日本時間10/29 午前1:00からRX6000シリーズのオンライン発表会がありました。
これが思ったよりかなり凄かったので、お知らせします。
まずRDNA1との比較。54%性能向上の内訳を示しています。
さらにRX5000シリーズでは対応していたがオンにされていなかったともいわれているVRSにも対応。
レイトレーシングにも対応しているようですが、詳細は明かされませんでした。
管理人の予想では、nvidiaと違ってこちらにはあまり力を入れてない感じです。
RTX3000シリーズと比較すると明確に劣っているのではないかと思います。
RX6800XTはTBP300W以内に収まるようです。
RTX3080と比較すると勝っているといってよいでしょう。1440Pだと負けているのはDivision2とResident Evil3(バイオ3リメイク)くらいです。
ただ4Kゲーミングはちょい苦手のようですね。
この辺、Infinity Cacheの影響かな?とも思います。
RX6800のライバルはRTX2080Tiです。
Ampereだと性能が近いのはRTX3070ですが、まだ発売されていませんので、性能が近いRTX2080Tiを選んだのでしょう。
こちらは4Kも1440Pも圧倒的に勝っているといってよいです。
最後にRX6900XTが発表されました。
こちらはRTX3090と同程度の性能と見てよいでしょう。
価格はRX6900XTが$999、RX6800XTが$649(SS取り忘れ)、RX6800が$579です。
発売日はRX6900XTが12/8、RX6800/XTは11/18です。
RX6000シリーズラインナップ
グラフィック カード | AMD Radeon RX 6700 | AMD Radeon RX 6700 XT | AMD Radeon RX 6800 | AMD Radeon RX 6800 XT | AMD Radeon RX 6900 XT |
GPUチップ名 | Navi 22 (XL?) | Navi 22 (XT?) | Navi 21 XL | Navi 21 XT | Navi 21 XTX |
製造プロセス | TSMC7nm | TSMC7nm | TSMC7nm | TSMC7nm | TSMC7nm |
トランジスタ数 | 未確認 | 未確認 | 268億 | 268億 | 268億 |
コンピュート ユニット数 | 未確認 | 40 | 60 | 72 | 80 |
ストリーム プロセッサ数 | 未確認 | 2560 | 3840 | 4608 | 5120 |
TMU数 /ROP数 | 未確認 | 未確認 | 240 / 96 | 288 / 128 | 320 / 128 |
ゲーム クロック | 未確認 | 未確認 | 1815 MHz | 2015 MHz | 2015 MHz |
ブースト クロック | 未確認 | 未確認 | 2105 MHz | 2250 MHz | 2250 MHz |
FP32演算性能 | 未確認 | 未確認 | 16.17 TFLOPs | 20.74 TFLOPs | 23.04 TFLOPs |
Infinity Cache | 未確認 | 未確認 | 128MB | 128MB | 128MB |
メモリ容量 ・種類 | 12 GB GDDR6 | 12 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 | 16 GB GDDR6 |
メモリバス幅 | 192-bit | 192-bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit |
メモリクロック | 14 Gbps? | 16 Gbps? | 16 Gbps | 16 Gbps | 16 Gbps |
メモリ帯域幅 | 320 GB/s | 384 GB/s | 512 GB/s | 512 GB/s | 512 GB/s |
TBP | 未確認 | 未確認 | 250W | 300W | 300W |
価格(USドル) | 未確認 | 未確認 | $579 US | $649 US | $999 US |
価格 (日本円・予想) | 未確認 | 未確認 | 81,060 | 90,860 | 139,860 |
ちなみに日本円の予想価格は管理人の純粋な予想に過ぎません。
RX5700XTは$499で日本円50,000円(税込)程度でした。
為替レートに直すと1ドル100円以下ですが、日本では特にRadeonは人気が無いのであまり思い切った値段は付けられなかったのでしょう。
今回、Big Naviの性能を鑑みて、1ドル140円ほどと予想してみました。
外れたらゴメンナサイです。
RX6000シリーズの弱点
前から書いていますが、RX6000シリーズの弱点はInfinity Cacheだと思います。
本来、帯域の不足をキャッシュでカバーするというのは邪道です。
特にGPUは大量の高速(広帯域)メモリを搭載していることからもわかる通り、大量のデータを転送しなくてはなりません。
そのため、最終的なボトルネックはメモリになります。
128MBはGPUのキャッシュとしては大容量ですが、GPU的な用途からすると全く足りません。
最終的に帯域が不足するとどうなるかですが、例えば1台のPCでゲーム配信をするときのことを考えてみましょう。
通常のゲームの実行の他に、リアルタイムエンコードと大量の帯域を使います。
動画配信をしたら性能がガタ落ちするという可能性が考えられます。
他にも大量のデータ転送を伴うような用途では性能を発揮できない可能性があります。
この話はRX6800XTとRX6900XT限定です。
RX6800はそもそもRTX2080Ti=RTX3070より少し上程度の性能なので問題ないと思います。
※ ただし、この点を考慮して何らかの対策を施している可能性もありますが・・・。
現時点での評価
買いだと思います。
特に「レイトレーシングは要らない」と言う人や、「350Wや320Wの消費電力はちょっと・・・」と言う人にとっては最適なGPUだと思います。
ゲーム配信に使う予定のある方はレビューが出るまで待つか無難にAmpereの方が良いです。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon RX 6000シリーズ発売予定
Radeon RX 5000シリーズ
Radeon RX5700シリーズ
Radeon RX 5700 XT 8GB
Radeon RX5700 8GB
Radeon RX 5600 XT シリーズ
Radeon RX 5600 XT 6GB
Radeon RX5500XTシリーズ
GDDR6 8GB版
GDDR6 4GB版
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。