AMD Navi 4C:決して実現しないGPU?
AMD Navi 4Cは、AMDのフラッグシップGPUであるRX 8000になるはずだった。
Moore's Law is Deadは最近、コードネームNavi 4Cと呼ばれるAMDの未発表RX 8000 GPUの図を共有した。
AMDの次世代シリーズの計画では、当初4つのGPUを準備していたが、Navi 41と42はキャンセルされたとされている。
リークされた図には、3つのAID(Active Interposer Dies)と1つのMID(Multimedia and I/O die)の計4つのダイを収容する大型パッケージ基板が示されている。
各AIDには3個のSED(Shader Engine Dies)が搭載されるようだ。
この複雑な構成は、疑惑のRDNA4アーキテクチャ、あるいは少なくとも将来のリリースを意図したGPUのセグメントを表している。
注目すべきは、この図は設計の一面しか示しておらず、全体像が省略されていることだ。
MLIDは、正確な数は不明だが、メモリコントローラーのダイも両側にあるはずだと指摘している。
提案されているNavi 4C GPUには13~20個のチップレットが組み込まれており、Navi 31や次期Navi 32のようなRDNA3マルチダイ設計と比べて複雑さが大幅に増している。
興味深いことに、MLIDの購読者によって発見された「モジュール式並列プロセッサーのためのダイ・スタッキング」と題された特許でも同様の設計が確認されており、ブリッジチップを介して相互接続された「仮想コンピュート・ダイ」が紹介されている。
重要なのは、Kepler_L2がNavi 4Cについて最初に言及し、Navi 4XとNavi 4Mのデザインについても言及したことだ。
しかし、後者2つに関するリークは出ていない。C/M/Xの命名規則とNavi 41/42の関係は不明のままである。
今回のリークは、AMDのNavi 4プロジェクトが相当な取り組みであることを裏付けている。
この設計の複雑な性質は、同社に課題を突きつけ、実績のあるGPUレイアウトを選択させた可能性がある。
このことがRadeon RX 8000シリーズ全体にどのような影響を与えるかはまだわからない。
https://twitter.com/Kepler_L2/status/1648474420888076288?ref_src=twsrc%5Etfw
Navi4Cの設計図は、ブロークン・シリコンのポッドキャストで共有された。
ソース:Videocardz.com - AMD’s canceled Radeon RX 8000 “Navi 4C” GPU diagram has been partially leaked
解説:
Navi41だけではなく、Navi42もキャンセル!?ちょっと信じられない。
先にお断りしておきますが、今回の解説は仮定の上に推測を建て増ししたようなものです。
100%あっているというような性質のものではありませんので、ご了承ください。
海外の著名リーク情報動画チャンネル「Moore's Law is Dead」は次世代のRadeonであるNavi4Cがキャンセルされたという情報をGPUの一部の図とともに伝えました。
リークした情報では、Navi4Cの図には複数のチップレットを複雑に組み合わせが記されており、キャンセルされた原因の一つになっているのではないかと言われています。
Navi41/42がキャンセルされるということは
- RX8900系
- RX8800系
- RX8700系
この3つがキャンセルされる可能性が高いということになります。
ミドルローのRX8600系からの発売と言うことになればかなり危機的な状況と言ってもよいのではないかと思います。
私も前回、Navi41のキャンセルに関する記事に対して「X」で「考察がガバガバ」と言われてました。
しかし、今回の情報を聞いてガバガバな考察でももうかなり危機的な状況かなと思います。
理由
RTX5000シリーズが「nVIDIA史上最大の性能飛躍」と噂されていること
RTX3000シリーズからRTX4000シリーズはどうだったのか見てみます。
RTX3090・・・35.6TFLOPS
RTX4090・・・83TFLOPS
で2.33倍となっています。
史上最大と言うからにはこの2.33倍よりは上と言うことになります。
では、仮に3倍としましょう。
RTX5090はRTX4090の3倍として249TFLOPSです。
これだけでもかなり絶望的な数字になります。
では、RTX4090に対するRTX4070/RTX4060/Ti割合で、仮想のRTX5070/5060/Tiを計算で出してみましょう。
- RTX4070・・・30TFLOPS
- RTX4060Ti・・・22TFLOPS
- RTX4060・・・15TFLOPS
- RTX5070・・・90TFLOPS
- RTX5060Ti・・・66.17TFLOPS
- RTX5060・・・45.33TFLOPS
上のようになります。
これにRX8600だけで対抗していくことになります。
RX7600のFP32演算性能は22TFLOPSです。
さて、AMDはRX8600のFP32演算性能を3倍に出来るでしょうか?
出来なければ安売りせざるを得ないということになります。
実際のところ、RX7900XTX/XTはRX7600よりSteamの使用率調査で上位につけています。
RX8600以下のみで2年間RTX5000シリーズのフルラインナップと戦えるでしょうか?
私は非常に厳しいと思います。
こういうことを書くと感情的な反論をいただくのですが、私はRTX5000シリーズ世代の2年間でRadeonが市場から忘れ去られてもおかしくない状況だと思います。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。