
中国製Fuxi A0 GPUは、5nmプロセスImagination DXDグラフィックスIPをベースにしており、レイトレーシングと超解像機能を備えています。
中国製Fuxi A0 GPU、量産準備完了:5nmプロセス、レイトレーシング、超解像機能搭載、Imagination DXD GPU IP搭載。
中国に拠点を置くGPUメーカー、Xiang Dixianは、新製品Fuxi A0グラフィックスカードを発表しました。
このグラフィックスカードは、中国・成都で開催されたICCAD Expoで展示され、デモも行われました。このグラフィックスカードの最も注目すべき点は、Imagination Technologiesの次世代DXD GPU IPを採用している点です。

イマジネーションテクノロジーズは、先日成都で開催された第31回ICCAD-Expo 2025において、華々しい存在感を示しました。重要なパートナーとして、イマジネーションテクノロジーズは、Imagination DXDアーキテクチャをベースに独自開発した新世代GPUグラフィックスカードを展示しました。
現在入手可能な唯一の量産型IMG DXDアーキテクチャ製品であるこのグラフィックスカードは、前世代機の2倍以上のレンダリング性能を誇ります。大規模な3Dグラフィックスアプリケーションをスムーズに実行できるだけでなく、複雑な3Dデジタルツインのデモを現場で実演し、レイトレーシングや超解像といった次世代グラフィックス処理技術も同時に披露しました。
Xiang Dixianより
Imagination Technologiesは、DXTP、DXS、DXD、DXTといった様々なグラフィックスIPを保有しています。
デスクトップ向け標準アーキテクチャに最も近いのはDXD GPU IPで、Innosiliconなどの中国グラフィックスメーカーが既に採用しています。
今回、Xiang Dixianは、5nmプロセス技術に基づく全く新しいアーキテクチャを活用した、独自のImagination GPU IPを発表しました。
以前の報道によると、Fuxiチップは最大160TFLOPSの演算能力と12GBのメモリを搭載すると予想されています。
画像から、このグラフィックスカードはデュアルスロットとデュアルファン設計を採用していることがわかります。
PCBには4つの物理DRAMスロットが搭載されているようですが、入手可能な1枚の画像からは確認できません。

初期仕様によると、Fuxi GPUシリーズはA0とB0の2種類で展開されます。Fuxi A0は今回の展示会でデモが披露され、同社は海外製グラフィックスカードに匹敵する性能を備えながら、レイトレーシングや超解像(アップスケーリング)などの機能もサポートしていると主張しています。
A0モデルはレンダリングとゲームに特化しており、B0モデルはFP8対応のNPUとGPUを組み合わせています。
チップメーカーはまた、A0モデルは『Black Myth: Wukong』を非常に良好なフレームレートで実行できると述べています。
ブースではレイトレーシングシーンのデモが披露され、GPUは平均約35fpsを記録しました。

Xiang Dixianは、デスクトップ向けのXDX 121、XDX 151、ワークステーション向けのXDX R1900、サーバー向けのXDX X1900など、Imagination Technologiesの旧IPをベースとしたグラフィックスカードを長年製造してきました。
今回の新製品では、最新のImagination Technologies GPU IPを搭載した、さらに高速でモダンなグラフィックスカードを提供します。
これらのGPUはまもなく量産開始となる見込みであるため、来年中に発売される見込みです。
解説:
中国のメーカー Xiang DixianがImagination DXD GPU IPをベースにした次世代Fuxi A0 GPUをデモ
5nm、12GBメモリ搭載だそうです。
演算性能は160TFLOPSと書いてありますが、FP16なのですかね。
元記事にはそのあたりの解説がありません。
演算性能が高いと基本、それだけの演算をするデータを引っ張ってこれないと意味がないですから、メモリ帯域もそれなりになるはずです。
しかし、該当のモデルは12GBとありますので192bitメモリバス幅である可能性が高く、これだと欧米のメーカーで言うといいところミドルレンジ程度の性能ということになります。
実際、黒神話:悟空が35FPSという表記もあり、どうも160TFLOPSはFP32ではなさそうです。(未確認)
このあたりの誇大広告は信用を失うので止めた方がよいと思うのですが、紛らわしい表記をしても勘違いする方が悪い、だまされる方が悪いという中国社会の慣例そのままのやり方で苦笑いするしかありません。
総合的に見て、後発のメーカーとしては素晴らしい製品だと思います。
しかし、後発メーカーの製品はIntelを見てもわかる通り、信頼と安定に一定の疑問符が付くことはよくわかっているのではないかと思います。
価格、コスパ、性能のどれかでとびぬけていない限り積極的に選ぶ理由はないのかなと思います。
国産製品を拡充したいという国策がなければ成立しえない製品のレベルを超えてない製品のように私には見えます。
ただ、数世代でNVIDIAやAMDに追いつく可能性は大いにありますね。
どちらかというと、欧米の制裁に対応した「存在するだけですごい」製品だと思います。
AIに関してB0という別の製品ラインで対応しており、FP8対応のNPU+GPUという構成になっているそうで、欧米のメーカーでは見かけない構成であり、どちらかというとこちらの方が興味深いです。
ちなみに Imagination Technologyは旧Appleの内臓GPUだったPowerVRのIPを持っていた会社で今は中国政府が保有しています。
何も背景がない全く新しい技術ではないということになります。