Intelの次世代 「Nova Lake 」および 「Razer Lake 」アーキテクチャーがLinuxカーネル上で公開され、CPU市場におけるチーム・ブルーの今後の野望が明らかになった。
IntelのCPUシリーズ「Nova Lake」と「Razer Lake」のリリースが確定か、LinuxカーネルにPCI IDが登場
Arrow Lake-SのようなIntelの最新CPUラインアップは、業界の売上をまともに牽引することはできていないが、Intelはここに来て将来にコミットしているように見えると言っても間違いではないだろう。
次世代Nova LakeとRazer LakeのPCI IDがLinuxに登場し(via @GawroskiT)、ネーミング・スキームを検証するだけでなく、Nova Lake-H(NVL-H)やNova Lake-S(NVL-S)といった特定のラインアップも確認された。
Intel IDs in kernel:
Intel nova lake / nvl-h / nvl-s (desktop)
Intel razor lake / rzl-h / rzl-m pic.twitter.com/rtEdkIjt1h— Tomasz Gawroński (@GawroskiT) January 3, 2025
さて、言及されたCPUラインアップの詳細は今のところ非常に限られているが、これまでの噂によれば、IntelのNova LakeはArrow Lake-Sラインアップの真の後継となり、チーム・ブルーがこの命名方式に一貫性を保っていることを考えると、「Core Ultra 400」シリーズの一部となるはずだ。
仕様に関しては、Nova Lakeは一般的に、Intelの14AプロセスかTSMCの2nmのいずれかを採用すると言われており、両ノードの結果次第となる。
先日、DellからNova Lake-HのSKUに関するリークがあり、20W、40W、80WのTDPオプションが確認されたが、これが次世代モバイルラインナップの能力を示唆する唯一の情報だ。
Razer Lakeに関しては、以前のレポートでRazer Lake-SがNova Lake-Sの後継となることを説明したが、具体的な詳細に関しては、S、M、HシリーズのSKUがあるという事実を除けば、このラインナップに何を期待すればいいのか今のところ不明だ。
リリース時期については、IntelのNova Lakeが2026年までに発売される予定であるのに対し、Razer Lakeはチーム・ブルーが今後のロードマップをどのように調整するかにもよるが、2027年までに登場する可能性があると推測される。
最新のPCI IDの記載を見る限り、開発はすでに進行中と見て間違いないだろう。
IntelデスクトップCPU世代比較:
Intel CPU ファミリー | 製造プロセス | アーキテクチャー | グラフィックス アーキテクチャー | コア数/ スレッド数 (最大) | プラットフォーム | メモリサポート | PCIe サポート | 発売年 |
Alder Lake (第12世代) | Intel 7 | Golden Cove (Pコア) Gracemont (Eコア) | HD 700 シリーズ | 16/24 | LGA 1700/1800 | DDR5 / DDR4 | PCIe Gen 5.0 | 2021 |
Raptor Lake (第13世代) | Intel 7 | Raptor Cove (Pコア) Gracemont (Eコア) | HD 700 シリーズ | 24/32 | LGA 1700/1800 | DDR5 / DDR4 | PCIe Gen 5.0 | 2022 |
Raptor Lake Refresh (第14世代) | Intel 7 | Raptor Cove (Pコア) Gracemont (Eコア) | HD 700 シリーズ | 24/32 | LGA 1700/1800 | DDR5 / DDR4 | PCIe Gen 5.0 | 2023 |
Arrow Lake (Core Ultra 200) | TSMC N3B? | Lion Cove (Pコア) Skymont (Eコア) | Xe1 (Alchemist) | 24/24 | LGA 1851 | DDR5 | PCIe Gen 5.0 | 2024 |
Arrow Lake Refresh (キャンセル済) | TSMC N3B? | Lion Cove (Pコア) Skymont (Eコア) | Xe1 (Alchemist) | 未定 | LGA 1851 | DDR5 | PCIe Gen 5.0 | 2025 |
Nova Lake (Core Ultra 400?) | 未公表 | Coyote Cove (Pコア) Arctic Wolf (Eコア) | 未公表 | 未公表 | 未公表 | DDR5? | PCIe Gen 6.0? | 2026 |
Razer Lake (Core Ultra 500?) | 未公表 | 未公表 | 未公表 | 未公表 | 未公表 | 未公表 | 未公表 | 2027? |
解説:
Nova LakeとRazer LakeのPCI IDがLinuxカーネルで発見される
さて、ArrowLake RefleshがキャンセルされたIntelのデスクトップCPUですが、次世代のNovalake、Razerlakeの噂が聞こえてきました。
今のところLinuxのカーネルのソースでIDが発見されただけで詳しいことは何もわかっていません。
製造プロセスがどうなるのかすらもわかっていません。
製造プロセスに関してはIntel14Aだけではなく、TSMC2nmも名前が挙がっているのは驚きです。
NovaLakeが2026年、Razerlakeが2027年予定といわれているので今年1年はIntel のですくとっふ CPUは寂しい年になりそうです。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。