
NVIDIAの最高経営責任者(CEO)が、Switch 2で任天堂と共に行ったチーム・グリーンの仕事を賞賛し、新しいTegraチップは 「技術的な驚異 」であると主張する珍しい光景が目撃されました。
NVIDIAのJensen Huangは、Nintendo Switch 2のチップは、これまでとは異なり、比類のないパフォーマンスを提供する用意があると主張しています。
チーム・グリーンは、同社がAIで大成功を収めていることから、ゲーマーにのみサービスを提供するという本来の目的から確実に離れている。
しかし、ジェンセンはクリエイターズ・ヴォイスのコーナーにサプライズで登場し、Switch 2について、そしてこのゲーム機が任天堂の岩田聡氏の遺産をいかに尊重した作りになっているかについて語った。
これは、NVIDIAがSwitch 2を公に賞賛した最初の場面のひとつであり、コンソール内のチップは「これまでに作られたもの」とは異なり、他のどのモバイルチップよりもはるかに高度な性能を備えていると主張した。
Nintendo Switch 2に搭載されているチップは、これまで私たちが作ったことのないものです。
3つの画期的な技術を結集しています。モバイルデバイス史上最も先進的なグラフィックス。
完全なハードウェア・レイトレーシング、明るいハイライトと深いシャドウを実現するハイダイナミックレンジ。
そして、後方互換性をサポートするアーキテクチャ、ゲームプレイをリアルタイムで鮮明化、アニメーション化、強化する専用AIプロセッサ、そして超低消費電力です。
- NVIDIA CEO
Nintendo Switch 2のチップの詳細は不明だが、現時点で判明している詳細によれば、Tegraチップは、1536個のCUDAコアを持つAmpereアーキテクチャを採用し、携帯モードでは561MHz、ドッキングモードでは1007MHzで動作する。
オンボードCPUは、おそらく8コア構成のARM Cortex A78Cを利用し、最高1.7GHzに達する可能性がある。
このチップがモバイル最速だというジェンセンの主張は、特にAMDからハンドヘルド・セグメント用のチップを持ってくるのであれば、確かに正しくないが、Switch 2はハンドヘルド・デバイスとして販売されているわけではないので、これについてはあまり触れないことにする。

Switch 2のより興味深い要素の1つは、おそらくNVIDIAのDLSS技術を活用するデバイスの能力だろう。
特に負荷の高いタイトルでは、NVIDIAのDLSS技術がハンドヘルド機の性能を決定付ける要因になるだろうから。
全体として、久々にジェンセンが「有機的に」ゲームについて語るのを見たのは確かに興味深かった。
解説:
NVIDIA CEO、Switch2に採用されているTegra 239はモバイル最速だと語る
これはどうなのでしょう。
確かに、コスパは最強と言えるかもしれませんが、性能に関してはCPUもGPUも型落ちにすぎません。
何より、製造プロセスも型落ちなのでしょうから、あまり芳しい性能とは言えないと思います。
初代Switchのコンセプト自体が、枯れたチップを使うことによるコスパの高さと生産性ですから、Switch2も基本的にその路線を継承しています。
NVIDIAとしてはやれるだけのことはやったのでしょうが、モバイル最速かと言われればそうではないと思います。
メーカーとしては技術的なことをアピールしたいのでしょう。
しかし、性能というのはSwitch2の実態をうまく表していないと思います。
今までもさんざん書いてきている通り、
ARM Cortex A78C*8+AmpereベースのカスタムiGPU 1536CUDA
なので、あまり絶対性能には期待できないです。
ただ、モバイルとコスパ、生産性という観点で見た時には最強だと思います。
皮肉なことにゲーム機でNVIDIA製品を搭載しているメーカーは唯一任天堂のみですが、任天堂は一般層にスペックのアピールを比較的にしたがらないメーカーですから、NVIDIAとしてはCEOの口から自らの実績をアピールしたいのでしょうね。
ゲーム機はこれから性能ではなく広く一般に普及させるための生産性の高さがアピールするポイントになると思います。
なぜならば、一気に普及させる方法論として採用されてきた原価ぎりぎりくらいの逆ザヤの価格設定をソフトの売り上げで埋めることが近年転売屋の出現によってできなくなってきたからです。
この逆ザヤでの本体の販売は一種のプロモーション費用ともいえます。
しかし、そこに転売屋が本体を買い占めてマークアップされてしまっては意味がありません。
つまり逆ザヤによる本体売り上げのためのプロモーションは転売屋によってプロモーション費用を簡単に搾取される脆弱性を持っているということになります。
ソニーの失敗や初代Switchでの経験を経て、任天堂はかなり緻密な転売対策を行っています。
グローバル市場では逆ザヤ販売はないに等しいです。
しかし、逆ザヤによる本体売り上げのプロモーションという方法論自体がすでに破綻しかけているといってもよいのではないでしょうか。
今後は無理して高性能チップを採用して逆ザヤにするよりも最初からそれなりの価格のチップを採用するという方向性になるのではないかと思います。
ここである程度の低コストを狙うにはやはりチップ自体の性能を下げざるを得ません。
また、高いTDPで性能を狙うよりモバイル性を重視した方がライフスタイルが多様化している現代の社会にあっているという事情もあると思います。
ゲーム以外の様々なコンテンツが出ていたり、生活が忙しくなることによってゲームはエンタメの主役から隙間時間に遊ぶものという認識に変わってきているということです。
Switch2が大成功すれば、おそらくほかのメーカーも習え右すると思います。
ゲーム機で性能を語る時代はもう終わりつつあるということは頭に入れておいてください。