません。
このカードは、TSMC 4Nプロセスノードを維持し、クロック速度を大幅に向上させ、カードの定格クロックは2.75GHz(デフォルト)、一般的なゲームワークロードでは最大2.95または3GHzまでブーストクロックを達成する予定です。
これは、デフォルトのクロックが+190MHz向上していることになります。
メモリの仕様については、GeForce RTX 4090 Tiは24GB GDDR6Xの容量を揺り動かすと予想され、384ビットバスインターフェースで24Gbpsの速度で来るかもしれない。
これは、最大1.152 TB/sの帯域幅を提供することになります。
このようにスペックが向上すると、消費電力も高くなり、フラッグシップモデルは約600WのTBPで動作すると予想されています。
このカードは、RTX 4090より25W高い475WのTGPを特徴とすると言われていますが、カスタムモデルは、再び600W以上の範囲でこれを押し上げるかもしれません。
NVIDIA GeForce RTX 4090は非常に効率的なカードであり、電力の70%まで電圧を下げても同じパフォーマンスを発揮することができることを見てきた。
4090 Tiが選別品を使用していることが事実であれば、NVIDIAは電圧をさらに最適化することができるので、ワット数の数値が低いことの説明となるかもしれない。
このグラフィックスカードは、RTX 4090よりも約10~20%優れた性能を提供すると言われているので、RTX 3090 Tiの2倍の性能という数字を間違いなく達成するか、上回るはずで、本当に素晴らしいことだと思います。
しかし、このようなカードはすぐに発売されることはないでしょう。
さて、Titan-Class Ada GPUがキャンセルされた一方で、NVIDIAはすでにプロフェッショナルAIとワークステーションセグメント向けに2つのソリューションを発表しています。
NVIDIA L40はすでに発表されており、300W TDPのパッケージにECC対応の48GB GDDR6メモリを搭載し、RTX 6000 Adaは同様のコアとメモリ構成で登場する。
いずれもデュアルスロットデザインで、RTX 6000はブロア式クーラー、L40はパッシブクーリング式ヒートシンクを採用。
また、両カードとも16ピンのシングルコネクタを採用しています。
NVIDIAは、AMDがRDNA 3 Radeon RX 7000のラインナップで手ごわい相手が出てくるまで、この獣を隠しておく可能性が高いので、RTX 4090 Tiの動きを見ることができるのは、かなり先のことになるかもしれません。
また、NVIDIAは今後数ヶ月の間に、よりメインストリーム向けのパーツに注力する必要があります。
NVIDIA GeForce RTX 4090 Tiの "噂 "のスペック:
グラフィック カード名 | NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti | NVIDIA GeForce RTX 4090 | NVIDIA GeForce RTX 4080 16G | NVIDIA GeForce RTX 4080 12G | NVIDIA GeForce RTX 3090 Ti |
GPU名 | Ada Lovelace AD102-400? | Ada Lovelace AD102-300 | Ada Lovelace AD103-300 | Ada Lovelace AD104-400 | Ampere GA102-225 |
製造プロセス | TSMC 4N | TSMC 4N | TSMC 4N | TSMC 4N | Samsung 8nm |
ダイサイズ | 608mm2 | 608mm2 | 378.6mm2 | 294.5mm2 | 628.4mm2 |
トランジスタ数 | 760億 | 760億 | 459億 | 358億 | 280億 |
CUDAコア数 | 18,432 | 16,384 | 9,728 | 7,680 | 10,240 |
TMU数 / ROP数 | 不明 | 512 / 176 | 320 / 112 | 240 / 80 | 320 / 112 |
Tensor / RT コア数 | 不明 | 512 / 128 | 304 / 76 | 240 / 60 | 320 / 80 |
ベース クロック | 不明 | 2230 MHz | 2210 MHz | 2310 MHz | 1365 MHz |
ブースト クロック | 2710 MHz | 2520 MHz | 2510 MHz | 2610 MHz | 1665 MHz |
FP32演算性能 | 100 TFLOPs | 83 TFLOPs | 49 TFLOPs | 40 TFLOPs | 40 TFLOPs |
RT TFLOPs | 不明 | 191 TFLOPs | 113 TFLOPs | 82 TFLOPs | 78 TFLOPs |
Tensor-TOPs | 不明 | 1321 TOPs | 780 TOPs | 641 TOPs | 320 TOPs |
メモリ容量 ・種類 | 24 GB GDDR6X | 24 GB GDDR6X | 16 GB GDDR6X | 12 GB GDDR6X | 24 GB GDDR6X |
メモリバス幅 | 384-bit | 384-bit | 256-bit | 192-bit | 384-bit |
メモリ速度 | 24.0 Gbps | 21.0 Gbps | 23.0 Gbps | 21.0 Gbps | 21 Gbps |
メモリ帯域幅 | 1152 GB/s | 1008 GB/s | 736 GB/s | 504 GB/s | 1,008 Gbps |
TBP | 475W | 450W | 320W | 285W | 450W |
価格 (希望小売価格 / FE版) | $2199 US? | $1599 US | $1199 US | $899 US | $1999 |
発売時期 | 不明 | 2022/10 | 2022/11 | キャンセル | 2022/03/29 |
ソース:wccftech - NVIDIA Drops TITAN “Ada Lovelace” But Preps GeForce RTX 4090 Ti Instead, Alleges Rumor
解説:
既にGIGAZINEにこのような記事が出ています。
参考記事:「NVIDIA RTX 4090 Ti」は発熱しすぎて融解する問題で当分出回らないとのウワサ(外部ページ)
TITANとRTX4090TiならばTITANの方がブランド的に格上ですから、やはりその製造は困難を極めていると考えた方が良いと思います。
今回の情報によるとRTX4090Tiは475Wに過ぎず、当初のTDP900Wの情報から考えると、かなりクロックを落としていると考えた方がよいでしょう。
RTX4090も当初600Wとのことでしたが、TSMCの4Nがかなり効率が良く、450Wにダウンしたという話も出ていますね。
実際に実機を購入した人たちが発信していますので、恐らくはその通りなのだと思います。
上の記事ではこのRTX4090TiはRX7900XT対策とされています。
しかし、噂ではAMDも3D V-Cacheを搭載したRX7950XTをさらに隠し玉として用意していますので、こちらもかなり威力の高い隠し玉となりそうな予感です。
RX7900XTはRTX4090には敵わないという噂も飛んでいますが、こちらは不確実性が高いですから、ぜひとも互角くらいの勝負にはなって欲しいところです。
当初はRX7900XTがRTX3090の2.2倍、RTX4090が2倍と言う噂だったのですが、あれからスペックのトーンダウンなどもあり、どのような性能になっているのか気になるところです。
今回のAMDはガードが固く、RX7900XTの噂が全く出てこないのもやきもきする原因の一つですね。
ある程度の信ぴょう性のあるベンチマークやFP32演算性能の一つくらいは出てきてもよさそうなものですが・・・。
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