目次
当サイトのSSD推奨モデルの考え方
当サイトのSSD推奨モデルは下位はSATA SSD、上位はNVMe SSDとしていました。
しかし、2019年10月現在CrucialのNVMe QLCであるCrucial P1の価格が下がり続け、なんとSATAのMX500より同容量で安くなってしまいました。
そのため、NVMe SSDを中心に推奨し、SATAが必要な方のためにSATA SSDを予備的に推奨するという形式に変更させていただきます。
SATA SSDの例
※ 画像はSATA SSD Crutial MX500です。2.5インチドライブベイに取り付けします。
NVMe SSDの例
※ 画像はNVMe SSD Intel SSD 760pです。基盤がむき出しになっており、マザーボード上に直接取り付けします。
NVMe Gen4 SSD
NVMe Gen4 SSDは現在、Ryzen3000シリーズのみに対応した最速のSSDです。
現在コントローラーがPhison PS5016-E16のものしかないため、性能や中身はほとんど似たり寄ったりになっています。
そのため、一部のブランドにこだわる方以外は最安のPG3VNFを選んで差し支えないでしょう。
ブランドや信頼性を好む方のためにCorsairも一モデル推奨を出しています。
非公式・無保証ですが、B450やX470でも使えます。
CFD販売
PG3VNF
型番 | CSSD-M2B5GPG3VNF | CSSD-M2B1TPG3VNF | CSSD-M2B2TPG3VNF |
容量 | 500GB | 1TB | 2TB |
発売時期 | 2019年7月 | 2019年7月 | 2019年7月 |
フラッシュメモリ セルの種類 | 3D TLC(BiCS4 Flash) | 3D TLC(BiCS4 Flash) | 3D TLC(BiCS4 Flash) |
シーケンシャル リード | 5000MB/s | 5000MB/s | 5000MB/s |
シーケンシャル ライト | 2500MB/s | 4400MB/s | 4400MB/s |
ランダムリード | 400,000 IOPS | 600,000 IOPS | 600,000 IOPS |
ランダムライト | 550,000 IOPS | 500,000 IOPS | 500,000 IOPS |
最大消費電力 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
MTBF | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
TBW | 850TBW | 1800TBW | 3600TBW |
保証年数 | 5 | 5 | 5 |
500GBモデル

1TBモデル

2TBモデル

ヒートシンク

2019年7月に燦然と現れた格安のNVMe Gen4 SSDですが、性能も悪くなく、国内の代理店であるCFDが販売しているため、安心感もあります。
M.2ヒートシンクはマザーボードに付属のものを使うことが前提のため、ついていません。
M.2ヒートシンク無しマザーを使う場合は別途用意した方が良いでしょう。
2TBモデルは高めなので注意。
Corsair
MP600
型番 | CSSD-F500GBMP600 | CSSD-F1000GBMP600 | CSSD-F2000GBMP600 |
容量 | 500GB | 1TB | 2TB |
発売時期 | 2019年7月 | 2019年7月 | 2019年7月 |
フラッシュメモリ セルの種類 | 3D TLC NAND | 3D TLC NAND | 3D TLC NAND |
シーケンシャル リード | 4950MB/s | 4950MB/s | 4950MB/s |
シーケンシャル ライト | 2500MB/s | 4250MB/s | 4250MB/s |
ランダムリード | 420,000 IOPS | 680,000 IOPS | 680,000 IOPS |
ランダムライト | 550,000 IOPS | 600,000 IOPS | 600,000 IOPS |
最大消費電力 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
MTBF | 170万時間 | 170万時間 | 170万時間 |
TBW | 850TBW | 1800TBW | 3600TBW |
保証年数 | 5 | 5 | 5 |
最初期から発売が予告されていたNVMe Gen4 SSDです。
PG3VNFと比較するとシーケンシャルリード/ライトの値が若干落ちるが、ランダムリード/ライトは上です。
ヒートシンク付き、高品質の自作パーツを多数発売しているCorsairブランドが欲しい方はこちらが良いでしょう。
500GBモデル

