8月21日のGamesconに合わせたセレモニーによって具体的な次期Geforceのスペックが明らかになりました。
3DMarkもレイトレーシングに対応したTimeSpyを公開する予定です。
最近はnVidiaが新製品を発売するとAMDがかなり苦しくなる展開が続いています。
当サイトではスルーしていましたが、最近の動きでは「Radeon Pro WX 8200 Graphics」が発売されたくらいです。
こちらはクリエイター、プロフェッショナル向けのグラフィックカードになり、Radeon RX Vega 56相当のカードになります。
価格は$999と競合のQuadroと比較するとかなり安い価格になります。
Gamesconに向かう航空機の中で海外のテクニカルライターが今のAMDがTuring後の世界で生き残っていけるのだろうかという疑問を呈しています。
Vegaが発売された時大きな期待を持っていましたが、発売後もVegaのパッケージは棚から降ろされることは無く、Vega64はGTX1080には敵いませんでした。Vega56はGTX1070とよく戦いましたが、最近はかなり価格が下がっています。
日本でも60,000円前後の価格になっています。
Vegaは発売当初、ゲーム以外の(マイニングによる)需要によってほとんど手に入れることが出来ませんでした。
HBM2メモリの生産能力が追い付かずに高騰していたのも原因の一つでしょう。
Vega56と64は$100程度値下げすることが可能ではないかと言われていますが、それよりもいっそのことモデルを打ち切ってしまい、RX500シリーズを値下げしたほうがよいのではないかという話が出ています。
前回の記事でもお話しましたが、現在のモニターの主流はFullHD解像度です。
RX580は$199程度まで値下げが可能だろうとしています。
RX570はいくつかのゲームとセットにして、$150-$170程度で販売されているようですが、さらに、FullHDのFreesync対応モニターとセットで$300程度で売ればユーザーにとっては相当なコストの節約になるとしています。
前回の記事でも説明しましたが、モニターというのは一度買うと買い替えるのがなかなかに億劫な代物ですので、多少スペックが不足していても144Hzや4Kのモニターを購入しておくことを当サイトでは勧めています。
設定によって解像度は落とすことは出来ても上げることは出来ません。
画面の一部だけを表示する設定にすれば上げることもできますが、それではゲームがまともに出来ませんので意味がありません。
※ FreeSyncというのはGPUのFPSにあわせて動的に画面の書き換え速度を変更する技術のことです。同様の技術にnVidiaの規格であるG-Syncもあります。
海外では1ドル100円くらいの感覚なので、代理店のマージンが上乗せされる日本の国内価格と比較するとこれらの提案はかなり割安感があります。
RX570が15,000円くらいで手に入れば確かに安いです。
逆に代理店はマージンを取ることによって為替リスクを背負ってるので、一概に悪とは言えません。
この辺は「アスク税」で検索すると詳しく出てきます。
海外のテクニカルライターのアイディアですが、私なら値下げされても当サイトに来てこの記事を読んでる方には買わないことを勧めます。
なぜなら、予想されているGTX2050のスペックが強力すぎるからです。
Turingが発売されてから来年にかけて、メーカーの認識、ユーザーの認識共にすべてのランクが1段階以上変わると思います。
特にマイニング需要が無ければGTX2050は1万円台で買えるGPUですから、旧世代のGPUにこだわる理由がありません。
性能が同程度でもカードのサイズも小さく、消費電力も圧倒的に小さいでしょうからそれを考えると現行のRX580では厳しいのかなと思います。
2019年に入ってPS5が発売されるまでコンシュマーとの性能差もかなりつくと思います。
PS5に搭載されるNaviもGTX1080程度の性能とされていますので、ソフトを専用に作ることによるオーバーヘッドの低減はあるにしてもPCの上位モデルと比較されると厳しいでしょう。
Radeonの開発チームはintelに移籍して、2020年に単体GPU(Arctic Sound)を発売することがすでに発表されており、決まっているわけです。
来年にかけてAMDはNaviを販売するのでそこまでのプランはありますが、それ以降ははっきりしていません。
Naviの上位版が予定されているという噂が出ましたが、続報がありません。
参考記事:12nmのPolaris30の噂
今までの噂からするとTuring販売後に7nm版Vegaをゲーム向けにも販売される可能性があるとのことですが、現在のVegaの性能を見ると多少性能が上がったとしてもTuringとまともに戦えるスペックとは思えません。
まあ、それでも期待はしてしまいますが・・・。
AMDはRyzenの発売前、FXシリーズを販売しているとき、ボロクソに言われていました。
赤字続きで倒産すると思われているほどでした。
FXのコアは1モジュール2ユニットでこれを2コアと呼んでおり、4モジュール8コア、2モジュール4コアとしていましたが、これがウソで消費者を騙したとして、アメリカで集団訴訟まで起こされています。
まさに踏んだり蹴ったりの状況でしたが、Ryzenの発売で息を吹き返しました。
ですから、GPUに関しても何らかのプランがある可能性はあります。
1ユーザーとしてはVegaの次に期待したいところです。
海外のテクニカルライターの提案はなかなか面白いですが、代理店のマージンがかかる日本では難しいでしょう。
AMDのGPU部門は旧ATiでずっとGPUを作り続けてきた会社です。
Naviは複数のコンシュマーゲーム機に搭載されることが決まっていて、既に売り上げが保証されているわけですが、それでもここは一念奮起を期待したいところです。
ソース:wccftech - What Does Radeon Do Now To Stay Competitive In A Turing World?
AMD - Radeon Pro WX 8200 Graphics
AMDマン「それでもAMDなら・・・AMDならきっと何とかしてくれる・・・。Ryzenの奇跡よもう一度・・・・。」