各社から1月15日の発売を前に一斉にGeforce RTX2060の国内モデルの発表が始まっています。
一番最初に価格が出た玄人志向の外排気モデル「GF-RTX2060-E6GB/BLW」が約54,000円ということなのでわたくしが事前に予想した通りの価格に落ち着きそうです。
参考:NVIDIA GeForce RTX 2060が1月15日にUS $ 349で発売 - ゲームパフォーマンスの数値がリーク、1080pでRTXとDLSSを有効にして60 FPSを実現
上の記事では
日本価格では$299の廉価版が48000円程度、$349の高性能版は58000円前後になると思います。
と説明していますが、おおむね48,000-58,000円の間に落ち着くと思います。
やはりGTX1060よりやや高い印象です。
GTX1060の発売時価格が35,000-40,000円程度だったのに対して10,000円以上高くなっています。
RTXやDLSSの価格が上乗せされていると考えるのが妥当なのでしょう。
FullHDディスプレイ向けなので一般の方の大部分はGeforce RTX 2060を購入することになると思います。
当サイトのGPU紹介でお勧めしているMSIとZotacはMSIが3モデル、Zotacが2モデル入ってくるようです。
MSI
GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC
です。
これらの違いはGAMING Zが2スロットを超える高性能OCモデル、VENTUSが普通の(?)OCモデル、AERO ITXは小型PC向けのショート基盤モデルです。
GAMING Zはブーストクロック1830MHzでVENTUSとAEROITXはブーストクロックはどちらも同じ1710MHzです。
Zotac
Zotacの2モデルです。
全長は他社の通常版より短い210mmです。
GeForce RTX 2060 AMP Editionはブーストクロック1800MHz、GeForce RTX 2060 Twin FanがブーストはOC無しの1680MHzです。
この記事を書いている現在、amazonにも登録がまだありませんので、写真はつけられませんが、各社ともRTX2070までのモデル展開と同じ形になるようです。
MSIが性能重視の大型モデルを展開しているのと比較して、Zotacは省スペース性重視でカードサイズが全く同じものをOCモデル、通常モデルとしています。
実にZotacらしい製品展開です。
OCモデル同士をブーストクロックで比較するとMSIのGAMING Zが1830MHz、ZotacのAMP Editionが1800MHzですので、各社の考え方が出ていて面白いです。
OCはクロックが上がれが上がるほど、等比級数的に消費電力も上がっていきますので、こうしたOCモデルの製品展開は性能と消費電力のバランスに対する各社の考え方の違いと言えると思います。
RTX2000シリーズになってから消費電力が10-20Wほど上がり、それに伴ってカードも大型になる傾向が強くなってきました。
MSIのGaming Zのように高OCモデルは2スロット以上のモデルが普通になりました。
GTX1060では3スロットモデルはありませんでしたが、RTX2060は3スロット(2スロットより若干厚い)モデルが存在しています。
ちなみに最高モデルのRTX2080Tiはほとんどすべてが3スロットモデルになっています。
価格もGTX1000シリーズと比較するとかなり高めで、コスパ(笑 はあまりよくないです。
GTX1070Tiとほぼ同じ性能なので、少しだけ安くなっているという感じです。
今後GTX1160というRTX、DLSS無しでRTX2060と同程度の性能のモデルが出る予定になっていますので、価格を重視される方はそちらを待たれるのがよいと思います。
こちらはおそらく、競合他社(AMD)のモデルを強く意識して価格で勝負してくるモデルになるでしょう。
RTX、DLSSを導入するための初期投資はあまり安くない印象です。
2018年、RTX、DLSS対応ゲームは数えるほどしかありませんでした。
2019年は是非多くのゲームでRTX、DLSS対応がなされるようにnVidiaには頑張ってほしいと思います。
現状では付加価値としてのコスト的なメリットを打ち出すのが難しい状態ですのでかなり割高に感じてしまいます。
ともあれ、RTXとDLSSを楽しむための入門機が発売されたのはめでたいことだと思います。
具体的な価格が明らかになり、実物が出回るようになったらまた記事にまとめたいと思います。