インテル Core i5-14600KFをGeekbenchでテスト
こうして、インテルの最新世代デスクトップCPUのリーク・シーズンが始まった。このシリーズが最近OEMに出荷されたことは明らかで、OEMは時間を無駄にすることなく、このチップをテストにかけた。
既存のLGA1700プラットフォームはすでに新CPUシリーズをサポートしているため、現時点ではこうしたリークを妨げる障壁はない。
今回の例では、ASUS Z790マザーボードと32GBのDDR5-6000メモリ、そしてCore i5-14600KFと名付けられたインテルの新しい14コア・プロセッサが紹介されている。
このSKUの名称は、統合グラフィックス・サポートがないことを示唆しているが、これはテストには影響しないはずだ。
Geekbenchのデータ出力ではクロックが表示され、以前から噂されていた5.3GHzであることが確認された。
これは実質的に、現行世代のi5-13600K CPUより200MHz向上していることを意味する。
このCPUは、Geekbench 6.1の最新版による評価で、シングルコアテストで2794ポイント、マルチコアテストで17190ポイントを達成した。
これは、Core i5-13600Kと比較して、シングルコア性能で5.5%の向上、マルチコア性能で17.2%の向上を意味する。
しかし、最大ターボクロックの周波数の上昇だけでは、この性能の上昇を完全に説明することはできない。
この結果には、さらなる要因が影響しているようだ。
すべてのコアがより高速で動作できるようになった可能性もあるし、ベンチマーク手法にばらつきがあり、それがこの結果に寄与している可能性もある。
インテルは9月に第14世代Core Kシリーズを発表する予定で、KとKFモデルを含む少なくとも6つの新CPUがリリースされる。
Raptor Lake Refresh CPUの新しい波は、既存の第13世代Core CPUと比較して100~200MHz高いクロックを特徴とする。
PBP(ベースパワー)、MTB(ターボブーストパワー)、価格に関する正確な詳細は未確認のままだ。
インテル・デスクトップ・コア・シリーズの仕様
コア構成↓ | ベース クロック | 最大 クロック | PBP/MTP | 希望小売価格 | |
Intel 第14世代 Core “Raptor Lake Refresh” | |||||
Core i9-14900KS | 24/32T (8P+16E) | 不明 | 6.2 GHz | 150W/253W | 不明 |
Core i9-14900K(F) | 24/32T (8P+16E) | 3.2 GHz | 6.0 GHz | 125W/253W | 不明 |
Core i9-14900(F) | 24/32T (8P+16E) | 2.0 GHz | 5.8 GHz | 65W/219W | 不明 |
Core i7-14700K(F) | 20/28T (8P+12E) | 3.4 GHz | 5.6 GHz | 125W/253W | 不明 |
Core i7-14700(F) | 20/28T (8P+12E) | 2.1 GHz | 5.4 GHz | 65W/219W | 不明 |
Core i5-14600K(F) | 14/20T (6P+8E) | 3.5 GHz | 5.3 GHz | 125W/253W | 不明 |
Core i5-14600 | 14/20T (6P+8E) | 2.7 GHz | 5.2 GHz | 65W/154W | 不明 |
Core i5-14500 | 14/20T (6P+8E) | 2.6 GHz | 5.0 GHz | 65W/154W | 不明 |
Core i5-14400(F) | 10/16T (6P+4E) | 2.5 GHz | 4.7 GHz | 65W/148W | 不明 |
Core i3-14100(F) | 4/8T (4P+0E) | 不明 | 4.7 GHz | 60W/89W | 不明 |
Intel 第13世代 Core “Raptor Lake” | |||||
Core i9-13900KS | 24/32T (8P+16E) | 3.2 GHz | 6.0 GHz | 150W/253W | $699 |
Core i9-13900K(F) | 24/32T (8P+16E) | 3.0 GHz | 5.8 GHz | 125W/253W | $589 |
Core i9-13900(F) | 24/32T (8P+16E) | 2.0 GHz | 5.6 GHz | 65W/219W | $549 |
Core i7-13700K(F) | 16/24T (8P+8E) | 3.4 GHz | 5.4 GHz | 125W/253W | $409 |
Core i7-13700(F) | 16/24T (8P+8E) | 2.1 GHz | 5.2 GHz | 65W/219W | $384 |
Core i5-13600K(F) | 14/20T (6P+8E) | 3.5 GHz | 5.1 GHz | 125W/253W | $319 |
Core i5-13600 | 14/20T (6P+8E) | 2.7 GHz | 5.0 GHz | 65W/154W | $255 |
Core i5-13500 | 14/20T (6P+8E) | 2.5 GHz | 4.8 GHz | 65W/154W | $232 |
Core i5-13400(F) | 10/16T (6P+4E) | 2.5 GHz | 4.6 GHz | 65W/148W | $221 |
Core i3-13100(F) | 4/8T (4P+0E) | 3.4 GHz | 4.5 GHz | 60W/89W | $134 |
解説:
Raptorlake Reflesh 14600Kは13600Kよりシングルスレッドで5.5%高速
とありますが、基準になっているGeekbenchは特に平均値や中央値が表示されるわけではない上にベンチマーク値のばらつきが大きいのでかなり注意が必要です。
一応、記事で例に挙げたベンチマーク同士では5.5%高速になっていますが、実際はどうなのかははっきりしません。
5.5%ってクロックが少し上がっただけにしてはちょっと大きすぎるかなあと思います。
元記事にも書いてありますが、やはり、平均値と中央値がどの辺にあるのかがわからない限り簡単に判断できるものではないでしょう。
そう言う意味でGeekbenchは少し使いにくいベンチマークです。
ただし、Raptorlake reflesh自体は素晴らしい製品だと思います。
5年前より古いPCを使っているならば更新する価値はあるでしょう。
日本はIntelには固定相で付いているので無理にAMDを進めても買わないようなので、Intel信者の方で未だに4/8スレッド時代のPCを使っている方はそろそろ買い替えしないとWindowsが使えなくなってしまいますよ。
私ならもう一世代まってVPU搭載されるモデルを買いますが。
Windows12にはVPUを活用した何か(AIにまつわる機能)が搭載されるとされています。
ここ数年で一番の変化ですから、よほどPCが古くない限りはArrowLakeまで待った方がよいでしょう。
買い控えするようなことを書くのは本意ではありませんが、私自身もこれからAI/MLに関する機能がOSに取り入れられてどのように変化するのかの見通しがつかないなか、あまり変わり映えのしないRaptorLake Refleshを薦めるのは勇気がいります。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。