AMD FSR 2.0がPC版God of Warの本日のアップデートv1.0.12で追加されたことが、開発元のSony Santa Monicaから短いメッセージと共に明らかにされました。
新機能
FidelityFX Super Resolution 2.0が実装され、ディスプレイ設定メニューの解像度スケーリングオプションとして利用可能になりました。
修正点
アクセシビリティ機能(照準/ブロック)の動作に矛盾が生じないようになりました。
God of Warは、先週リリースされたパッチでAMD FidelityFX Super Resolution 2.0を追加したArkaneのDeathloopとGiants SoftwareのFarming Simulator 22に続く、AMD FSR 2.0を正式にサポートする3番目のゲームとなります。
興味深いことに、God of Warは、AMD FSR 2.0の今後のゲームリストに含まれておらず、以下のタイトルが含まれています。
- Asterigos
- Delysium
- EVE Online
- Forspoken
- Grounded
- Microsoft Flight Simulator
- NiShuiHan
- Perfect World Remake
- Swordsman Remake
- Unknown 9: Awakening
このことは、他の開発者が突然AMDの新バージョンのアップスケーリング技術のサポートをゲームに追加し、PCゲーマーに嬉しい驚きを与える可能性があることを示唆しています。
ゴッド・オブ・ウォー』はすでにNVIDIA DLSSをサポートしていますが、AMDグラフィックスカードや非RTX NVIDIAグラフィックスカードをお持ちの方は、AMD FSR 1.0よりもはるかに優れたアップスケーリング品質で、ゲームを滑らかなフレームレートで楽しめるようになりました。
AMD FSR 2.0は、(NVIDIAのDLSSやIntelのXeSSとは異なり)機械学習アルゴリズムなしで時間的アップスケーリングを使用するのに対し、最初の反復は、画質の妥協を必然的に伴う空間的アップスケーリング技術を使用していました。
その結果は率直に言って印象的で、少なくともDeathloopではNVIDIA DLSSにかなり匹敵します。
AMD FSR 2.0テンポラル・アップスケーリングは、レンダリングパイプラインでフレームカラー、深度、モーションベクトルを使用し、過去のフレームからの情報を活用して非常に高品質のアップスケール出力を作成し、最適化された高品質のアンチエイリアスも含んでいます。
FSR 1.0のような空間アップスケーリングソリューションは、現在のフレームからのデータを使用してアップスケール出力を作成し、ゲームのレンダリングパイプラインに組み込まれた個別のアンチエイリアスに依存します。
これらの違いにより、FidelityFX Super Resolution 2.0は、すべての品質モードのプリセットと画面解像度において、FSR 1.0より大幅に高い画質を提供します。
PC版God of WarにAMD FSR 2.0が導入されたことは、Santa Monicaが次期God of War: Ragnarokでこれを採用する可能性を示唆していると受け取られるかもしれませんが、FidelityFX Super Resolution 2.0がPlayStation 5でサポートされるかどうか決定的な確認ができていない(一方でXbox開発者には既に提供されている)ことは覚えておく価値があると思われます。
とはいえ、ソニーが PC プラットフォームのサポートを強化していることと、God of War PC 版の初期の成功(数カ月で約 100 万本を売り上げた)を考慮すると、God of War: Ragnarok は最終的に、AMD FSR 2.0 や NVIDIA DLSS、おそらく Intel XeSS といったアップスケール技術に対応した PC 版をリリースする可能性は高いと思われます。
ソース:wccftech - AMD FSR 2.0 Now Available in God of War PC Version
解説:
FSR1.0時代は私は画質の点でDLSSには敵わないかなと思っていました。
FSR2.0が出た当初もFSR1.0のイメージを引きずってあまり良い印象が無かったのですが、いろいろ見ていくうちに「FSR2.0はオープンソースだし、これだけの画質があればもう他のアップスケーラーは要らなくないか?」と思うようになりました。
God of WarはDLSSにも対応していますが、FSRへの対応をいち早く打ち出した親AMD派のゲームだと思います。
そのGod of WarがFSR2.0に対応したようです。
現在アップスケーラーはnVidia、AMD、Intelと3社の複数規格が入り乱れている状態であり、どこが勝つのか不明です。
普及と言う面に関してはライセンスをオープンにしたAMDが一歩リードしているのではないかと思います。
何より、AndroidなどのARM勢でも使えるのは大きいと思います。
Switchのゲームにも使われていますし、ソースをオープンにして商用利用可能と言うオープンソースの中でも一番緩いライセンスですので、効果は絶大かなと思います。
確かに革新的な技術であるAIを使ったDLSSは素晴らしいと思います。
しかし、DLSSはTensorコアを搭載した近世代のGeforceのみと言う制限がありますから、普及と言う面で考えるとなかなか難しいところです。
ここにTensorコアのようなAIアクセラレーションを搭載していなくてもDLSSと比較的に近い処理を行うXeSSがロンチされるとどうなるのか?
なかなか興味深いところです。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。