実はキーボードが壊れたので、それを機会に新しいキーボードとマウスを買いました。
キーボートはパタングラフ式で設置場所の制限からミニキーボードでないとダメなのですが、当サイトで推奨していた同時押し対応のパンタグラフ式のゲーミングキーボードが終売になってしまいましたので、普通のパンタグラフ式を買いました。
これはゲーミングキーボードでも何でもないので、後日余裕のある時にでもレビューしたいと思います。
さて、今回買ったゲーミングマウスUtechsmart VENUSの紹介になります。
仕様は、19ボタンと1ホイールのマウスです。
19ボタンというと、マウスがボタンだらけのイメージがあると思いますが、すべてがゲームの操作に使えるわけではないので心配無用です。
ボタンの内訳はマウスの左右ボタンとホイール部分で3ボタン、さらに左ボタンのさらに左に細長いボタンが1ボタンと、ホイールの手前にマウスの感度調整が2ボタン、底面にセッティング用のボタンが1ボタンで、親指部分のボタンが12あり、合計で19ボタンということになります。
このうち底面とマウスの感度調整用のボタンはゲームには使えませんので、実質16ボタンということになります。
一応プログラマブルとなっていますが、ここまでやる人はいないのではないかと思います。
実は私はこういったカスタマイズ可能な多ボタン型のマウスを活用して右手に操作を集中させるスタイル(右手重武装論)は使ったことが無かったのですが、これは、興味がなかったということではなく、昔はこういうスタイルのマウスが無かったこと、ボタンの割り当てが出来ても使い勝手がドライバや設定用のソフトの出来に左右されるため、使い物にならないことが多かったからという事情があります。
どこのメーカーとは言いませんが、純正のドライバと設定ソフトを使ってPC全体が不安定になり、ひどい目に遭ったことがあります。
この右手重武装のスタイルは前から使ってみたかったこともあり、今回丁度良い製品を見つけましたので、買ってみることにしました。
※クリックすると別Window・タブで拡大します。
パッケージ
本体
裏にある蓋を開けると重さ調整用の重りが入っています。
2.5インチHDDと大きさ比較
付属品
重さ調整用の重り入れ
本体底面から外した重りを補完するための容器
マウスをPCに繋ぐとこんな風に光ります。
色は細かく調整可能・・・デフォルトのプロファイルに入っている色-赤
デフォルトのプロファイルに入っている色-黄色
デフォルトのプロファイルに入っている色-緑
デフォルトのプロファイルに入っている色-青
デフォルトのプロファイルに入っている色-紫
設定ソフトの画面
ドライバと一緒にインストールされる常駐タイプの設定ソフト。日本語対応でダサイ超クールで厨二心を刺激されるデザイン
本体はゲーミング仕様のものによくある光るタイプですが、RGBで様々な色が同時に発色して光るタイプではなく、基本一色で光るタイプです。色は設定ソフトで変更可能です。
私は複数PCを同時使用する都合上、USBの切り替え器を使っているのですが、音声出力も切り替えられるためヘッドフォンも切り替え器につないでおり、光らせるとノイズが乗ることと、光物があまり好きではないこともあって、即効ライトを切りました。
設計がショボいのかケーブルにフェライトコアがついているにも関わらず、ノイズ乗りまくりなのはいただけないと思いました。
どうせPC周りの製品なんてコスト競争のためにろくな設計ができないのですから、光物に対応させてわざわざノイズ源を自分から増やしていくスタイルの今の風潮は私はあまり好きではないです。
プロファイルは5つ設定して常駐する管理ソフトから切り替え可能です。
光らせるとノイズが乗った以外は不都合はありませんでした。
ただし、サブ機のPentiumJ4205マシンにつないでドライバと設定ソフトを常駐させると目に見えて動作が重くなったので、まともに使うにはある程度の性能が必要のようです。
操作感
右手に操作を集中させるスタイルについては後日わたくしが提唱する操作デバイスの理論として記事を一つ上げる予定ですが、私はこういった右手に操作を集中させるスタイルを右手重武装論と呼んでいます。
このマウスはこの右手重武装論を体現するデバイスだと思います。
まず大きさですが、私は結構手が小さい(正確に言うと指が短い)のですが、その私の手にピッタリフィットしますので、手が大きい人、指が長い人にとってはちょっと窮屈かもしれません。
このマウスのキモは左側面の親指でクリックする12ボタンだと思います。
