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インテルがTSMCの3nm製造能力の大半を獲得、GPUと3つのサーバーチップを含む4つの製品が2022年第2四半期に最初の出荷を予定

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TSMCは、インテルから3nmプロセスノードの大量受注を獲得したと報じられています。インテルはこの新技術を使って次世代チップを開発する予定です。

TSMCがインテルから3nmノードの大量受注を獲得、チップジラのために複数の次世代チップを製造することに!

中国のメディアUDNは、サプライチェーン内の情報源を引用して、インテルがTSMCの3nmプロセスノードの注文の大部分を次世代チップの生産のために獲得したと報じています。

同ニュースによると、TSMCの18bファブでの生産は2022年第2四半期に開始され、2022年半ばには量産が開始される見込みです。生産能力は、2022年5月までに4,000枚となり、量産開始時には月産10,000枚に達する見込みです。

インテルがTSMCの3nmプロセスノードを次世代のプロセッサーやグラフィックス製品に活用するという報道はすでにありました。

私たちが最初に噂を耳にしたのは2021年初頭のことで、インテルがAMDとのプロセスパリティを達成するために、N3ノードをベースとしたメインストリームのコンシューマー向けチップを生産するかもしれないと報じられていました。

先月、我々は別のニュースを耳にしましたが、それによると、TSMCによる2つのインテル設計の勝利が挙げられていました。

今回、TSMCの18b Fabで生産される3nmプロセスノードの製品は、2つではなく、少なくとも4つあると報じられている。

その中には、サーバー分野向けの3つのデザインと、グラフィックス分野向けの1つのデザインが含まれています。

これらがどの製品であるかは断言できませんが、インテルはすでに次世代のGranite Rapids Xeon CPUを「インテル4」(旧7nm)製品として位置づけています。

インテルの次期チップは、様々なチップを組み合わせ、Forveros / EMIB技術で相互に接続するタイルベースのアーキテクチャデザインを採用する予定です。

特定のチップはTSMCで生産し、他のチップはインテルの自社工場で生産することになると思われます。

Intelのフラッグシップチップである「Intel 4」ベースのPonte Vecchio GPUは、様々なFabsで生産された異なるノード上の複数のチップレットを持つ、このマルチタイルデザインをよく表している製品の1つだ。

Intelの2023年のMeteor Lake CPUも同様のタイル構成を採用すると予想されており、Compute Tileはすでに「Intel 4」プロセスノードでテープアウトされています。また、IOタイルやグラフィックタイルも外部のファブに依存する可能性があります。

さらに記事によると、インテルはTSMCの3nmの生産能力をすべて奪ってしまい、主にAMDやアップルといった競合他社にストレスを与えているようです。

AMDは、最新の7nmチップの生産をTSMCに全面的に依存していましたが、TSMCのプロセスノードの制約により、深刻な供給問題に直面しています。

これは、インテルがTSMCで自社のチップを優先的に生産することで、AMDのノード進行を阻止するための戦術かもしれません。

なお、チップジラ社は、必要に応じて自社のチップを他の工場に委託することを確認しており、その点については推測の域を出ないとしています。

ソース:wccftech - Intel Grabs Majority of TSMC’s 3nm Capacity, 4 Products Including A GPU & 3 Server Chips In The Works With First Delivery In Q2 2022

 

 

解説:

2022年IntelはTSMCの3nmを製造能力を全て使う

私が言ったとおりになりました。

自社のFabも使うようですが、メインはあくまでも優秀なプロセスだと思います。

合理性、合理的な判断と言うのはこういうものです。

資金力に優れるIntleがライバルに勝つ最も合理的な方法はTSMCの3nmを全て金の力で抑えること、そう言いましたが、その通りに実行してきましたね。

くだらないプライド捨て、合理的に行動する。

企業人としてはつまらないプライドなど捨てた方が利益を追及するには都合がよいということです。

自社の技術にこだわって、市場から淘汰される企業と言うのはしばしば散見されますが、そういった企業病を独自技術症候群と言います。

とりあえずIntelはこの企業病にはかかってなかったようです。

みすみす負けるのを座してみているのかなと思っていましたが、これが答えと言うことですね。

こういうことが出来ること自体がIntelが非常に優秀な企業である証拠だと思います。

企業間競争における物理的な差はロマンチシズムとか、ナルシズムと言った自己陶酔を許さないということです。

サーバーとサーバーGPU(?)製品群はIntelが圧倒的優位に物事を進め、AppleなどへのARM勢へも牽制が出来ます。

この一手は何重もの意味が込められているということです。

この一手はプライドを捨てて打てるかどうかが全てで、打ってしまえれば、必ず勝てます。

Intelの2022年以降の勝利は約束されたと言ってもよいです。

 

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