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Intel Nova Lake の内臓GPUは、Xe3グラフィックスエンジンとXe3Pディスプレイ/メディアエンジンを搭載する

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IntelのCPUチップレット構造の抽象的な可視化。青と銀色に光る複数の相互接続ダイと統合GPUタイル

 

■事実

信頼性の高いハードウェアリーカーのJaykihnが、Intel Nova Lake CPUのiGPU構成を訂正する情報を投稿した

古い情報がNova LakeはXe3(グラフィクス)+Xe4(ディスプレイ・メディアエンジン)のハイブリッド構成であるのに対して、新情報はNova LakeはXe3(グラフィクス)+Xe3P(ディスプレイ・メディアエンジン)の構成となっています。Xe4は搭載されません。

Jaykihn自身が「以前のラベリングミスだった」と明示して訂正しました。

Nova Lakeでは、グラフィクスコア(GPU演算)にXe3を、ディスプレイ出力・動画エンコード/デコード処理にXe3P由来のIPを使う分業構成になります。

Nova Lake-S(デスクトップ)とNova Lake-HX(ハイエンドノート)はXe3 iGPUコアが最大2コアのみの構成となります。(TDP:S=125W、HX=55W)

Nova Lake-H(標準ノート)は最大12 Xe3コア(TDP:28W)で、Panther Lakeの12 Xe3コア構成と同規模です。

Nova Lake-Xはワークステーション向けで16P+32E+4LPEコア、Xe3 2コア、TDP約200Wとなります。

Nova Lake-Uは薄型軽量向けで最小2Xe3コア、TDP約15Wとなります。

Xe3は現行Panther Lake(Core Ultra Series 3)のiGPUに採用されているアーキテクチャです。(Battlemageの拡張版)

Xe3PはXe3の次世代アーキテクチャで、「Celestial」チームが開発し、Arc C-Seriesへの製品ブランド切り替えに対応する予定です。

IntelはXe3P採用のデータセンター向け推論GPU「Crescent Island」をすでに発表しており、Xe3Pの実在が確認されています

 

SKUP-CoreE-CoreLP-EXe3 GPUコアTDP目安
Nova Lake-X163242約200W
Nova Lake-S81642約125W
Nova Lake-HX(上位)81642約55W
Nova Lake-HX(下位)4842約55W
Nova Lake-H(上位)48412約28W
Nova Lake-H(下位)4844約28W
Nova Lake-U(上位)4044約28W
Nova Lake-U(下位)2042約15W

※出典:Jaykihn(@jaykihn0)リーク。未公式情報であり変更の可能性あり

Panther LakeのXe3はXe2(Lunar Lake)比でiGPUゲーミング性能が約70〜77%向上したと報告されていました。

Xe3PのiGPU性能はまだ未公表だが、Xe3からさらに底上げが見込まれています。

Nova Lake(Core Ultra 400シリーズ)はIntelの18Aプロセスで製造予定、H2 2026〜2027年登場が見込まれています

Nova Lakeで採用予定の新ソケットはLGA 1954となります。

■解説

注目すべきはNova Lake-H(薄型ノート)の12コア構成で、Panther Lakeの12コアXe3と同スケールでありながら、ディスプレイ・メディアエンジンがXe3Pにアップグレードされる点。動画編集やAI処理に恩恵がある可能性がある。

Xe3Pのディスプレイ・メディアエンジンは「グラフィクス性能には直結しないが、動画の再生/エンコード/AIアップスケール処理」に効く部分で地味だが実用上の影響は大きいだろう。

IntelのGPUロードマップは「Arc B-Series(Xe2/Xe3)→ Arc C-Series(Xe3P)」の流れでNova Lakeはその過渡期に位置する製品である。

グラフィクスコアはXe3据え置き、メディアエンジンだけXe3Pという「つなぎ」的構成と予測できる。

Intelのdiscrete GPUはここ数世代は苦戦が続く見込みで、今回のNova Lakeも「iGPUとして」の話にとどまっており、Arc dGPUとしてのC-Seriesがいつ・どれだけの規模で出るかは依然不透明だろう。

Xe3Pがディスプレイとメディアだけというのは地味に見えるが、動画編集や生成AIのローカル処理が増える時代には意外と刺さるアップグレードかもしれない

 

今回の訂正ポイントは「Xe4が載るか否か」ではなく「Xe3Pとは何か」を理解しないと意味がわからないという点でこれはIntel自身の命名が混乱しているせいもある。

Intelのアーキテクチャ命名整理はXe3=Battlemageの拡張(Panther Lake採用済み)、Xe3P=次世代Celestialチームの成果(Arc C-Seriesに対応)、Xe4=Druid(さらに先)でXe4はまだ製品に登場していない。

「Xe4がなくなった」ではなく「Xe4はまだ先の話だった」というのが正確な理解だろう。

この話が最初に出た時、かなり紛らわしいと思った記憶がある。

IntelのGPUアーキテクチャ命名はIntel自身が混乱しているほど複雑で、同社のマーケティングチームとグラフィクスチームで認識がズレていた事実があり(PC Gamer取材で発覚)、リーカーが誤認するのも無理はない。

Nova Lake-S/HXのiGPUが2コアというのは実質「おまけ」レベルでデスクトップCPUとハイエンドノートは外付けGPUを使う前提で設計されており、iGPUに期待する製品ではない

AMDで言えばZen4から搭載されたRDNA2の128SPの小型の内臓GPUのようなイメージだ。

こうした命名規則の混乱は筆者の目にはGPU事業の継続性(事業を継続するか否か)について、一定の議論があったのではないかと邪推するには十分な(?)材料のように見える。

 

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