この12ボタンは奥側と手前側でそれぞれ角度がついて触っただけで分かるようになっています。
なっているのですが、やはり手前側の6ボタンについては素早い操作は難しいのかなと思います。
ですので、よく使うキーを奥側の6ボタンに割り当て、緊急性の低い操作を手前側の6ボタンに割り当てるということになろうかと思います。
12キーあれば大抵の操作は可能でしょう。
ただし、視点をマウスで、移動の操作をキーボードで行うFPSには向いてないと思います。
もちろんWASDの操作を左サイドの12ボタンに割り当て可能なのですが、視点と移動、2軸を一つの腕で操作するというのは混乱しやすく、かなりの慣れが必要になると思います。
また、こういった操作方法は学習にかかるコストと比較して得られるリターンが小さすぎる気がします。
マウスの感度は5段階に調整可能です。
その他、このマウスは重さが変更できます。
マウスの底面に丸い蓋がついており、外すと重りが入っています。
この重りはデフォルトでは全部入っている状態になっており、1個2gで7個入っていますので、14g軽くすることが可能です。
可能ですが、実際軽くすることはないと思います。
前述のマウスの感度と組み合わせて微妙な操作感まで調整できるのかもしれませんが、少なくとも私レベルの腕では違いがよくわかりませんでした。
まだそれほど各ゲームで使いこんでいるわけではありませんが、今のところは特に不具合もなく、実売4000円程度という値段の割にはよい製品だと思います。
どんな人に向いている?
まず、FPSゲーマーには向いてないと思います。
このマウスが向いているのは一部のRTSやMMOなどでしょう。
製品もMMO向けと銘打ってあります
ざっくり言えば素早い操作が要求され、エイミングと移動で2軸使うゲームには向いてません。
右手に操作を集中させ、左手は遊ばせておくか、チャットに専念するか、左の操作を可能な限り少なくして、その分ひたすら反応速度を上げていくというような変則的な使い方になると思います。
つまり現在eSportsの競技になっているような競技性の高いゲームにはあまり向いてません。
別の記事で詳しく説明する予定ですが、2軸使うゲームには左手用キーボードを使った方が幸せになれると思います。
現在のゲームの操作の主流はやはりマウスがエイミング、WASDで移動という2軸方式なので、その意味でこのマウスが前提とする操作体系は現在主流のゲームから見ると異質ということになります。
この製品の欠点
欠点は特にないです。
切り替え機で使うとノイズが乗りますが、それは環境依存だと思うので、仕方ないのかなと思います。
Atom系のCPUに設定ソフトを常駐させると極端に遅くなりますが、この手を製品をAtom系のCPUで使う人はあまりいないでしょうからこれも大した問題ではないでしょう。
設定ソフトとの各ゲームの相性はやってみないとわからないところですので、現時点では何とも言えません。
まだそれほど使い込んでいませんので、使っていくうちに気が付いた点があったらその都度追記していきます。
ゲーミングマウスにしては4000円程度と価格も良心的ですし、アメリカンな製品にありがちな外人の手に合わせて巨大すぎる問題とか作りこみが甘い等の大味な点も珍しくありません。
唯一の欠点はVENUSという名前にそぐわずデザインがゴツいことくらいでしょうか。
もう一点無理矢理上げるとすれば私はマウスも10年くらいは故障せず使い込むのが普通です。
この前に使っていたマウスも10年以上使っていますが、故障などはしてません。
但し、長期間使うと使っていくうちに汚れて清掃しないとまともに動かなくなりますが、そういう清掃には分解が必須になります。
この手の複雑な構造のマウスは分解もそれなりに大変ですので、その点は覚悟しておいた方がよいでしょう。
まあ、そこまで製品が保つとは限りませんが。
私はあまり手放しで製品をほめることはありませんが、この製品については私の小さめの手にぴったりフィットしていることもあり、かなり気に入っています。
ただ、現在の主流であるマウスでエイミング・WASDで移動という二軸コントロールタイプには合わない製品なので、どのくらい需要があるのかは気になるところです。
Utechsmart VENUS 黒
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Utechsmart VENUS 白
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