
さて、メモリ不足について興味深い見解があります。Etronの会長である陸超俊氏は、SamsungやSK hynixといったDRAMサプライヤーを新たな「サンタクロース」と呼んでいます。
DRAM不足は、SamsungやSK hynixといった企業に顧客への供給において有利な状況をもたらしているようです。
メモリのスーパーサイクルは、AIの急速な進歩を示すだけでなく、PCコンシューマー市場を一変させ、ほぼすべてのセグメントに影響を与えているため、今日の世界では特に話題になっています。
DRAMとSoC設計を専門とする台湾の有名IC企業であるEtronの会長は、メモリ不足についてコメントしました(Ctee経由)。
会長は、メモリの顧客は供給の割り当てに「感謝している」と述べており、これがSamsung、Micronなどの企業を「サンタクロース」と呼ぶ理由の一つです。
Etronの会長は、DRAMサプライチェーンが大きな混乱に見舞われた理由の一つは、数年前、COVID-19パンデミックの影響でメモリ製品の需要が過去最低水準に落ち込んでいたため、メーカーが生産能力の増強に注力していなかったことだと主張しています。
事態がようやく落ち着きを取り戻した時、DRAMサプライヤーの主な目的は失われた利益の回復であり、そのため事業拡大は優先事項ではありませんでした。
しかし、AIがかつてないほどの需要を生み出している今、生産能力の増強には数年、あるいはそれ以上かかる可能性があります。

DRAM容量の急激な増加の要因の一つは、現代のAIチップにおけるHBM(Hardware-Based Memory)の需要です。
NVIDIA、AMD、ASICメーカーといった企業がHBMの獲得に躍起になっています。
汎用DRAM製品と比較して、HBMは比較的多くのモジュールを搭載する必要があるため、DRAM需要の大部分はAIセクターによって牽引されています。
残念ながら、サプライチェーンの制約の影響を最も強く受けるのは一般消費者です。
ノートパソコンやGPUなどのPC製品が甚大な影響を受けるからです。
この状況が早期に解消されることを願っています。
しかし、予測によると、DRAMの供給逼迫は2027年まで続くとされており、厳しい一年になることが予想されます。
解説:
Samsung、SK HynixもMicronといったDRAMメーカーがサンタクロースに早変わり
今まで需給バランスを取るのが難しく、貧乏神のように扱われていたメモリチップメーカーがサンタクロースのような扱いになっているというお話です。
何か最近のDRAM不足の悲哀を感じる話ですね。
余ってた時はさんざん買いたたかれていたのですが、こうなってくると強いですね。
DRAMメーカーとしては久しぶりにやってきた売り手市場でホクホクなのではないでしょうか。
プレスリリースでは沈痛な面持ちで、役員室では祝杯を挙げているかもしれませんよ。(苦笑。
まあ、売れない時でも誰も損失を補填してくれるわけではありませんので、ある程度は仕方ないのかなと思います。
売れない時は自己責任で、足りなくなったらもっと作れではさすがに道理が通らないでしょう。
これに懲りたら、やはりメーカーや消費者も一定の値上がりを覚悟の上で一定価格の買い取りを保証したり、整備投資の補助をしたりする仕組みが必須になるのではないかと思います。
ようは需給の変化になるリスクをどこが負担するのかの問題ですね。
今域に凝っているようなメーカーは生き馬の目を抜く、血で血を洗うようなメーカー同士の争いを生き残ってきたようなエゲツないメーカーばかりですから、リスクの高い行動はまずとらないと思います。
OEMを含む完成品のメーカーが一緒にリスクを取ってくれるなどしない限りは簡単に工場の増設などは行わないでしょう。
潰れるといったところでもうメモリチップは3社しか残ってないですからね。
フラッシュならもう少し残っていますが。