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Intel Core Ultra 9 290K Plus、Geekbench 6でシングルコア3535を記録 — 285Kを10%以上上回る性能

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著名な「290K Plus」ブランドが付いたインテル Core Ultra 9 プロセッサー

■IntelのCore Ultra 9 290K Plus、Geekbench 6で3535ポイントを記録

IntelのCore Ultra 9 290K Plusが新たにGeekbench 6ベンチマークに登場した。

最新のリーク結果では、シングルコアスコア3535、マルチコアスコア25,106を記録している。

テストはASUS ROG STRIX Z890-E GAMING WIFIマザーボード上で実施された。

メモリ構成は64GBのDDR5-6800で、テスト中の最大クロックは5.7GHzに達している。

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■Core Ultra 9 285Kと比較して10.5%のシングルコア性能向上

今回のスコアをCore Ultra 9 285Kの平均値と比較すると、シングルコアで約10.5%の性能向上が確認できる。

285Kの公式ランキングチャートでは、シングルコア3200、マルチコア22,560が平均値として示されている。

マルチコア性能では約11.3%の向上となっており、両方の指標で2桁の性能改善を達成している。

これは以前のリーク(シングルコア7%向上、マルチコア9%向上)よりもさらに良好な結果だ。

■以前のリークとの比較

同じCore Ultra 9 290K Plusの以前のGeekbenchリークでは、シングルコア3456、マルチコア24,610というスコアだった。

その時のテスト環境はGigabyte Z890 AORUS TACHYON ICEマザーボードに48GBのDDR5-8000メモリという構成だった。

今回の新しいスコアは、その以前のリークと比較してシングルコアで約2.3%速く、マルチコアで約2.0%速い結果となっている。

ただし、メモリ構成やマザーボードが異なるため、厳密な比較は難しい。

■Arrow Lake Refreshラインナップの位置づけ

Core Ultra 9 290K Plusは、IntelのCore Ultra 200S Plus「Arrow Lake Refresh」ファミリーのフラッグシップCPUとなる予定だ。

