nVIDIAはTSMCの貴重な顧客となっており、同社は台湾大手の収益源としてアップルに次ぐ第2位となっている。
nVIDIAとAIの熱狂はTSMCにとって理想的なシナリオであった。
2023年度は、チームグリーンにとって、AIハイプの出現が同社のAIアクセラレータやその他の製品に大規模な需要をもたらし、進歩のタイムラインとなっている。
サプライチェーンが活性化したことで、エヌビディアはTSMCとの協業を経済的・技術的な両面から強化することになり、TSMCは半導体大手の主要顧客となった。
Nvidia became TSMC’s 2nd biggest customer last year, as the AI chip maker paid NT$241.15 billion (US$7.73 billion) for TSMC’s chip manufacturing services and accounted for 11% of net revenue.
1/3 $NVDA $AAPL $TSM #semiconductors— Dan Nystedt (@dnystedt) March 1, 2024
TSMCの2023年度決算の監査報告書によると、nVIDIAはTSMCの2番目の大口顧客となり、最大で77億3000万米ドルの注文を出したとされ、TSMCの総売上高の11%を占めている。
nVIDIAが過去数年間に販売したAI GPUの量がTSMCの供給ボトルネックにもなっていたことを考えれば、この数字はまったく驚くべきものではない。
しかし、急成長にもかかわらず、アップルはTSMCの主要顧客であり続け、2023年には175億2,000万米ドルとTSMCの総収入の25%を占める。
メディアテック、AMD、クアルコム、ブロードコム、ソニー、マーベルといった他の企業が、今年のTSMCの財務的成長の残りの部分を担ったが、nVIDIAとアップルは2桁のシェアを獲得することに成功した。両社は台湾の巨大企業と具体的な関係を築き、TSMCの次世代プロセスの即時採用を熱望している。
nVIDIAは、グローバルサプライチェーンにおける存在感を確立する上で、実に大きな前進を遂げている。
同社は、調達先を多様化する試みとして、サムスン・ファウンドリーやIFSと関係を築いている。
にもかかわらず、チーム・グリーンは長期的にはTSMCに固執したいと考えているようだ。
これは、同社が将来的に台湾の巨大企業の成長に大きな役割を果たす可能性があり、現在のペースで物事が進めば、アップルを上回る可能性があることを示している。
ソース:wccftech - NVIDIA Becomes TSMC’s 2nd Largest Customer, Coming Right Behind Apple
解説:
ついにnVIDIAがTSMCの第二位の顧客になる。
Appleに次いで二位ということでAppleは25%、nVIDIAは11%ということです。
まだAppleとは大きな開きがありますが、現在のAI/ML界隈の活況を見ると、そう遠くない未来にAppleに並ぶ程度になるのではないかと感じます。
Appleの圧倒的なシェアもものすごいですが、nVIDIAが2位以下グループの中で伸びているという事実が衝撃でした。
AI/MLアクセラレーターのメーカーとしては2位を大差で引き離す圧倒的1位ですが、すでにGPUメーカーとしてもAMDを引き離しつつあるといってよいのではないでしょうか。
ゲーム用GPUとしてはかつてnVIDIAはAMDに対して0.5世代ほど進んでいると発言したことがあります。
今は0.7世代くらい進んでいると思います。
数字の根拠はフレーム生成を実装した時期によります。
フレーム生成がなかったばかりにRX7600は発売当時ボロクソにたたかれましたが、現在では、FSR3が有効になれば、特に問題のない製品になったと判断されていると思います。
FSR3はAI補正ではないです。
昔あった動画のフレーム補完をするFluid Motionという技術がベースになっており、AI補完は一切していません。
AMDは頑なにこうした技術にAIを使いません(使えない?)が、やはり、AI/ML分野ではnVIDIAがかなり先をいっている感じですね。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。