
インテルがAMDに追いつくのは難しくなっており、現行および旧世代のAMDファミリーの中で最も人気のないCPUでさえ、インテルの最高のCPUを上回っている。
Mindfactoryによると、AMDはCPU市場の94%もの売上を獲得しているが、インテルは過去3世代をすべて合わせてもAM4プラットフォームに勝つことすらできなかった。
このところCPU市場シェアについてお伝えしてきたが、毎週、インテルの生き残りをかけた悲惨な争いが繰り広げられている。
かつてメインストリームCPU市場を席巻していたCPUの巨人は、今やチャート上にほとんど姿を現さず、最新CPUの売れ行きもほとんど芳しくない。
一方、AMDは、前世代のAM4互換CPUであっても、すべてのインテルCPUを簡単に上回っている。

MindfactoryのCPU販売に関する前週の最新データが発表された。
Mindfactoryはまだ回復していないが、その統計は、CPUの選択に関して、顧客の選択について知るのに十分である。
前週の販売統計の通り、AMDは再びCPUのナンバーワンの選択肢であり、現在ではこれまで以上に強くなっているようだ。
先週の販売台数は約1,725台で、AMDはインテルの約12倍のCPUを販売している。

インテルは残念ながら、過去3世代のCPUをすべて合わせても150台を超えることすらできなかった。
LGA 1851プロセッサ、すなわちCore Ultra 200Sは、今回100個以上売れたRaptor LakeおよびRaptor Lake Refresh CPUよりもはるかに悪い成績だ。
Arrow Lake CPUの販売台数はわずか20台、Alder Lake CPUの販売台数はわずか10台と信じられないほど低い。
このため、先週のCPU販売数は全体のわずか7.51%にとどまり、AMDは92.49%という驚異的な数字となっている。
平均販売価格は311ユーロで、AMDは総売上の93.77%を確保できたが、インテルは254ユーロと低いASPで売上の6.23%に留まっている。
チャートを見てみると、Ryzen 7 9800X3Dと7800X3Dが依然としてベストセラーCPUであることがわかる。インテルはベストセラーCPUのトップ20には入っておらず、最も人気があったのはCore Ultra 265Kで、わずか20個しか売れていない。
しかし、第14世代CPUはArrow Lakeシリーズに比べて一般的にお買い得であるため、より多く売れていた。
解説:
※ Ryzen 5 8500GはZen4Cコアでした。X.comでご指摘を受けましたのでここに訂正させていただきます。投入されてないというのは間違いで、IntelのようにZen4とZen4Cが混在するような高度、高価なハイブリッド製品としては投入されていないが正しいです。
売り上げなどのマーケティング情報が積極的に公開されているドイツの大規模ネット小売店Mindfactoryの売り上げ集計の最新でAMDとIntelで圧倒的な差がついているようです。
この話をする前にMindfactoryは大規模とは言ってもamazonのような巨大な小売店と比較すると動くボリュームは小さく、またユーザーはマニアに偏っていることが予想できるため、結果もある程度の偏りが出ている可能性が高いです。
おそらく、amazonの小売データだともう少し差は縮まるでしょう。
また、EUはアジアと比較すると市場やユーザーの判断が成熟している可能性が高いです。
2025年28週目の週間売り上げです。
では見てみましょう。
AM5が1305個に対して1700が110個となっています。
約12倍ですね。
驚くべきことにAM4ですら420個なのでIntelはAM4にすら勝ててないことになります。
個別の製品で見てみると、9800X3Dが1位、7800X3Dが2位、9600Xが3位です。
4位は7800X3Dのバルク、5位が9700Xですから、ポイントはX3Dとコスパということになります。
とにかくゲーム性能が高いモデルが人気を保っています。
これは自作PCにおいて絶対の法則の一つでしょう。
Adobeが早くてもAIで威力を発揮してもゲーム性能が高くなければ売れません。
どうしてこうなった?
どうしてこんなに差がついてしまったのでしょう?
AMDが凄かったのでしょうか?
私はそうは思いません。
近年のAMDはデスクトップ製品に力を入れるのをやめて、明確にノートPC向けのAPUにその力の大半を注いでいます。
Strix Point、Ryzen Z1/2/Extreme、Strix Haloなど挙げればきりがありません。
むしろデスクトップは1CCD8コア16スレッド、2CCD16コア32スレッドというZen2時代のスペックから脱却していません。
Zen3世代でX3Dモデルが発売された程度でずっとコンサバティブなラインナップを保っています。
省電力コアのZen4CやZen5Cを使ったモデルすらもデスクトップでは出ていません。
APUと違ってハイブリッドも出していませんし、NPUも搭載していませんので、本当に昔からあるラインナップをそのまま広げているだけです。
実際にわたくしはIntel18AでFabの地歩を広げて逆転するのではないかと大本営発表をそのまま垂れ流すメディアのミスリードにそのまま流されて判断していました。
今考えるとこれは思考停止にほかならず、情報発信者としては恥じ入るばかりです。
当たり前のことを当たり前にやってきたAMDと当たり前のことが当たり前にできなかったIntel、明暗を分けたのは両者の出してきた結果にあります。
IntelはまだFabに力を入れ14Aである程度の地歩を確立したいと考えているようですが、Fabに限らず、CPU製品でも消費者の期待に応えることができなかったということはもっと根本的なところに問題があるように感じます。
Fabに関してはIntel5、intel3、Intel20A、Intel18Aと4連続で外部受注に失敗していますから、14Aは大丈夫と言われてもあまり信用する気にはなれないのかなと思います。
Intel18Aの歩留りは55%だそうですが、TSMC2nmは65%に達しており、3nmの同時期と比較すると2nmは大幅に歩留りが改善されているといわれています。
それを考えると、Intelの外販が成功する見込みは薄いのかなと思います。
さて、IntelはPanther LakeやNova Lake-Sで当たり前のことを当たり前にできるようになるでしょうか?
絶対に失敗するとまでは断言できませんが、小売りや流通もそろそろIntelの製品を絞りたいと思っているのではないでしょうか。
信用というのは崩れるのは一瞬ですが、積み上げるには長い時間がかかります。
失った信用を取り戻すことができるかどうかは未知数だと思います。
小売りや流通も同じだと思いますが、余るとわかっているものは誰も仕入れたくありません。
そして、仕入れの個数は前世代の販売数を元に出すということになります。
一時的にGPUのA700シリーズの最初のころのように流通への影響力を使って押し込むことは可能かと思いますが、実力が伴っていないと最後には余って捨て値で売られることになります。
捨て値で売られるということは誰かが損をするということで、損した人は最悪の印象を持ち悪評も同時に広がっていくということになります。
こういうやり方が使えるのは一度きりでしょう。
ユーザーの望むものを真摯に追求し、安定した性能の製品を真摯に供給し、真摯にサポートする。
当たり前のことですが、それが当たり前にできなくなったとき、メーカーは凋落していくのだと思います。
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