このチップは既存のArrow Lake-Sダイを使用すると見られており、新しいダイの登場は極めて可能性が低い。

そのため、24コア24スレッドという構成は維持され、主な変更点はクロック速度の向上とTDPの調整になると予想される。

リークされた製品表によると、290K Plusは最大5.8GHzのブーストクロックを持ち、285Kの5.7GHzから100MHz向上している。

CPU パフォーマンス比較の抽象的な視覚化

■DDR5-7200メモリサポートの追加

Arrow Lake Refreshシリーズの注目すべき変更点の一つが、DDR5-7200メモリの公式サポートだ。

現行のCore Ultra 200Sシリーズは公式にDDR5-6400までのサポートとなっている。

290K Plus、270K Plus、250K Plusの3つのPlusモデルすべてがDDR5-7200をサポートする仕様となっている。

これにより、メモリ帯域幅が向上し、特定のワークロードでの性能改善が期待できる。

■AMD Ryzen 9 9950X3Dとの比較

今回のリークでは、AMD Ryzen 9 9950X3Dとの比較も示されている。

290K Plusは9950X3Dに対して、シングルコアで約4%、マルチコアで約13%の性能向上を示している。

9950X3DのGeekbench 6スコアは、シングルコア3397、マルチコア22,156となっている。

ただし、ゲーミング性能においては、AMDの3D V-Cacheチップが依然として優位性を保つと予想される。

■Core Ultra 7 270K Plusのリーク情報

290K Plusと同時に、Core Ultra 7 270K Plusもリークに登場している。

270K Plusは以前、Gigabyte Z890 EAGLE WIFI7システム上でシングルコア3235、マルチコア21,368というスコアを記録していた。

テスト環境は64GBのDDR5-4800メモリで、285Kの結果に近い性能を示している。

270K Plusは24コア構成(8P+16E)を維持しつつ、最大5.5GHzのブーストクロックを持つとされている。

■Arrow Lake RefreshのTDP設定

製品表によると、290K Plusと270K PlusはPL1が125W、PL2が250Wに設定されている。

これは現行の285K、265Kと同じTDP設定だ。

一方、Core Ultra 5 250K PlusはPL1が125W、PL2が159Wとなっており、245Kと同じ設定となっている。

高性能モデルでも消費電力の大幅な増加は見られず、主にクロック速度の最適化で性能向上を図っているようだ。

Arrow Lake Refresh アーキテクチャ コンセプトのクローズアップ テクニカル イラスト

■クロックの向上幅

290K Plusの最大ブーストクロックは5.8GHzで、285Kの5.7GHzから100MHz向上している。

Pコアのターボクロックは5.6GHzで、285Kの5.5GHzから同じく100MHz向上だ。

Eコアのターボクロックは4.8GHzとなっており、285Kの4.6GHzから200MHzの向上となっている。

ベースクロックはPコア、Eコアともに285Kと同じ3.7GHz/3.2GHzで据え置きとなっている。

■キャッシュ構成は据え置き

290K PlusのキャッシュはL3が36MB、L2が40MBとなっており、285Kと同一の構成だ。

270K Plusも同様に36MB/40MBのキャッシュを持つ。

250K Plusについては、製品表ではL3が24MB、L2が26MBと記載されているが、末尾に「?」マークがついており、確定情報ではない可能性がある。

キャッシュ容量の変更がないことから、ダイ構成自体は完全に既存のArrow Lakeと同一であることが裏付けられる。

■ゲーミング性能の見通し

Intelは290K Plusのゲーミング性能が285Kから大きく変わることは期待できない。

クロック速度の向上により、数パーセント程度の性能改善はあるかもしれない。

しかし、AMDの3D V-Cacheチップ(Ryzen 7 9800X3D、Ryzen 9 9950X3Dなど)が持つゲーミング性能での優位性は覆らないだろう。

Arrow Lakeアーキテクチャの根本的な特性として、ゲーミングよりも生産性タスクに最適化されている面がある。

■Z890マザーボードの在庫処理戦略か

業界関係者の分析によれば、Arrow Lake Refreshは次世代Nova Lake-Sプラットフォーム登場前のZ890マザーボード在庫を処分する戦略の一環と見られている。

Nova Lake-Sは全く新しいソケット「LGA 1954」を採用する予定だ。

現行のLGA 1851ソケットを使用する最後の製品ラインとなる可能性が高い。

そのため、マザーボードメーカーにとっては、在庫を適切に処分する機会となる。

■発売時期の予測

Intelはまだ正式にArrow Lake Refresh「Plus」シリーズの発表を行っていない。

繰り返されるリークから、クロック調整とプラットフォームのチューニングが主な変更点であることが示唆されている。

今後数ヶ月でさらなるリークや詳細情報が出てくると予想される。

発売時期については、2025年第2四半期から第3四半期にかけてと推測されている。

■価格設定への期待

現行のCore Ultra 9 285Kは589ドル、Core Ultra 7 265Kは394ドル、Core Ultra 5 245Kは309ドルという価格設定だ。

Plusモデルの価格はまだ発表されていないが、通常のリフレッシュモデルの慣例からすると、同価格帯か若干の価格上昇が予想される。

性能向上が10%程度であることを考えると、50-100ドル程度の価格上昇は妥当な範囲かもしれない。

ただし、AMDとの競合状況次第で価格戦略は変わる可能性がある。

CPUコア/スレッドベースクロック
(Pコア/Eコア)
最大ブースト
(Pコア/Eコア)
キャッシュ
(L3 / L2)
メモリサポートTDP
(PL1 / PL2)
価格(SEP)
Core Ultra 9 290K Plus24/24 (8+16)3.7 / 3.2 GHz5.8 / 4.8 GHz36 MB / 40 MBDDR5-7200125W / 250W未定
Core Ultra 9 285K24/24 (8+16)3.7 / 3.2 GHz5.7 / 4.6 GHz36 MB / 40 MBDDR5-6400125W / 250W$589
Core Ultra 7 270K Plus24/24 (8+16)3.7 / 3.2 GHz5.5 / 4.7 GHz36 MB / 40 MBDDR5-7200125W / 250W未定
Core Ultra 7 265K20/20 (8+12)3.9 / 3.3 GHz5.5 / 4.6 GHz30 MB / 36 MBDDR5-6400125W / 250W$394
Core Ultra 7 265KF20/20 (8+12)3.9 / 3.3 GHz5.5 / 4.6 GHz30 MB / 36 MBDDR5-6400125W / 250W$379
Core Ultra 5 250K Plus18/18 (6+12)4.2 / 3.5 GHz5.3 / 4.7 GHz24 MB / 26 MB ?DDR5-7200125W / 159W未定
Core Ultra 5 245K14/14 (6+8)4.2 / 3.6 GHz5.2 / 4.6 GHz24 MB / 26 MBDDR5-6400125W / 159W$309
Core Ultra 5 245KF14/14 (6+8)4.2 / 3.6 GHz5.2 / 4.6 GHz24 MB / 26 MBDDR5-6400125W / 159W$294

