情報 | メーカー | iQIYI | Oculus |
公式HP | iqiyi.com | oculus.com | |
形式 | Standalone VR | Standalone VR | |
プラット フォーム | iQUT | Oculus Home, SteamVR アカウント必須 | |
発表 | 2021/01/16 | 2020/09/16 | |
発売 | 未発売 | 2020/10/13 | |
小売価格 | 不明 | $299 コントローラー付属 | |
ディスプレイ | レンズ | 不明 | フレスネル レンズ |
ディスプレイ 形式 | LCD x2 | シングルファースト スイッチLCD | |
サブピクセル レイアウト | RGBストライプ | RGBストライプ | |
解像度 | 2160x2160 (片目あたり) | 1832x1920 (片目あたり) | |
Refresh Rate | 不明 | 72/95/120 Hz | |
視野角 | 水平95° 垂直90° | 水平89° 垂直93° | |
パススルー 機能 | 不明 | トラッキングカメラに よるグレイスケール | |
ヘッドセット本体 | IPD調整機能 | 58-72 mm 物理調整可能 | 58-68 mm 範囲内 3段階調整 58mm/ 63mm/ 68mm |
サイズ | 不明 | 191.5 x 102 x 142.5 mm ※ ヘッドストラップ 除外 | |
重量 | 不明 | 503 g ヘッド ストラップ込み | |
素材 | プラスチック/ フォーム(接顔部) | プラスチック/ フォーム(接顔部) | |
ヘッドストラップ | ハードパッド 入り格納式 ストラップ | フレキシブル ファブリック ストラップ | |
本体色 | 白/黒 | 白 | |
トラッキング | トラッキン グ方式 | 6 DoF 4カメラによる インサイド アウト方式 | 6 DoF 4カメラによる インサイド アウト方式 |
ベース ステーション | 不明 | 無し | |
アイ トラッキング | 不明 | 無し | |
フェイス トラッキング | 不明 | 無し | |
ハンド トラッキング | 不明 | 無し | |
ボディ トラッキング | 無し | 無し | |
コントローラー | コントローラー | Qiyu 3 Controller X2 6 DoF | 第三世代 Oculus Touch 6 DoF |
重量 | 100 g | 126 g | |
入力方式 | ジョイスティック、 フェイスボタン、 | 静電容量式フェイスボタン、 静電容量式ジョイスティック、 静電容量式タッチパッド、 静電容量式人差し指トリガー・ 中指トリガー | |
指トラッキング | 不明 | 静電容量センサーによる 部分的な指と親指の追跡 | |
バイブ機能 | 不明 | あり | |
バッテリー | 不明 | 単三電池で30時間 | |
サウンド機能 | スピーカー | 内蔵ステレオスピーカー | 内蔵ステレオスピーカー |
マイク | 3.5mm オーディオジャック | 3.5mm オーディオジャック | |
外部インターフェイス | 不明 | USB-C | |
映像出力 | 不明 | USB-CのOculus Link Oculus Air Link 及びVirtual Desktop によるワイヤレス接続 | |
WiFi | WiFi 6 | WiFi 6 | |
Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth 5.0 LE | |
システム | SoC | Qualcomm Snapdragon XR2 | Qualcomm Snapdragon XR2 |
CPU | Octa-core Kryo 585 (1 x 2.84 GHz, 3 x 2.42 GHz, 4 x 1.8 GHz) | Octa-core Kryo 585 (1 x 2.84 GHz, 3 x 2.42 GHz, 4 x 1.8 GHz) | |
ストレージ | GPU | Adreno 650 | Adreno 650 |
メモリ | 不明 | 6 GB | |
ストレージ | 不明 | 64 GB | |
SDカードスロット | 不明 | 無し | |
