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Steam Machine、SteamOS版Geekbenchスコアが流出——発売間近を示唆するも価格は依然不透明

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リビングのテレビ台に置かれた、ダークなマット仕上げの小型ゲーミングコンソール風ボックス。

※ 画像は記事の内容をもとにしたイメージです。必ずしも現実を反映しているわけではありませんのでご注意ください。

■事実

リーカーの投稿(X、Olrak29_氏)を起点に、Valveの新型据え置き機「Steam Machine」(開発コードネーム「Valve Fremont」)の新たなGeekbench 6.7.1ベンチマーク結果が2026年6月15日にデータベース上に出現したと報じられています。

今回の2件のベンチマークは、これまでのWindows 11 Pro環境ではなく、初めてSteamOS(Linuxベース)環境で計測されたものです。

SteamOSでの計測に先立ち、Steam Machine向けカスタムAMDハードウェアへの初期対応を含む「SteamOS 3.8.9 Beta」が直近でロールアウトされていました。

ベンチマーク上のプロセッサ名は「AMD Custom CPU 1772」、識別子は「AuthenticAMD Family 25 Model 124 Stepping 0」で、過去のFremont関連エントリーと一致しています。

CPU構成は6コア・12スレッド、ベースクロック約4.86GHz、L3キャッシュ16MB(セミカスタムZen4ベース、TDP約30Wとされる)です。

今回の2件のスコアはシングルコア2,334/2,282、マルチコア7,316/7,392でする

2025年8月にWindows環境で計測された過去のスコア(シングルコア2,412/2,304、マルチコア7,451/7,117)とほぼ同レンジで、SteamOS移行による大きな性能変化は確認されていません・

参考値として、PlayStation 5のCPUシングルコアスコアは約1,218とされ、Steam Machineのシングルコアスコアはその約2倍に相当します。

一方でGPU性能のベンチマークは今回もリークされておらず、ゲーム性能の最終的な評価にはGPU側の数値が必要との指摘があります。

Steam MachineはRDNA3ベースのディスクリートGPUと8GBのGDDR6専用グラフィックスメモリ(システムメモリ16GB DDR5とは別構成)を搭載するとされています。

一部報道では、今回のスコアはAMD Ryzen Z1など携帯機向けチップ(同じ6コアZen4構成)と同程度のシングル/マルチコア性能になっていると指摘されています。

Steam MachineはSteam Controller(第2世代)、VRヘッドセット「Steam Frame」と共に2025年11月12日に発表された「Steam Hardware」ファミリーの一つです。

発表当初の発売目標は「2026年早期」だったが、AI需要によるDRAM・NAND不足の影響で延期が続き、2026年6月4日のSteamworksアップデートで発売時期が「2026年夏」に確定的に絞られました。

Valveは価格方針について「コンシューマー機ではなくPCと同様の価格設定」を明言しており、ゲーム販売による補填は行わないとしています。

一部のX上の情報源(Steam Hardware Updates)によると、価格と発売日の発表は6月23日、予約受付開始は6月30日になるとの未確認の情報があります。

今回のSteamOSベースのGeekbenchエントリー出現は、レビューサンプルが既に外部へ渡り、実機テストが進行中である可能性を示すものと報じられています。

Steam Machineは2015年にValveが展開した初代「Steam Machines」構想(Linux/Windows間の互換性レイヤーの未成熟により失敗した経緯がある)とは異なるアプローチで再挑戦するプロジェクトとされています。

表:Valve Fremont(Steam Machine)のGeekbench 6スコア推移 (注:複数の英語記事の報道を統合)です。

計測時期OSシングルコアマルチコア
2025年8月Windows 11 Pro2,412 / 2,3047,451 / 7,117
2026年6月15日SteamOS2,334 / 2,2827,316 / 7,392

参考:PlayStation 5のCPUシングルコアスコアは約1,218(Steam Machineの約半分)です。

解説

今回特に注目すべきは「SteamOSで計測された」という点。これまでのリークはすべてWindows環境だったので、量産直前の実機検証フェーズに入った可能性が高いと見ていい。

2015年の初代Steam Machinesは、当時のLinux向け互換レイヤーが未成熟でWindows向けゲームをまともに動かせず、市場からほぼ無視されて終わった。今回はProtonがここまで成熟したからこそ再挑戦できているわけで、「同じ箱、別の時代」という感じがある。

SteamOSへ移行してもベンチマーク数値がWindows環境とほぼ変わらなかったのは地味だが結構大事な情報。OS切り替えで性能が落ちるようでは話にならないので、ここはひとまず安心材料だ。

単体のCPUスコアだけ見ると携帯機(Ryzen Z1搭載機)と大差ない数字で、「リビング機のくせに携帯機並みかよ」と心配する声も出ているらしい。ただこれはCPU単体のテストに過ぎず、Steam MachineはGDDR6専用VRAMを積んだディスクリートGPU構成なので、共有メモリで動く携帯機のiGPUとはゲーム性能の土台がそもそも違う。

PS5比でシングルコア2倍という数字も、額面通り「2倍速い」と捉えるのは早計だ。シングルコア性能がゲーム体験を直接2倍にするわけではなく、GPU側のスコアが出てこない限り全体像は見えてこない。

それにしても、Valveがまた「リビングにPCを置く」という10年前に失敗した構想にもう一度挑む、今度こそ悲願の成就はなるのだろうか?

価格面はやはり気になるところ。発表時点の想定では600〜800ドル程度だったが、その後のDRAM・NAND不足で部材コストが大幅に上昇しており、最終的に900ドル台後半まで上振れする可能性が報じられている。Valveは「ゲーム販売で補填しない、PCと同じ価格設定」という方針を明言しているだけに、ここで割高に見えると一気に評価が変わりかねない。

結局のところ今回のリークは「動いている」ことの証明であって、「いくらで・いつ」が見えてこない限り盛り上がりも半分だ。価格発表とされる6月23日が本当の答え合わせになりそう。

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