
■事実
WCCFtechのOmar Sohail記者が2026年8月7日13:36(米東部時間)に報じたところでは、Geekbench 7のデータベース上に、RTX Spark搭載とみられる2台のノートPCのベンチマーク結果が新たに投稿されました。
2台とも統合メモリ64GB構成で、電源プロファイルは「Balanced(バランス)」モードで計測されました。
機種名「OEMQAJ 766_MIS Product Name DV」は20コアCPU版、「OEMQAJ OEMQAJ Product」は18コアCPU版とみられています。
20コア版RTX Sparkのスコアはシングルコア2,570点・マルチコア23,126点です。
18コア版RTX Sparkのスコアはシングルコア2,541点・マルチコア21,776点です。
比較対象のApple M4 Max(14コア)はシングルコア3,404点・マルチコア25,957点を記録しています。
この結果を基に計算すると、20コア版RTX SparkはM4 Max比でマルチコアが約11%遅く、シングルコアでは約24.5%遅いくなっています。
RTX Spark内の2グレード同士を比較すると、20コア版は18コア版よりシングルコアで約1.14%、マルチコアで約6.2%高速です。
以前リークされたWindows 11 ARM64向け開発者ドライバーの情報によれば、18コア版GPUは5,120基のCUDAコア、20コア版GPUは6,144基のCUDAコアを搭載しています。
RTX SparkのGPUはCUDAコア数の上ではデスクトップ向けRTX 5070やRTX 3080と同数だが、実際の性能が同等になるかどうかは未確認です。
今回のスコアも依然として未完成のドライバーでの計測とみられ、正式リリース時のスコアとは異なる可能性があります。
比較表
| 項目 | RTX Spark 20コア版 | RTX Spark 18コア版 | Apple M4 Max(14コア) |
|---|---|---|---|
| CPU構成 | Cortex-X925等 計20コア | Cortex-X925等 計18コア | 12P+2E 計14コア |
| GPU CUDAコア数 | 6,144 | 5,120 | ― |
| 統合メモリ | 64GB(テスト機) | 64GB(テスト機) | ― |
| 電源プロファイル | Balanced | Balanced | ― |
| Geekbench 7 シングルコア | 2,570 | 2,541 | 3,404 |
| Geekbench 7 マルチコア | 23,126 | 21,776 | 25,957 |
| M4 Max比・マルチコア差 | 約11%遅い | ― | 基準 |
| M4 Max比・シングルコア差 | 約24.5%遅い | ― | 基準 |
ソース:
- WCCFtech: https://wccftech.com/nvidia-rtx-spark-20-core-cpu-geekbench-7-m4-max-benchmark/
■解説
マルチコアで11%差というのは、これまでのリーク(35.6%劣後)から見ると大幅な改善で、ドライバー・ファームウェアの最適化がかなり効いてきている印象だ。
一方でシングルコアは24.5%差とまだ大きく、Apple Siliconのコアあたり性能の高さは依然として揺るがない。ここはARM設計そのものの差というより、NVIDIAが採用したCortex-X925/A725という「既製コア」の限界に近い。
20コアという物量でシングルコアの弱さをマルチコアでカバーしにいく構図は変わらず、18コア版との差がわずか6.2%程度にとどまる点も、コア数を増やしても頭打ちになりやすいことを示唆している。
RTX Sparkの本命はやはりCPUよりもGPU側。CUDAコア数だけ見ればRTX 5070クラスだが、統合メモリ由来の帯域制約もあるため、単純にデスクトップ版と同列に語れない。
「Balanced」モードでの計測というのも見逃せないポイント。前回のCinebenchリークでは「隠しHigh Performanceモード」を有効化してようやく出てきたスコアだったのに対し、今回は標準プロファイルでこの数字が出ているなら、正式版ではさらに伸びる余地がある。