バッテリー | バッテリー 容量 | 不明 | 3640 mAh |
バッテリー 駆動時間 | 不明 | 3時間 | |
充電時間 | 不明 | 2.5時間 |
中国製のスタンドアローン型ヘッドセットQIYU3について
中国版のNETFLIXと言われる動画配信サービスを運営しているiQIYIと言う会社がまさにQuest2に相当する単体ヘッドセットを発売すると言われています。
発売予定は2021年Q2(4-6月)とのことだったのですが、まだリリースされていないようですね。
日本では今年の初めに公式アナウンスに合わせてMoguraVRさんが紹介していましたが、非常にざっくりとしたものでした。
あるYoutuberさんが動画を作っていたので私も少し調べてみた結果を共有します。
このQIYU3は海外ではQuest2の直接的なライバルと見做されています。
iQIYIは過去にもヘッドセット製品を販売しています。
QIYU3の名前が示す通り、Qiyu1(Snapdragon820搭載)、Qiyu 2,Qiyu 2S,Qitu2Pro(Snapdragon835搭載)と過去製品を発売しており、Oculus GOや初代Questに相当する製品を発売してきました。
このQIYU3は液晶の解像度が2Kになっており、Quest2よりも上になっています。
また、水平視野角、垂直視野角もQuest2を上回っています。
SoCはQuest2と同じSnapdragonXR2を搭載しています。
SnapdragonXR2はSnapdragon865のVR特化版でほぼ中身は同じです。
Qeust2は熱設計の関係で低電圧、低クロックでこのSoCを駆動していますが、QIYU3はQuest2よりも優れた冷却システムを搭載するとしており、これによってSnapdragonXR2の性能をより引き出すことが出来るということのようです。
IPDの調整もQuest2のような3段階ではなく、無段階の調整になるとのこと。
他不明な点が多いですが、過去の製品ではMicroSDに対応しており、256GBまで拡張可能だとのこと。
PCとの接続に関しては不明ですが、OculusLinkやAirLinkのような機能は搭載しないのでは?と言われているようです。
アプリストアに関しては、過去製品でOculusストアやViveportMが利用できたようですが、今回はどうなるのか不明です。
このスペックでQuest2と同等の価格ならば、逆ザヤの可能性が高いので、独自のストアで対応するのかもしれませんね。(価格は今のところ不明です。)
単体VRヘッドセットは本体価格をギリギリまで下げてアプリで利益を回収するというモデルに入っています。
スペックが高いか低いかだけではなく、コストパフォーマンス、使い勝手にまで評価の目が及んでいるということになります。
中国は他の先進国に比べれば、まだ社会が未成熟で、スペック至上主義的なところがあります。
グローバル企業がよりよい体験のために、スペックを敢えて落とした本当の意味を理解できているのかどうかと言うのがQIYU3がQuest2の対抗製品になれるかどうかを決めると思います。
例えば、優れた冷却システムを搭載して優れた性能を発揮できても故障率が10倍だったり、音がうるさかったり、重量が大幅に増加したり、バッテリーの持ちが極端に悪くなったりでは話になりません。
この点に関してはQuest2もギリギリ及第点を取っているにすぎません。
難しいことがわからない一般の人々が納得するような製品になるのはあと数年はかかるかもしれません。
今のところ、OculusLink、AirLinkに相当する機能を搭載するのかどうかも不明です。
視野角、解像度などのスペックは良いですが、肝心の細かい部分はどうなのか?
中国企業の製品はそう言う点は注意してみないとダメだと思います。
今のところ大多数の中国企業はスペックで相手に勝っていれば、販売でも勝てると思っている節があり、先進国のマーケティングでよく行われる、「モノではなくコトを売る」と言うレベルに達していません。
スペック至上主義の世界であるゲーミングPCの世界にいるからこそ強くそう思います。
QIYU3がどのくらいFacebookのビジネスモデルに追従していくのか?QIYU3の評価はそれが明らかになったとき初めてはっきりすると思います。
そのような中国企業製品と言うところがイマイチ残念ですが、他社を圧倒するQuest2への貴重な挑戦者と言うことで、注目度の高い製品だと思います。