 

解説

LGA 1851 と LGA 1954 ソケットの移行を示す未来的な比較シーン

正直なところ、このArrow Lake Refreshは「劇的な進化」というよりは「順当なリフレッシュ」って感じですね。

クロックを100-200MHz上げて10%の性能向上を実現するというのは、まあ悪くない結果だと思います。

ただ、ゲーミング性能では相変わらずAMDの3D V-Cacheチップに太刀打ちできないでしょう。

個人的には、この製品ラインは「Nova Lake登場までの繋ぎ」という位置づけが妥当だと見ています。

■マザーボード在庫処理の側面

前々から指摘してきたとおり、Arrow Lake RefreshはIntel 800シリーズマザーボードの在庫処分という側面が強いです。

常識的に考えればここ数年ほぼすべてのIntel CPUが何らかの問題を抱えており、顧客からの信頼を失ったことによって売り上げが大きく落ちています。

生産数と実売り上げが大きく乖離してしまっていてもおかしくはないでしょう。

LGA 1851ソケットの製品寿命が思ったより短くなる可能性が高いですからね。

Nova LakeでLGA 1954という全く新しいソケットに移行するなら、現行プラットフォームで買える最後のCPUになるわけです。

マザーボードメーカーにとっては、在庫を抱えたまま次世代に移行するのは避けたいでしょう。

■当初計画の変更とコア数据え置き

当初コア数を増やして販売する予定だったArrow Lake Refreshは一度キャンセルされ、復活したのが今の製品なわけですが、コア数も増えずに単にクロックが向上しただけとなります。

これは開発リソースの制約というよりも、市場戦略の見直しの結果でしょう。

Arrow Lake自体がゲーミング性能もあまりぱっとせず、今回もAMDのX3Dは超えられないでしょう。

売り上げとしては大きく期待できなくても「ないよりマシ」ということなのでしょう。

■DDR5-7200サポートの意味

DDR5-7200の公式サポートは、地味ながら重要な改善点です。

メモリ性能がボトルネックになるワークロード(動画編集、3Dレンダリング、科学計算など)では、体感できる差が出るかもしれません。

ただし、ゲーミングでのメモリ速度の影響は限定的なので、ゲーマーにとっての恩恵は小さいでしょう。

クリエイターやワークステーション用途なら、この点は評価できますね。

■Panther LakeとNova Lakeの役割分担

iGPUを強化して大きく話題になっているPanther Lakeはモバイル専用です。

Intelがこの苦境を脱するには、Nova Lakeまで待たねばならないということです。

Nova Lakeの真の焦点は性能ではなく、失った信頼を取り戻す総合的な商品力があるのかどうかというところです。

その点を考えると非常に興味深いといえます。

■Intelの信頼回復への課題

AMDが伸びてきたときは信頼性は未知数という側面が大きかったです。

しかし、Intelは現在進行形で信用を失墜させている最中であり、そこを何とかできない限りNova Lakeの性能がいくら良くても思ったより売り上げが上がらないのではないでしょうか。

信用というのはなくなるのは一瞬ですが、築き上げるには長い時間がかかります。

多くのゲーマーがそれをどのように捉えているかですね。

■AMD 9950X3Dとの競合

マルチコア性能で9950X3Dを13%上回るというのは、なかなか良い結果です。

ただし、9950X3Dはゲーミング性能が圧倒的なので、用途によって選択肢が変わってきます。

純粋な生産性タスク重視なら290K Plus、ゲームもやりたいなら9950X3Dという住み分けになるでしょう。

価格次第では、コストパフォーマンスでどちらが優位かも変わってきそうです。

■今後の展開

今後数ヶ月でさらなるリークが出てくるでしょうし、実際の製品レビューが楽しみです。

特に、ゲーミング性能が本当に285Kとほぼ変わらないのか、それとも若干の改善があるのかは注目ポイントですね。

また、価格設定がどうなるかで、市場での評価は大きく変わってくると思います。

個人的には、既にZ890マザーボードを持っている人にとっては、アップグレードの選択肢として悪くないと見ています。

しかし、新規にプラットフォームを構築するなら、Nova Lakeの登場を待つか、AMD X3Dシリーズを選ぶ方が賢明かもしれません。

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