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CD Projektが「Cyberpunk 2077」で「投資家を誤解させた」として2件の集団訴訟を起こされる

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クリスマスを祝う人々にとっては幸せな一日となるはずのクリスマスですが、その前夜にCD Projektの経営陣はあまりエキサイティングではないニュースを受けました。

昨日の午後にはLAに拠点を置くThe Schall Law FirmとNYCに拠点を置くRosen Law Firmの2つの法律事務所がCD Projektに対し、最近リリースされたばかりのゲーム「Cyberpunk 2077」に関して投資家を欺いたとして集団訴訟を起こしました。

Schall法律事務所によると、1934年証券取引法第10条(b)と第20条(a)に違反し、米国証券取引委員会によって公布された規則10b-5にも違反しているとのことです。

訴状によると、当社は市場に対して虚偽の誤解を招くような記述を行ったとのことです。CD Projektの待望のビデオゲーム「Cyberpunk 2077」は、圧倒的な数のバグなどの問題により、現行世代のXboxやプレイステーションコンソールでは基本的にプレイできない状態になっていました。

ソニー、マイクロソフト、当社の3社は、「サイバーパンク2077」を購入されたお客様に返金を行うことを余儀なくされ、ソニーはPlayStation Storeから同作を削除しました。

また、「サイバーパンク2077」の発売に失敗したことにより、当社の評判は大きく損なわれました。これらの事実に基づき、当社の公表内容はクラス期間中、虚偽のものであり、重大な誤解を招くものであった。市場がCD Projektの真実を知った時、投資家は損害を被りました。

ローゼン法律事務所が発表したプレスリリースには、非常に類似した記述が見られます。

訴訟によると、クラス期間中、被告は以下のような虚偽および/または誤解を招くような記述をし、またその開示を怠っていたとのことです。

(1) Cyberpunk 2077は膨大な数のバグにより、現行世代のXboxやプレイステーションでは事実上プレイ不可能であったこと、

(2)その結果、ソニーはプレイステーションストアからCyberpunk 2077を削除し、ソニー、マイクロソフト、CD Projektはゲームの全額返金を余儀なくされること、

(3)その結果、CD Projektはゲームの全額を返金することを余儀なくされること、などです。

(3) その結果、CD Projektは風評被害と金銭的な損害を被ることになり、

(4)その結果、被告らの事業、運営、見通しに関する記述は、重大な虚偽であり、誤解を招くようなものであり、また、関連するすべての時点で合理的な根拠を欠いていました。訴訟では、真実の内容が市場に出回ったときに、投資家が損害を被ったと主張しています。

いずれの場合も、2020年1月16日から2020年12月17日までの間にCD Projektの株式を購入した投資家が訴訟に参加することができます。

集団訴訟への参加を希望される方は、2021年2月22日までにThe Schall Law FirmまたはRosen Law Firmに連絡する必要があります。

全く同じ法律事務所は、同社が2019年初頭にBungieと分裂した後、Activision Blizzardに対してもいち早く集団訴訟を起こしています。

それ以降、これらの訴訟に関する続報は聞いていません。

CD Projektにコメントを依頼しており、回答があればこの記事を更新する予定です。

ソース:wccftech - CD Projekt Hit with Two Class-Action Lawsuits for ‘Misleading Investors’ with Cyberpunk 2077

 

 

解説:

ゲームの出来一つで人が死んでもおかしくない時代になった。

CD Projekt RedのCyberpunk2077ですが、バグのためPS Storeから削除され、PS版及びXobx版は全額返金の憂き目にあっています。

細かく発売延期を繰り返すソフトと言うのは往々にしてこういった状態である可能性が高いのですが、御多分に漏れずバグありで発売してしまったようです。

ゲームのバグと発売日の関係は昔からありますが、ネットが発達しHDDやSSDにインストールするようになってからは後からバグ取りパッチが充てられるようになったため、見切り発車するのが当たり前になってきました。

今回の訴訟はそのゆがんだ「当たり前」に冷や水を浴びせ欠ける内容になっています。

こういう「未完成品」を見切り発車するというのは昔からありましたが、現在はゲームのパブリッシャーや開発会社の規模が大きくなり、多額の金が動くようになっています。

プロゲーマーやストリーマーが大金を稼ぐようになり、社会に与える影響力も大きくなっています。

その中で、未完成品を見切り発車する行為が許されることなのかどうか?

考えさせられるニュースではないでしょうか。

個人的にはここまでゲームが社会に対する影響力を持ったことをうれしく思う反面、昔から続く、バグだらけのゲームをとりあえず出して後からパッチを出すという行為をいい加減止めてほしいと思います。

クリスマスシーズンを逃せば売り上げに大きく響きますが、本来Cyberpunk2077は2-3月に出すべきだったのではないかと思います。

 

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