AMDは社内で、Strix APUの「Ryzen AI 100」ブランドを廃止し、代わりに「Ryzen AI 300」の命名規則を使用することを決定したようだ。
AMDはインテル「Core Ultra 200」のネーミングに対抗するため、Strix APUで「Ryzen AI 100」ではなく「Ryzen AI 300」シリーズに移行する。
今月初め、AMDが次期Strix Point APUに全く新しいネーミング・スキームを採用することが判明した。
このネーミングはASUSのリークで確認され、その後、いくつかのAPUがオンラインや他のリークで言及されているのを目にした。
現在、AMDは別の全く新しい番号規約を採用することを決定した可能性があるため、我々が以前に見た命名方式は最終的なものではなかったと予想されている。
当初はRyzen 8050/9050シリーズのAPUになると予想されていたが、AMDはStrix Pointから始まる次世代APUについて、よりAIを中心としたブランド名にすることを決定した。
新しいAPUは "Ryzen AI "の慣例を利用する予定だったが、このファミリーの最初のチップは "100 "シリーズの名称で提供される予定だったため、Ryzen 9 AI HX 170やRyzen 7 AI 165のようなチップを目にすることになるだろう。
しかし、この新しいナンバリング方式は、Arrow LakeとLunar LakeのCPUを搭載する予定だったインテルのCore Ultra 200ファミリーに対して、AMDを不利な立場に置くことになる。そのため、AMDは新しいナンバリング方式を採用し、チップは「Ryzen AI 100」シリーズではなく「Ryzen AI 300」シリーズとしてブランド化されることになった。
Golden Pig Upgradeによると、このラインナップのうち2つのチップにはRyzen AI 9 HX 370とRyzen AI 9 365が含まれるという。
最近はマーケティングがすべてなので、命名規則がインテルより高い番号から始まるのは理にかなっているが、新しい命名法は少し混乱するかもしれない。
- AMD次世代ノートPC向けCPUのネーミング: Ryzen AI 9 HX 370(Strix Point)
- Intel次世代ノートPC向けCPUのネーミング: Core Ultra 9 285H(Arrow Lake)
さらにAMDは、RyzenモバイルAPUのTDP別階層を廃止することで、ラインナップの合理化にも取り組んでいる。
それが現実にどうなるかはまだわからないが、AI PCブームが高まる中、同社は自社のラインアップを史上最高のもののように思わせるためにできることは何でもやっている。
リーカーはまた、技術的にはStrix PointはNPUアーキテクチャを採用した第3世代のAPUであり、AMDが「300」シリーズという名称を使用するのは妥当であるとしている。
ブランディングは重要なことではないが、AMDは新しいStrix APUについて、購入者が新しいノートPCを購入する際に正しい判断ができるよう、より明確で正確な説明をしてほしい。
AMD Ryzen AI「HX」APU:
CPU 名 | アーキテクチャー | コア数/ スレッド数 | クロック (最大) | キャッシュ (合計) | AI 性能 | iGPU | TDP |
Ryzen 9 AI HX 370 | Zen 5 / Zen 5C | 12/24 | 5.1 GHz | 36 MB / 24 MB L3 | 77 AI TOPS (45 TOPS NPU) | 16 RDNA 3+ CU | 35-45W |
Ryzen 7 AI 365 | Zen 5 / Zen 5C | 10/20 | 未定 | 30 MB / 20 MB L3 | 未定 AI TOPS (45 TOPS NPU) | 12 RDNA 3+ CU? | 35-45W |
Ryzen 7 AI HX 350? | Zen 5 / Zen 5C | 8/16 | 未定 | 24 MB / 16 MB L3 | 未定 AI TOPS (45 TOPS NPU) | 12 RDNA 3+ CU? | 35-45W |
Ryzen 5 AI HX 330? | Zen 5 / Zen 5C | 6/12 | 未定 | 20 MB / 12 MB L3 | 未定 AI TOPS (45 TOPS NPU) | 8 RDNA 3+ CU? | 35-45W |
解説:
Strix PointはRyzen AI 300シリーズになる
Core Ultraに合わせてということらしいです。
Strix PointはNPUの性能が45TOPSになっており、Copilot+PCの基準をクリアしています。
Phoenix PointとHawk PointはCopilot+PCの基準をクリアしていないCPUということになります。
このネーミングスキームの話は大体が既出なので、脱線気味でも少し気になる話をしてみましょう。
Phoenix Point/Hwak PointとRyzen 7000 DesktopではRyzen 7000 DesktopにはNPUが搭載されていません。
それを考えるとStrix PointとRyzen 9000 Desktopではどうなるのかなと思います。
Ryzen 9000 DesktopのIODにNPUが搭載される場合、現行の1世代でIODは終わりということになります。
AI/MLの雄NVIIDAはCopilot+PCの基準にノータッチ?
Copilot+PCの40TOPS以上のNPUはCPUのみの条件でGPUに内蔵されるAI/MLの性能には関係ないのかな?とも思いますね。
この場合、旧世代のPCでもdGPUがNPUの能力を代替できれば基準をクリアできるということになります。
もともとがあまりデスクトップ向けの基準ではありませんから、この辺はどうなるのかなと思います。
NVIDIAがCopilot+PCの基準にかかわってくるのは来年以降に出るといわれているnVIDIAのARM Windows PC対応のSoC以降なのでしょうか。
GeforceのTensorコアの能力をNPUを代替するの形で生かせないのはゲーミングPCのオーナーとしては少し残念な気がします。