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NVIDIAのCEO、「トランプ関税」は当面は意味のある影響を与えないとし、米国での生産が優先と語る

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NVIDIAのジェンセン・フアンCEOは、トランプ関税は「短期的には」意味のある影響を与えないだろうと述べ、米国に生産をもたらすためにパートナーと協力していると主張した。

NVIDIAのCEOは、米国の関税によって収益に打撃を受けるだろうが、長期的には問題ないだろうと考えている

さて、新たな関税の賦課は、グローバルなサプライチェーンに混乱が生じると想定されていたことから、市場をちょっとしたパニック状態に陥れた。

トランプ大統領の新政策の影響を受ける企業の中で、NVIDIAは中国などの市場に進出していることから、大きな影響を受けると言われていた。

しかし、CNBCのインタビューに応じたジェンセン・フアン氏によると、関税はNVIDIAの活動にはそれほど大きな影響を与えないとのことだ。

我々はとにかくアメリカでの製造に熱心だ。我々はTSMCと協力し、彼らが米国でチップを製造できるよう準備を進めている。短期的には、関税の影響は意味をなさないだろう。

- NVIDIA CEO

トランプ大統領の関税政策の目的の1つは、半導体の栄光を米国に取り戻すことであり、TSMCのような企業が米国への大規模な投資を発表していることを考えると、政権の努力は功を奏している。

このことは、AIのサプライチェーンが最終的に台湾のような国への依存度を大幅に下げることを示しており、中国と台湾のような地域紛争から企業を守るだけでなく、より広範なサプライチェーンも保証することになる。

NVIDIAにとって、中国は重要なパートナーであり、同社のDCとAIの収益に大きく貢献しているが、米国の貿易制限により、チーム・グリーンは限定的なビジネスしか許されていない。

これには、H20のようなAI GPUの 「カットダウン 」モデルの販売や、中国への販売台数の制限などが含まれる。

中国市場におけるチーム・グリーンの地位は、米国の政策の変化やファーウェイのような同業他社が競争に参入していることを考慮すると、持続可能なものではない。

NVIDIAは、収益の大打撃を受けることになろうとも、このことに気づかなければならない。

チーム・グリーンのGTC 2025の基調講演は、同社のAIの野望にとって大きな成果だった。

NVIDIAは、世界的な対立を余儀なくされているにもかかわらず、依然として成長を続けている。

ソース:wccftech - NVIDIA’s CEO Says “Trump Tariffs” Won’t Have a Meaningful Impact In The Near Term, Says Production In The US Is a Priority

 

 

 

 

解説:

NVIDIAのCEO、トランプ関税政策はNVIDIAの業績に大きな影響を与えないと語る

NVIDIAのサーバー向けAIアクセラレーターの利益率は900%といわれているのでそれはそうでしょう。

昨日も書きましたが、今やゲーム部門など全体の売り上げに対して数%レベルなので、メインのサーバーは米国に生産拠点を移しても痛くもかゆくもなさそうですね。

また、対立が続く中国では性能と数量に制限がつけられていますから、こちらは大きな影響があるでしょう。

すでにファーウェイは推論用のそれなりのAIアクセラレーターを発売しています。

さらに来年あたりから推論用のNPUやASICが市場に出てくることになります。

学習用のNPUやASICはまだ時間がかかるでしょう。

これらがNVIDIAの業績にどのくらい影響を与えるかです。

TSMCの容量やHBM2/3などの高速メモリの部材はNVIDIAが抑えていますので、その他のメーカーは当面小規模な生産にとどまるのではないかとわたくしは思います。

この辺り、Amazonなどの大量の自社データセンターを持っているメーカーの製品が強いのかなと思います。

なんせ、最低限度自社導入分は需要があるわけですから。

 

 

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