前回・・・遅ればせながらスイッチを購入しました(スイッチ修理記1)
前回、ジョイコンの左右のロックバックルを金属製に交換し、アナログスティックも左右ともに新品に交換するところまで行いました。
今回は内部のヒートシンクを外してCPUグリスを塗りなおしました。
前回行おうと思ったのですが、裏ブタのY字ネジが固くて外れなかったので断念しました。
恐らく、ネジに樹脂が固着していたのだと思います。
あれからどうなったか?
ネジはナメることなく無事に外すことが出来ました。
裏ブタとシールドを外してばらしたところ
ヒートシンク
シールド、裏にある茶色っぽいグリスは取り除かないほうが良いと言われています。
どのようにしたのか方法をお伝えします。
浸透性の高い潤滑油を使いました。
コツは6時間ほど待つことです。
スイッチに使われているような精密ネジはかかっているトルクが小さいので、潤滑油が浸透しさえすれば簡単に外すことができます。
修理歴百戦錬磨の古強者あれば話は別ですが、そうでなかったらほぼ確実にネジをナメさせるので、絶対に無理はしないようにしましょう。
ネジはナメると後が非っっっっ常に面倒になります。
今回使った製品はこれです。
何故か50mlより100mlの方が値段が安いのでそんなに使わないのですが、100mlの方を使いました。
原理はKURE 5-56と同じですが、KURE 5-56は石油系の潤滑剤ですので樹脂が溶けます。
プラスチックの部分には絶対に使わないようにしましょう。
上の製品は樹脂への使用は問題ないとされています。メーカーのHPで確認済みです。
重要なのでもう一度書きますが、潤滑油が浸透するまでには時間がかかりますので、油をさしてから6時間程度は待つようにしてください。
それが使用に当たってのコツです。
こういった潤滑油の本来の用途である車やバイクに固着したビスなどを外す場合、さしてから効果を発揮するまで3日くらいかかる場合もあります。
それと比較すると、浸透時間はかなり短い方です。
無事に裏ブタを開け、ヒートシンクを外してグリスを塗りなおしました。
使用したグリスはクマグリスの耐久性の高い方、Hydronautです。
モバイル機器に使う場合、あまり開け閉めしないのが普通なので、どちらかと言うと耐久性に振った製品を使うのが無難だと思います。
スイッチの完全分解は難易度は割と高いほうですが、ヒートシンクを外すまでならば基板類を外す必要がありませんので、あまり難易度が高くありません。
熱暴走や突然シャットダウンするなどの問題に悩まされている方は内部に埃などが溜まって熱暴走しているのが原因だと思いますので、一度内部の清掃してグリスを塗りなおしてみると改善するかもしれません。
上の動画は2019年に出た省電力になったスイッチの分解動画です。
初期型も構造はほとんど変わらないので、参考にしてください。
出来る人はチャレンジしてもよいと思いますが、ここまでばらす必要性は全くないです。
自分の必要な個所の確認をしてチャレンジしてみてください。
さらに問題発生
実はあれから、右ジョイコンのLED部分のフレキケーブルが断線しているのに気が付きました。
最初からだったのか、私が分解したときに断線してしまったのかまでは分かりません。
断線と言うより接触不良と言った感じですね。
ここは内部でかなりフレキを曲げてしまうので、それが原因かもしれません。
ここが切れるとSR、SLボタンとLEDが光らなくなります。
使わないと言えば使わないのですが、正常動作しないと気持ち悪いですから、直しました。
実は早くなおしたかったので、amazonのPrimeで販売している業者に修理パーツを頼んだのですが、見事に不良品が届きました。
自分の言ってた通りになって苦笑しました。
左右セットで500円くらいだったと思います。動けば素晴らしいものだと思いますが、動きませんでした。
ジョイコンとの比較。この後付けてみましたが、動作せず・・・。
返品のほか、交換にも応じると書いてありますが、ばらすのもひと手間なのに、不良品にまで付き合ってられません。
wumio switch フレックスケーブル 左右セット 互換 パーツのみ SR SL ボタン ジョイコン 修理 パーツ LEDランプ ニンテンドー スイッチ
上が動かなかったゴミです。
間違って買わないようにしてください。
元からついていた製品と比べるとLED部分はフニャフニャのフレキとほとんど変わらない材質で頼りない感じでした。
正常に動いたとしても元からついていたパーツと同じだけの強度があるようには見えませんでした。
この後すぐに返品して、「あすか修繕堂」さんで買いなおしましたが、ちゃんと動く品物が送られてきました。
あすか修繕堂 - Switch 【右側ジョイコン】通信LEDランプ・SR/SLボタンフレキケーブル
中華のこの手の商品は品質管理されてないので結構な確率で不良品が送られてきます。
普通の品物ならばよいですが、修理パーツは実際に組み込んでみないと正常かそうでないのか判断できません。
自分たちでやるのが面倒だからと言って、それを客にやらせるのはどうなのか?と思います。
テストはテスターなどを使ってテストすることになると思うのですが、結構な手間がかかります。
それを客側にオフロードすることによって製品を安くしているわけです。
ただし、もちろんですが、そんなことは製品の説明にはありません。
正直、この程度の品質管理もできないなら、商売するなと言いたくなります。
少しでも安く仕入れたい修理業者ならともかく、DIYでやってる場合、時間も貴重でしょうから、こういった安価な製品を安易に買うのはお勧めしません。
その他・・・
今回、ソフトケースも買いました。
箱・・・もうびっくりするくらいぼっこぽこです
こんな感じで製品が入っています。
袋を開けたところ
実際の製品
スイッチにつけたところ
こちらはamazonではなく、Aliexpressで購入しました。
中華あるあるの箱が驚くくらいボッコボコになっていました。
なんでこんなに箱がボコボコになるのか?
かなり有名な話ですから、知ってる方も多いと思いますが、上が中国の運送業者の荷物取り扱いの実態です。
びっくりすることに蹴る投げるは当たり前です。
購入するときは覚悟しておきましょう。
ドックにさしたところ。一応ささりますが、ギリギリです。
このソフトカバー、一応つけたままドックに刺すことができるのですが、かなりキツキツになりますのでその辺は覚悟しておきましょう。
スイッチには吸気口があってドックに刺してもちゃんと吸気できるように隙間が空いているのですが、このカバーを付けると窒息してしまいます。
持ち歩くときに使うにとどめておいた方がよさそうです。
私はドックに挿してモニターに映して使うのがメインなのであまり使い道が無そうです。残念。
オマケ
ツイートで紹介した改造PS2の内部電池が無くなっていたので、交換しました。
PS2の内蔵電池に使われているのはCR2032です。
分解して付け直してもよいのですが、amazonにコネクタ付きの製品が売っていたのでそれを購入して交換しました。
280円なので、そう高いわけでもなく、コネクタが付いていますので単純に交換するだけです。
今の時代、PS2を使っている人もそう多くはないのでしょうが・・・
つけたところ、ちなみにこれは間違ってプラスとマイナスを逆に付けています。これでは動きませんので注意・