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AMD Ryzen APUがLinux 5.16で無償のパフォーマンスブーストを取得、最大28%改善

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最新のLinux 5.16カーネルは、Phoronixが実証したように、AMD Ryzen APUの所有者に素晴らしいパフォーマンスの向上をもたらしました。

Linux 5.16カーネルはAMD Ryzen APUに最大28%のパフォーマンスブーストをもたらす

Phoronixは、最近リリースされたLinux 5.16カーネルに関する一連のベンチマークを公開し、AMDのRyzen APUのユーザーは楽しみを得ることができるようです。

性能ベンチマークは、Zen 3とZen 2アーキテクチャをそれぞれベースにしたAMDのRyzen 7 Pro 5850UとRyzen 5 5500で行われたものです。

Linux Kernelの異なるバージョンを使って、世代間の改善点を比較し、その内容を紹介しました:

  • Linux 5.11 + Mesa 21.0.3
  • Linux 5.15.10 + Mesa 21.0.3
  • Linux 5.15.10 + Mesa 21.2.6
  • Linux 5.15.10 + Mesa 21.3.2
  • Linux 5.15.10 + Mesa 22.0-dev
  • Linux 5.16 + Mesa 22.0-dev

最も性能が向上したのは Xonotic 0.8.2 で、Mesa22.0 ビルドで動作する Linux 5.15.10 に対して 28% の向上が見られました。

全体的なパフォーマンスの向上は約5~10%で、AMD Ryzen APUを搭載したノートPCを使用しているユーザーにとっては、確かなアップグレードと言えます。

Ryzen 5 5500Uを搭載したもう1台のラップトップも、GLmark 2とXonoticで最大14%向上し、一般的には平均7%向上するなど、素晴らしいパフォーマンスの向上が見られました。

Linux 5.16でのこの改善は魅力的で、予想外の出来事でした。Linux 5.16では、AMDGPUカーネルドライバの改良をはじめ、多くの新機能が追加されていますが、最適化が発表されていなかったことや、現段階でのVegaグラフィックスサポートがかなり成熟していることから、今回のRadeon Vegaグラフィックスブーストは意外なものでした。また、Linux 5.16によるCPU関連の改善との兼ね合いもあるのかもしれません。

Phoronixより

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これは、AMD Ryzen APUノートブック所有者にとって間違いなく素晴らしいニュースであり、得られるものは大きいだけに、最新のLinux 5.16カーネルにアップグレードする価値があるように思われます。

パフォーマンスが大幅に向上しないベンチマークもありますが、以前のLinuxカーネルに比べてパフォーマンスが後退することもないため、全体として、Ryzenオーナーにとって有利な状況となっています。

Linux 5.16 Kernelの安定版リリースは、1月9日に予定されている。

ソース:wccftech - AMD Ryzen APUs Get A Free Performance Boost With Linux 5.16, Up To 28% Improvement

 

 

 

解説:

Ryzen APUがLinux5.16で性能向上!!!、一方Windows11は・・・

参考記事:AMDとマイクロソフト、Ryzen CPUのL3とCCPC2の問題を修正するWindows 11エラーの公式パッチを公開

Ryzenで15%ゲームの性能が低下するバグを抱えたまま出荷、大いに物議を醸しました。

有料のOSがこの体たらくと言うのは何のためにお金を払っているんだということにもなりかねず、こういうことがあるからWindowsの評判と言うのは下がり続けるのだろうなと思います。

まあ、なんにせよ、LinuxではRyzen APUの性能が向上するというのは喜ばしいことです。

 

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