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38コアGPU搭載のM2 MaxがOpenCLベンチマークでノートPCのRTX 4070に敗北、性能差は35%に

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M2 ProとM2 Maxの性能数値がさらにリークされるにつれて、その能力、より正確にはその限界に迫ることができるようになりました。

現在、Appleの最大構成であるM2 Maxは12コアCPUと38コアGPUを搭載しており、これはやりすぎのように思えるかもしれませんが、グラフィックスプロセッサはOpenCLベンチマークでノートPCに搭載されたRTX 4070 GPUに負けています。

ノートPCのRTX 4070の電力制限の詳細は提示されていないため、性能差はさらに大きくなる可能性がある

Appleのハードウェアの固有識別子はMac14,6で、38コアのGPUとは別に、64GBのユニファイドRAMが搭載されています。

最新のMac miniがM2 Maxを搭載していないことを考えると、同社の新しい14インチと16インチのMacBook Proになると思われますが、残念なことに、GPUはSamsungブランドのノートブックに搭載されているRTX 4070に勝てないようです。

このWindows 11ノートも14コア20スレッドのIntel Core i9-13900HKを搭載しているので、本格的な演算性能とグラフィックス性能を持つマシンを手に入れたい顧客向けと言える。

OpenCLベンチマークでは、SamsungのノートPCが102,130のスコアを獲得したのに対し、38コアのGPUを搭載したM2 Maxは75,139にとどまりました。

これは35%の性能差です。そして、もうひとつ注目すべきことがあります。

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ノートPC RTX 4070の電力制限はGeekbench 5では言及されていないため、より効果的な冷却ソリューションを備えたやや厚めのゲーミングノートPCは、GPU電力制限が高くなるため、Appleの2023年の新しいMacBook Proラインアップに対して大きなリードを獲得する可能性が高いことを意味しています。

ただし、Geekbench 5のOpenCLスコアは実世界のパフォーマンスを正確に表したものではなく、他のプログラムは両機で大きく異なる動作をする可能性があることを念頭に置いてください。

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また、M2 Maxを搭載した無名のMacBook Proがサーマルスロットリングを行っており、それがこのスコアにつながった可能性があるかどうかはわかりません。

この件に関して公平な意見を述べるには、さらなる数値、特にサーマルの情報を待つ必要があるようです。ひとつ付け加えておきたいのは、サムスンのノートブックが性能面でリードしているにせよ、どうしても及ばない領域があること、それはバッテリー駆動時間です。

Appleによると、同社の16インチMacBook Proは、これまでのポータブルMacの中で最もバッテリーの持ちがよく、1回の充電で最大22時間持つとのことです。

これらの新しいモデルのいずれかにアップグレードすることにまだ興味がある場合は、14 インチおよび 16 インチの MacBook Pro に属する 5 つのアップグレードについて説明しました。

ソース:wccftech - M2 Max With 38-Core GPU Loses to Laptop RTX 4070 in OpenCL Benchmark, A Performance Difference of 35 Percent

 

 

 

 

解説:

M2 Max ProのGPU性能はRTX4070モバイルの約65%

となるようです。

M2 Maxはサーマルスロットリングが発生していたようで、性能を発揮するにはやはり熱が邪魔になるようですね。

一方、CPUとGPUで別々の排熱システムを利用できるRTX4070モバイルに関してはそれなりの性能になるようです。

こちらは、排熱システムの他に、TSMC5nmのプロセスを使って単体GPUとして出せる効率がかなり上がったということもあるのでしょう。

M2世代ではTSMC3nmではなく、5nmであるとコメントでもご指摘をいただきました。

Intelが14nm世代で足踏みして、AMDの7nmプロセッサと戦わなくてはならなかったとき、どれほど頑張っても不利を覆すことは出来ませんでしたが、Appleも飛躍的に性能を向上させられるのはTSMC3nmになってからになると思います。

設計がどれほど優れていても同一製造プロセスで出せる効率は決まっています。

よって、根本的なレベルの性能向上には製造プロセスの進歩が欠かせません。

Intelも製造プロセスのトラブルからようやく脱出したため、近いレベルの製造プロセスが使えるようになってAppleシリコンに後れを取ることが無くなりました。

同様にnVidiaもTSMC5nmを使用していますので、モバイルと言えどもかなり性能が向上しています。

恐らく、Appleの方がTSMC3nmを早く使うものと思いますが、2024年に発売されるRTX5000シリーズはTSMC3nmを使い、「Geforce史上最大の性能の飛躍をもたらす」と言われていますので、TSMC3nmで製造されるM3が飛躍的な性能をもたらしたとしても、差は縮まらない可能性が高いです。

そう言ったことを前提に、Appleがどのようなベンチマークの見せ方をしても、本質を外さないように見れば、Appleの出す自社の製品が優れて見えるベンチマークのどこがおかしいのかがわかるようになります。

自作erならば、そう言うものの見方を身に着けておきましょう。

M1の時はこのような主張をして「Apple信者か」と思いっ切りdisられましたが、常識で考えればわかるのでは?と思います。

M3とRTX5000シリーズが出てから言っても信用されないと思いますので、出る前に言っておきます(苦笑。

最初から答えがわかっていれば腹は立たないですよ。

 

 

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