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Intelの元幹部ラジャ・コドゥリ氏が「出荷なくして学べない」と語る。

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Intelのグラフィックス・グループを担当していた元幹部ラジャ・コドゥリが、ファルコン・ショアーズを例に挙げ、チーム・ブルーの社内体制が「イノベーションを阻害している」と明かした。

Intelの元幹部ラジャ・コドゥリは、IntelがAI分野を支配する可能性があると信じている。

さて、Intelの最近の市場での業績がまったく満足のいくものでなかったことは間違いない。

同社が機会、特にAIにどのように対処してきたかは、単に業績不振というだけでなく、もっと大きな問題があることを示している。

Intelのグラフィック部門のブレーンの一人と言われるラジャ・コドゥリ氏は、Xの専用記事で、組織内の実際の問題を洗い出し、組織の欠陥などを詳しく説明している。

コドゥリ氏は、Intelには、データセンター、エッジ、パーソナル・デバイスなど、あらゆる市場セグメントで主導権を握るという点で、市場のダイナミクスを一瞬にして変えることができる技術やIPがいくつもあると主張する。

同氏は、Intelには市場を支配する能力があるが、「深い問題 」に捕らわれていると主張する。

これらの問題は主に、同社の経営陣が「インテルが現実的な決定を下すことを妨げた」ことに関係しており、インテルが自社の解決策で失敗したときにTSMCのプロセスを採用できたかもしれないという例を挙げている。

企業の意思決定を支配する官僚的なプロセスである「スプレッドシートとパワーポイントのヘビ」は、しばしばパフォーマンスのリーダーシップを放棄する真のコストを把握していない。彼らは、四半期ごとの損失を最小限に抑えることに最適化する一方で、全体像を見逃している。

確立されたプロセスから外れたスカンクワークへの取り組みは、恐怖の風潮に包まれている。

- ラジャ・コドゥリ

コドゥリ氏は、Intelはもはや市場競争に勝てないという認識を持たざるを得なくなったが、その主な原因は、首脳陣がコアチームを抑えたことにあると言う。

コドゥリ氏は特定の人物の名前を挙げてはいないが、アンディ・グローブ前CEOは「会社のスタックの各レイヤーを非常に親密に理解していた」唯一の人物であったと後に述べている。

さらに、ハードウェアの具体的な話に飛び込むと、コドゥリ氏は、Intelは長期的にはNVIDIAに対抗できると考えているが、それは単に将来を楽観視するだけでは済まないだろう。

コドゥリ氏がここで論じている主なポイントは、Intelが中止したプロジェクトは大きな成果をもたらす可能性があったが、中止しても同社が飛躍しなかったという事実である。

彼はRialto BridgeとFalcon Shoresの両方を引き合いに出し、どちらもHPCとAI向けのGPUであり、コドゥリ氏によれば、Intelが2024年にRialto Bridgeをリリースしたことを考えると、それらはNVIDIAのHopper H100 GPUを容易に上回ることができたはずだという。

しかし、チーム・ブルーはチャンスを活かせず、競合他社の中で最低のAI収益を記録している。

最後に、コドゥリ氏は今後のIntelの動き方について提言を発表している。

過去にIntelにとって重要な存在であったことを考えると、彼の見解は確かに新たな 「ねじれ 」を生み出している。

分割の噂がある中、彼の考えは、株主利益を最大化するという、現在進行中の取引におけるIntelの現在の目的と一致している。

ソース:wccftech - Intel’s Ex-Exec Raja Koduri Says “You Don’t Learn Without Shipping”; Gives A Rundown Into What’s Wrong With Team Blue & How Intel Is Held Back By Bureaucratic Snakes

 

 

 

 

解説:

Intelの元幹部コドゥリ氏がIntelは市場を支配する能力があるが、「深い問題」を抱えているため能力を発揮できないと言っています。

Intelのファウンドリ事業を売却するという話が間違っているといいたいのでしょうが、自身が(おそらく)手がけていたが中止になって世に出なかったサーバー向けのAIアクセラレーター製品について語っています。

何やら恨み節を感じないわけではないですが、もっと長い目で見てプロジェクトを中止するなと言いたいのでしょうね。

ちなみにスカンクワークスとは複数の社員が独自に行う正規のプロジェクトではないプロジェクトのことです。

企業内部では「臭い」プロジェクトなのでこういう名前で呼ばれているのでしょう。

例えばAMDのThredripperはスカンクワークスから出てきた製品です。

正式な製品ではなかったですが、社員の独自の取り組みによって製品化までこぎつけた例ですね。

全体的な論調としては短期的な成果を求めずに長期的な視野で投資すべきだとということなのでしょう。

残念ながら、Intelはコドゥリ氏のように外部から引き抜いてきた幹部が失脚するとそれに連なるプロジェクトはすべて停止されるという極めて政治色の強いプロジェクトのやり方を行っているようです。

 

 

 

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