1TBモデル

2TBモデル

NVMe SSD
Micron
Crucial P1
型番 | CT500P1SSD8 | CT1000P1SSD8 |
容量 | 500GB | 1000GB |
発売時期 | 2019年1月 | 2019年1月 |
フラッシュメモリ セルの種類 | Micron 3D QLC NAND | Micron 3D QLC NAND |
シーケンシャル リード | 1900 MB/s | 2000 MB/s |
シーケンシャル ライト | 950 MB/s | 1700 MB/s |
ランダムリード | 90,000 IOPS | 170,000IOPS |
ランダムライト | 220,000IOPS | 240,000IOPS |
最大消費電力 | 未公開 | 未公開 |
MTBF | 150万時間 | 150万時間 |
TBW | 100TBW | 200TBW |
保証年数 | 5 | 5 |
Crucial P1はQLCという安価なフラッシュメモリセルを使ったNVMe SSDです。
もともとM.2のSSDはSATAのSSDより原価が安かったのですが、安価なQLCを使うことによってついにSATAのMX500より安価になってしまいました。
安価とは言ってもNVMeですので、SATAのSSDよりは圧倒的に速度も速く、また、マザーボードに直接取り付けるため配線要らずでケース内のスペースも取りません。
現時点では特別な理由がない限りはSATAのSSDを選択する理由はあまりありません。
QLCはそれほど性能はよくありませんので、性能を求められる方は別のSSDを選択しましょう。
QLCは未使用部分のメモリセルをSLCとしてキャッシュにします。その容量は非公開ですが、最大で空き容量の半分ほどといわれており、500GBならば、最大250GB/4=62.5GBほどのSLCキャッシュと言われています。
これが最大値で使えば使うほどSLCキャッシュは容量が減りますので、空き容量は多めに確保するような使い方を心がけましょう。
SLCキャッシュは切れると速度がガクンと落ちますが、通常の使い方ではまず切れませんので安心してください。
P1に250GBモデルがないのはそのような理由からだと思います。
P1を使う時はこのような特性があるということは理解しておいてください。
500GBモデル

1000GBモデル

Slicon Power
P34A80
型番 | SP256GBP34A80M28 | SP512GBP34A80M28 | SP001TBP34A80M28 |
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
発売時期 | '19/04 | '19/04 | '19/04 |
フラッシュメモリ セルの種類 | 3D TLC NAND | 3D TLC NAND | 3D TLC NAND |
シーケンシャルリード | 最大 3,400 MB/s | 最大 3,400 MB/s | 最大 3,400 MB/s |
シーケンシャルライト | 最大 3,000 MB/s | 最大 3,000 MB/s | 最大 3,000 MB/s |
ランダムリード (8GB)・最大 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
ランダムライト (8GB)・最大 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
最大消費電力 | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
MTBF | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
TBW | 未公開 | 未公開 | 未公開 |
保証年数 | 5 | 5 | 5 |
型番 | SP002TBP34A80M28 |
容量 | 2TB |
発売時期 | '19/04 |
フラッシュメモリ セルの種類 | 3D TLC NAND |
シーケンシャルリード | 最大 3,400 MB/s |
シーケンシャルライト | 最大 3,000 MB/s |
ランダムリード (8GB)・最大 | 未公開 |
ランダムライト (8GB)・最大 | 未公開 |
最大消費電力 | 未公開 |
MTBF | 未公開 |
TBW | 未公開 |
保証年数 | 5 |
比較的安価な割に高性能なNVMe SSDで、発売当初はあまりに安いのでスポット価格(一時的な価格)だと思って無視していたのですが、その後もずっと販売され続けていて、評判もさほど悪くないため、推奨に入れることとしました。
データシートにも詳細なスペックが書いておらず、そういう意味でもちょっと困ったSSDです。
スペックはシーケンシャルリード/ライトの最大値しか公開されていませんが、あくまでも最大値ですので、低容量モデルの値はこれほどよくありません。
もちろんQLCのP1よりは性能は上ですが、価格なりの性能ということで過剰に性能に期待するのはやめておいた方が良いです。
使われているフラッシュメモリセルは東芝製ですので、耐久性もそれほど悪くはないと思われます。
一番使われると思われる500GB/1TBの価格は非常に安価でお得感があります。
256GB

