※紛らわしい製品の象徴・・・カメレオン君
AMDのRadeon RX 600シリーズグラフィックスカードは、最新のドライバに採用されていますが、それらはあなたが望んでいたNavi搭載のラインナップではありません。
TPUフォーラムでユーザ「Just Some Noise」によって発見された新しいドライバには、Radeon RX 600シリーズカードのリストが含まれていますが、ラインナップで言及されている2つはPolaris GPUアーキテクチャに基づいています。
AMD Radeon RX 640およびRadeon RX 630がPolaris GPUアーキテクチャに基づくドライバにリストされています
そのため、Adrenaline 19.4.3リリースには2つのAMD Radeon RX 600シリーズモデルがリストされています。
これらはRadeon RX 640とRadeon RX 630を含みます。
最初の印象は、これら2つのグラフィックがNavi GPUアーキテクチャに基づく最初のモデルになるかもしれないということですが、両方のモデルがRadeon RX 500シリーズカードと同じデバイスIDを共有するため、そうではありません。
AMD Radeon RX 640は、それ自体がPolaris 11設計に基づいていたPolaris 21 GPUの改訂版であるPolaris 23 XT GPUアーキテクチャに基づいているRadeon RX 550Xと同じデバイスIDを持っています。
一方、Radeon RX 630は、その基本となるGPUがPolaris 23 MXLであるRadeon 540Xの代替品です。
さて、これがAMD Radeon 600シリーズの命名体系が正式に確認された最初の例ですが、考慮すべき点がいくつかあります。
このラインナップは、4回目のPolarisのブランド変更となるでしょう。
そして今、Radeon 600シリーズはOEMをターゲットにしているようです。
しかし、AMDのOEMおよびDIYセグメントは、Polarisファミリの同じ命名規則を、OEM SKUを含むRadeon RX 400およびRX 500シリーズと共有しています。
最初の可能性は、Naviアーキテクチャーに基づいたRadeon 600シリーズSKUがあるかもしれませんが、下位層にはエントリーレベルのPolarisベースのGPUが含まれているにもかかわらず、それらが上位層になる可能性があることです。
もう1つの可能性は、AMDがNaviベースのラインナップとはまったく異なる命名規則を使用する可能性があるということです。
Radeon3000シリーズはAMD Ryzen 3000シリーズプロセッサと一致しており、どちらも7nmプロセステクノロジを使用します。
次世代のNaviベースのグラフィックスカードのPCBショットがすでに漏洩しているのを目の当たりにしており、近いうちにComputex 2019でさらに情報が得られることを期待しています。
解説:
またしてもPolarisの新しい型番のGPUが出てきました。
基本的にメーカー製品などのOEM向けとのことですが、そのうち自作市場にも出てくるかもしれませんね。
Radeon RX 640がRadeon RX 550Xと同じデバイスID
Radeon RX 630がRadeon 540Xと同じデバイスIDとのことなので、ハイエンドゲーミングには全く縁のないエントリー向けのGPUということになります。
NaviはRX3000シリーズの型番が与えられるといわれていますので、本当にOEM専売か、Naviが出るまでのつなぎといった感じでしょう。
個人的にはRX590の選別落ち品が格安で出回るのではないかと期待していましたが、マイニング向けのRX470/570が格安で手回っている現状では難しいのかなとも思います。
Naviの最下位モデルはGTX1060相当の性能で補助電源不要といわれていますので、今回のRX600系の情報は、この仕様だと自作向けとしてはあまり意味のない情報という感じです。
最後のPolarisといった感じかもしれません。
文中にあるPCBとはPrinted Circuit Boardの略でプリント基板のことです。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。