Zen3+とRDNA2を搭載したAMD Rembrandt
リークが始まったAMD Ryzen 6000モバイルシリーズ。
ExecutableFixがTwitterで確認したところによると、モバイルRembrandtプロセッサは最大12個のグラフィックスCompute Unit(768個のStream Processorsに相当)を搭載するとのことです。
デスクトップ用のプロセッサは、同じシリコンを使用し、同じ数のGPUコアを搭載していると思われます。
したがって、このモバイル向けスペックは、1月に発売されたCezanneの後継CPUであるRyzen 9 6900H(S/X)に採用される可能性があります。
https://twitter.com/ExecuFix/status/1390939182210732032?ref_src=twsrc%5Etfw
翻訳
RembrandtはRDNA 2ベースで最大12CU。
同じリーク者は以前、Rembrandtが謎めいた、まだ確認されていないZen3+アーキテクチャを持つ唯一のコードネームであることを確認しました。
同じくZen3+を搭載すると噂されているWarholについては、今日に至るまでそのような確認はなされていません。
The only Zen3+ that I've seen is the 6nm one in Rembrandt
— ExecutableFix (@ExecuFix) April 30, 2021
翻訳
私が見たことのあるZen3+は、Rembrandtの6nmのものだけです。
さらに重要なのは、AMD RembrandtがVega GPUアーキテクチャをついに引退に追いやることだ。
このアーキテクチャは、Radeon VII(Vega 20)以来、デスクトップグラフィックスカードでは使われていないが、モバイルCPUでは今でもこのアーキテクチャに依存している。R
embrandtが市場に投入される頃には、すでにデスクトップ用グラフィックスカードのRDNA3に関するリーク情報が出ているかもしれませんね。
統合グラフィックスを搭載したAMD Zen
AMD Rembrandt | AMD Cezanne | AMD Renoir | |
製造プロセス | TSMC 6nm | TSMC 7nm | TSMC 7nm |
コア アーキテクチャー | Zen3+ | Zen3 | Zen2 |
GPU アーキテクチャー | RDNA2 | Vega | Vega |
最大CPU コア数 | 不明 | 8 cores / 16 threads | 8 cores / 16 threads |
最大GPU コア数 | 12 Compute Units | 8 Compute Units | 8 Compute Units |
最大モバイル ターボクロック | 不明 | 4.8 GHz | 4.4 GHz |
PCIe 世代 | PCIe Gen4 | PCIe Gen3 | PCIe Gen3 |
サポートメモリ | LPDDR5, DDR5 | LPDDR4, DDR4 | LPDDR4, DDR4 |
AMD Rembrandtは、Cezanneの後継機種として、リークされたロードマップに登場しました。
また、6nmアーキテクチャやPCIe Gen4のサポート、さらにDDR5メモリ技術についても初めて確認されました。
解説:
Zen3+はやはり存在する
以前、Warholがキャンセルされるという噂が出たとき、Rembrandtもキャンセルされるのではないかと言うコメントをいただきましたが、私はWarholがキャンセルされたとしてもRembrandtは出る可能性が高いという話をしました。
それを裏付けるような噂が出てきました。
私がそう判断した根拠を述べます。
APUはモノリシックダイですから、設計は別になるはずでWarholがキャンセルされてもRembrandtはキャンセルされない可能性が高いこと。
また、APUはOEM向けが中心でメーカー向けに大量出荷される場合、コストが物を言います。
CezanneがN7/N7P、N7+、どちらの場合であってもRenoirよりはコストが高くなることは確実です。N7/N7Pの場合はダイサイズが、N7+の場合はコストそのものが上がります。
基本的にリテールがあって高価格向けモデル用のコストにはさほど敏感ではないCPUと違って、新アーキテクチャーを出す意味は十分あります。
Cezanneのコストが高いと判断した理由の今一つはLucienneの存在です。
Intelと激しい性能競争を繰り広げている中、わざわざ性能の劣るLucienneをラインナップする理由はコスト以外にはあり得ないと思うからです。
また、内臓GPUもXeがiGPUに入ったことによって、Intelに追い抜かされてしまいました。
タイミング的にここで内蔵GPUをアップグレードしておかなければ、大差は付かなかったとしてもIntelのマーケティング戦略にやられてしまいます。
基本的に6nmでコストが比較的優位であることが予想されるRembrandtをキャンセルする理由がどこにもありません。
WarholがキャンセルされたとしてもRembrandtがキャンセルされないと考えた理由はそこにあります。
しかし、これでZen3+と言うアーキテクチャーが存在する可能性はかなり高くなったはずで、Warholが準備されている可能性もあるのかなと思います。
若しくはコメントでいただいたように6nmのI/Oダイを搭載したZen3改がある可能性もありますね。
いずれにしてもAMDが不利で、最も激しい性能競争にさらされており、ボリュームが大きいノートPC向けのAPUの更新サイクルを通常より速くする理由は十分にあると思います。
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