512GB

1TB

2TB

Western Digital
WD Black(NVMe SSD)シリーズ
型番 | WDS250G3X0C | WDS500G3X0C | WDS100T3X0C |
容量 | 250GB | 500GB | 1TB |
発売時期 | '19/01 | '19/01 | '19/01 |
フラッシュメモリ セルの種類 | 3D TLC NAND | 3D TLC NAND | 3D TLC NAND |
シーケンシャルリード | 3,100 MB/s | 3,470 MB/s | 3,470 MB/s |
シーケンシャルライト | 1,600 MB/s | 2,600 MB/s | 3,000 MB/s |
ランダムリード (8GB)・最大 | 220,000 IOPS | 420,000 IOPS | 515,000 IOPS |
ランダムライト (8GB)・最大 | 180,000 IOP | 338,000 IOPS | 560,000 IOPS |
最大消費電力 | N/A | N/A | N/A |
MTBF | 175万時間 | 175万時間 | 175万時間 |
TBW | 200TBW | 300TBW | 600TBW |
保証年数 | 5 | 5 | 5 |
Western Digitalというと、HDDの印象が強いと思いますが、フラッシュメモリ業界の盟主的な立場のメーカーだったSanDiskを買収して総合ストレージメーカーとなりました。
中でも個人向けストレージのフラッグシップモデルであるBlackシリーズのSSD版、WD Black(NVMe SSD)は性能と耐久性において若干intelを上回っており、フラッシュメモリ業界のリーダー的存在だった旧SanDiskの面目躍如といったところです。
※ WD Blackは同様のブランドネームでHDDにもありますので注意です。
価格は若干WD Blackの方が高いです。
ブランド信仰されている方はこちらを選ぶとよいと思います。
WD Black(NVMe SSD) 250GB
WD Black(NVMe SSD) 500GB

WD Black(NVMe SSD) 1TB

SATA SSD
crucial
SATA SSD MX500シリーズ
型番 | CT250MX500SSD1/JP | CT500MX500SSD1/JP | CT1000MX500SSD1/JP |
容量 | 250GB | 500GB | 1,000GB |
発売時期 | 2017年11月 | 2017年11月 | 2017年11月 |
フラッシュメモリ セルの種類 | Micron 3D TLC NAND | Micron 3D TLC NAND | Micron 3D TLC NAND |
シーケンシャル リード | 560 MB/s | 560 MB/s | 560 MB/s |
シーケンシャル ライト | 510 MB/s | 510 MB/s | 510 MB/s |
ランダムリード | 95,000IOPS | 95,000IOPS | 95,000IOPS |
ランダムライト | 91,000IOPS | 91,000IOPS | 91,000IOPS |
最大消費電力 | 不明 | 不明 | 不明 |
MTBF | 180万時間 | 180万時間 | 180万時間 |
TBW | 100TBW | 180TBW | 360TBW |
保証年数 | 5 | 5 | 5 |
型番 | CT2000MX500SSD1/JP |
容量 | 2,000GB |
発売時期 | 2017年11月 |
フラッシュメモリ セルの種類 | Micron 3D TLC NAND |
シーケンシャル リード | 560 MB/s |
シーケンシャル ライト | 510 MB/s |
ランダムリード | 95,000IOPS |
ランダムライト | 91,000IOPS |
最大消費電力 | 不明 |
MTBF | 180万時間 |
TBW | 700TBW |
保証年数 | 5 |
MXシリーズで有名なcrucialは売れ線のSATA用SSDを出しているフラッシュ・DRAMメーカーマイクロンのリテール向けブランドです。
ちなみにcrucialとは「決定的な」という意味だそうです。
現在ではQLCのP1がこのMX500より同容量で安価になってしまい、MX500を選択する意味というものはなくなってしまいました。
よってどうしてもSATAのSSDを使う必要のある方のために推奨しています。
MX500 250GB
MX500 500GB
MX500 1TB
MX500 2TB