AMD Ryzen 5 5600Gの中国での価格はRyzen 5 5500GTより安く、手頃なAPUは130ドル以下から購入可能

AMD Ryzen 5 5600G APUは、より高速なオプションであるにもかかわらず、中国ではRyzen 5 5500GTよりも低価格で販売されている。

AMDのより高速な6コアRyzen 5 5600G APUが、中国でRyzen 5 5500GTより15ドル安い価格で販売されている。

AMDは最近、Ryzen 5000ラインアップのAM4ユーザー向けに2つの新しいAPUオプションを発表した。

これらには、Ryzen 5 5600GTとRyzen 5 5500GTが含まれ、6コアのバリエーションで、より低予算およびメインストリームの消費者を引き付けるために、やや手頃な価格帯が特徴となっている。

しかし、中国のCPUセグメントでは、より高速なSKUであるRyzen 5 5600Gの価格がRyzen 5 5500GTの小売価格を下回っており、より適切な選択肢となっている。

スペックについて言えば、AMD Ryzen 5 5600Gは2021年にリリースされ、Zen 4コア・アーキテクチャに基づく6コア＆12スレッドのモデルだ。

ベースクロックは3.9GHz、ブーストクロックは4.4GHzで、16MBのL3と3MBのL3キャッシュを搭載している。

また、Vegaアーキテクチャに基づくRadeon統合GPUが搭載され、クロック1900MHzの7つの演算ユニットを備えています。

一方、Ryzen 5 5500GTは同様の仕様だが、ベースクロックが3.6GHzと低い。両チップともTDPは65Wで、ほぼすべてのAM4マザーボードと互換性がある。

• Ryzen 5 5600G - 6コア / 12スレッド / 3.9 GHz / 4.4 GHz / Vega 7 CU iGPU / 16 MB L3 / 65W
• Ryzen 5 5500GT - 6コア / 12スレッド / 3.6 GHz / 4.4 GHz / Vega 7 CU iGPU / 16 MB L3 / 65W

JD.comのリストによると、AMD Ryzen 5 5600Gは現在829人民元（116米ドル）で販売されており、Ryzen 5 5500GTは939人民元（130米ドル）である。

これは、約-11％低い新バリエーションよりもほぼ15ドル安い。

米国での価格を見ると、Ryzen 5 5600Gは149ドル、Ryzen 5 5500GTは140ドルとなっている。

より高速なSKUがより低速なSKUよりも低価格で表示されるのは、今回が初めてではない。

この価格は、老朽化したRyzen 1000、2000、3000チップの代わりに新しいチップに投資しようとしているAM4格安ビルドコミュニティにとってお買い得だ。

AMD Ryzen 5000シリーズとRyzen 4000 CPUラインナップ（2023年）

ソース：wccftech - AMD Ryzen 5 5600G Costs Lower Than Ryzen 5 5500GT In China, Affordable APUs Starting Below $130

解説：

5600Gが5600GTより値下がり。

一応5600Gより5500GTのほうが下のモデルということになっていますが、その差はベースクロックが低いだけです。

性能的にはほとんど差がないと思いますが、中国では5600Gの価格が5500GTより下がっているようです。

日本は円安により自作PC自体のコスパが完全に死んでいる状態ですので円換算するとあまり割安感がありませんが、アメリカ人からすると1ドル100円くらいの感覚でしょうから、その割安感はかなりのものではないでしょうか。

AM4はモデル末期ですが、やはり、世界的に水道高熱費や食費といったあまり節約できないものが値上がりしていますので、割安なものが売れ線になってしまうのは仕方ないのかもしれません。

転売屋が仕入れているため、amazonランキングなどはRyzenの下位モデルが二重にカウントされ、数字で見えているほどAMDが好調なわけではないようですが、Ryzen 7 5700X3Dなどは一線級のゲーミングCPUとしてまだ十分に通用しますので、AM4の根強い人気を支えているといってもよいでしょう。

こうした転売屋の仕入れで損をしているのはIntel CPUだと思います。

やはりランキング上位の製品に購買行動が引っ張られる人は一定数います。

ランキング上位がAMDのAM4製品ばかりだと多少なりとも影響を受けるのではないでしょうか。