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MSI MEG Z690 Unify-Xマザーボードは、BIOS内のマイクロコード選択により、AVX-512サポートを有効にすることができます。

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MSIのトップオーバークロックマザーボードの新機能により、IntelのAlder LakeデスクトップCPUのAVX-512サポートが再導入されました。

Intel Alder Lake CPUのAVX-512サポートは、MSIのトップオーバークロックマザーボードでMicrocode Selector機能により有効化できる

先月初め、Intelが第12世代デスクトップ向けラインナップで誤って有効化したAVX-512サポートを、マザーボードメーカーにAlder Lake CPU全体で無効化するよう強制していると報じられたことがあります。

https://twitter.com/skullbringer123/status/1487764085395570689?ref_src=twsrc%5Etfw

IntelのAlder Lake CPUはAVX-512命令をサポートすると公式に表明していませんが、効率的な「Gracemont」コアを無効化し、高性能な「Golden Cove」コアを稼働させたままにすることで有効にすることが可能です。

これにより、標準的なAVX2命令よりも若干優れた性能と高い効率を実現する。

Eコアは多くのワークロードで独自の優位性を持っているが、AVX-512命令もより高い効率性を持っているようである。

このチップは、AVX-512の良さが活かせるエントリーレベルのサーバーやワークステーションで注目される可能性があった。

Intelはそうなることを望んでおらず、そのため、すぐにボードパートナーに、方程式からこの命令セットのサポートを取り除くことが最善であることを知らせました。

今回MSIは、Microcodeのバージョンを選択することで、Intel Alder Lake CPUのAVX-512サポートを有効にできる、興味深い機能をMSI Z690 Unify-Xマザーボードに搭載したのである。

Igor's LabのXaver Amberger氏が発見したように、この新しいサポートは最新のA22 BIOSを通じて追加されます。

BIOS内には3つのモードがあります。オート、ノーマル、AVX-512トライアルです。MSI MEG Z690 Unify-Xが今のところこの機能を持つ唯一のマザーボードである理由は、エンスージアストとオーバークロッキングギアのマザーボードであることにも起因しているのである。

米 画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

AVX-512により、IntelのAlder Lake CPUは、Y-Cruncherなどの極端なオーバークロックベンチマークで高い性能を発揮しつつ、効率性を高めることができます。

そのため、オーバークロッカーにとってはWin-Winの関係であり、他のマザーボードメーカーも今後のBIOSで同じように、オーバークロッカーが以前のBIOSを使用してAVX-512サポートを有効にするのではなく、BIOS内でAVX-512モードを選択できるようにするかもしれないと思われるのです。

ソース:wccftech - MSI MEG Z690 Unify-X Motherboard Can Let You Enable AVX-512 Support Through Microcode Selection Within The BIOS

 

 

 

解説:

AlderLakeのAVX-512の話がまた出ました。

以前に「買った製品は誰のものなのか?」と言う話をしました。

その時に私は買った後の製品はユーザーの物なのだから、メーカーの都合によって当初使えた機能を使えないようにするのは倫理的に問題があるのではないかと書きました。

機能のON/OFFではなく、「保証があるか無いか」を意思表示すべきだと書きました。

OCer御用達のマザーボードにおいてはベンチマークにおいてAVX-512が使えるかどうかと言うのはかなり大きな問題になるようです。

そのため、OCer向けの各社の高級マザーはAVX-512が使用不可にするようIntelから通達された後のBIOSではBIOSからオンオフが選べるようになっている場合があるようです。

Z690搭載マザーはそれでなくても高いですが、こういったOCer向けの高級マザーは目の玉が飛び出るほど高いです。

上の記事に出てくるMSI Z690 Unify-Xは約70,000円します。

こういったマザーで、BIOSをアップデートしたら使えない機能が出ましたとなるとやはり収まりがつかないので、Intelの通達には各社とも苦慮しているのではないかと思います。

私の意見は、何度も繰り返している通り、買った後は所有権がユーザーに移っているのだから、買った当初に使えるようになっている機能をメーカーの都合でOFFにすべきではないと思います。

Intelとしては「使えない」と言う見解でよいと思いますし、保証もしないというスタンスでよいと思います。

問い合わせがあったら、仕様上、使えないようになっているものがたまたま使えるようになっているだけで、正常に動くとは限らないのでBIOSからオフにしてください。これでよいのではないかと思います。

元々Eコアが存在するモデルはEコアをオフにしないとAVX-512が有効にできないですし、Pコアのみのモデルの対策に関してはBIOSのデフォルト値でオフにしておけばよいではないかと思います。

それだけでまっとうなシステムインテグレーターはAVX-512を当て込んだ製品は作らないでしょう。

また、わかっているユーザーはオンにして使いますし、わかってないユーザーはオフのまま使うと思います。

完全にオフにするのはRaptorLakeからでよいのではないでしょうか?

 

 

 

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