Raptor Lake Refreshはすでに陳腐化している。
インテル第14世代Core「Raptor Lake Refresh」プロセッサのリーク頻度は、より多くのインサイダーが発売前にテストサンプルで遊ぶにつれて増加している。
今日、Twitter/XのBenchleaksは、Core i9-14900Kとされる3つの結果をGeekbench v6でシングルスレッドとマルチスレッドをテストしたスコアとともにシェアした。
エンスージアストにとって悲しいことに、テスト結果は刺激的なものではない。
Benchleaksが明らかにした結果は、ユーザーが同じシステムを繰り返しパフォーマンス・テスト・スイートにかけたものと思われる。
これは、誰かがシステムを調整し、パフォーマンスが変化したかどうかを確認する際の典型的な動作である。
しかし、結果の広がりは比較的狭く、どのような調整もほとんど効果がなかったことを示している。
言い換えれば、3組の結果は、変化のないシステムを繰り返しテストした場合に予想される範囲内にある。
例えば、マルチスレッド(nT)テストのスコアの差は1%未満である。
Core i9-14900Kとされるものの3つのテスト結果
CPU | Core i9-13900K | Core i9-14900K (1) | Core i9-14900K (2) | Core i9-14900K (3) |
コア数 | 24C / 32T | 24C / 32T | 24C / 32T | 24C / 32T |
最大クロック | 5.8 GHz | 6.0 GHz | 6.0 GHz | 6.0 GHz |
GeekBench6 シングルスレッド | 2,953 | 3,130 | 3,140 | 3,121 |
GeekBench6 マルチスレッド | 19,911 | 19,064 | 19,134 | 19,032 |
14900Kとされるチップのスコアに関するもう1つのコメントは、現行世代のCore i9-13900Kと比べて印象的ではないということだ。
Geekbenchの結果ブラウザによると、Geekbench 6では、13900Kは1TテストとnTテストでそれぞれ2953と19911を記録している。
この第13世代マルチスレッドスコアは、Biostar Z790A-Silverマザーボードに16GBのDDR5-4800 RAMを搭載したこのシステムで実行された3つのCore i9-14900Kよりも優れている。
現行世代のRaptor Lakeチップは、現在リークされているRaptor Lake Refreshの最高スコアよりも約4%速いマルチスレッドスコアを達成している。
Raptor Lake Refreshへのアップグレードを視野に入れている人にとって、シングル・スレッドのテスト結果を見れば、より勇気づけられるニュースだ。
1Tテストでは、Core i9-14900Kの方が一貫して優れているようだ。
最高の14900Kの1T結果は、Geekbenchで正規化された13900Kのスコアより6%以上速い。
また、13900KSにも簡単に勝っている。
ソース:Tom's Hardware - Purported Intel Core i9-14900K Raptor Lake Refresh Benchmarks Spotted
解説:
14900KのGeekbench6の結果が3つリークしています。
どれもシングルスレッド性能は高くなっていますが、マルチスレッド性能は13900Kに負けています。
マルチスレッド性能の進化はあまり期待できないのかなあと言った印象です。
マルチスレッド性能はCPUの発熱と言うよりそのシステムの持つ冷却能力の方がウェイトが高いと思いますので、テスト環境が違えば正確な測定は難しいかもしれません。
出荷する時点では同じ環境で同じ冷却能力であるならば、14900Kの方が高くなるようには設定されていると思います。
ただし、最近のマザーボードはデフォルトでOC出来れば出来る分だけすると言う設定になっていることもあって、この辺は大きな差がつかない可能性もありますね。
シングルスレッド性能に関しては、一番高クロック迄回るコアがどこまで回るかと言う話になりますので、総合的な冷却性能はあまり関係ないです。
しかし、SoC全体がフルロードするマルチスレッド性能に関してはマザーボードの電源周りや冷却性能、CPUクーラー、ケースなどの総合的な冷却性能も大きくかかわってくる可能性はあると思います。
陳腐化しているとタイトルにありますが、裏を返せば今までのノウハウが全て使えるということでもあります。
AlderlakeとノーマルRaptorからのアップグレードパスとしてはイマイチですが、比較的最初から安定していて問題が少ないということでもありますので、ここ数年更新してない人は安心して購入できるのではないでしょうか。
AlderlakeとノーマルRaptorを持っている人はArrowLakeまで待った方が満足できると思います。
ただし、RefleshをLGA1700最後のアップグレードパスと考えている方は遠慮なく14900KSを購入して、長く使ってください。
コスパはともかく、精神的には十分に満足できると思います。
数年経って力不足を感じても「俺は14900KSを使っているのだから」と思えるのは大きいですよ。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。