今回は珍しくゲームの話題を取り上げたいと思います。
今回ゲームの話題にしようと思った理由は2月3月に発売されたゲームで炎上するものが少なからずあったからです。
何故2月3月に「大作」と呼ばれるゲームが集中するのか?
- Dead or ALIVE6
- SEKIRO
- LEFT ALIVE
- Anthem
- Devil May Cry5
- BIOHAZARD RE:2
どうしてこんなに2月3月に大作と呼ばれれるゲームが集中するのでしょうか?
「こんなに発売されてもお小遣い足りねーよ」って人もいたと思います。
日本企業の場合、多くは3月で年度が終わり4月から新年度がスタートします。
会計年度もそれに伴って変わりますので、3月までの業績が6月の株主総会に出されます。
そう、年度終わりに大作が差し込まれるのは業績を良く見せるためということです。
まあ、そうでない企業もありますが、よっぽどのことがない限りは3月に何とか大作をねじ込んで少しでもよく見せたいというのが本音でしょう。
では、完成してなかったらどうするか?「見切り発車して、発売後にダウンロードパッチで修正する」です。
昔と違って今は発売後でも修正できますので、「とりあえずバグ残ってるけど、出しちゃえ」っていうのはあると思います。
上のタイトルで炎上した幾つかの作品は理由がバグだったと思います。
こんな風に大人の事情で2月3月に大作がねじ込まれ、少しくらい未完成でもあとから直すからとりあえず発売するというゲームも(中には)あります。
学生の方は「酷いなあ」と感じるかもしれませんが、社会人、特に営業の経験のある方は「売り上げ目標未達」がどれほど恐ろしいことか身に染みてわかっている方もいると思います。
企業によっては死刑執行クラスの扱いを受けることもあります。(笑
メーカーさんの名誉のために言っておきますが上のゲームが全部そうであるわけではありません。
ほんの一部です。
上で挙げたゲームのうちいくつかのゲームは批判を浴びました。
特にひどかったのがLEFT ALIVEでSteamのページも大炎上しています。
ただ、Steamはいくつかの条件がありますが返品ができるので、ためらうことなく新作に突っ込んで、ダメだったら遠慮なく返品したらよいと思います。
Steamストアで2週間以内に購入され、使用時間が2時間未満のゲーム或いはソフトウェアアプリケーションに対して返金を行います。
昔のゲームは返品とかなかったですし、ゲーム機のゲームは返品ができないので、そこがPCゲームの美点の一つだと思います。
それを考えると本当に今は良い時代になりました。
メーカーもこうした形で消費者からノーを突きつけられれば考えるのではないかと思いますので、こういうシステムはどんどん活用しましょう。
Steamのゲームはインディーズ、旧作などを含めれば1,000円以下でかなり遊べるゲームがありますので、導入の敷居は高いですが、一旦ゲーミングPCを手に入れてさえしまえば、比較的安価にゲームを楽しむことができます。
ゲームはもともとクソゲーかどうかという線引きには個人差があり、自分は面白いと思ってもみんながつまらないというとそんな風に感じてしまうという流されてしまう人も結構いるのではないかと思っています。
ですのでLEFT ALIVEが一方的に悪かったとは私は思いません。
ツイッターやSNSで悲鳴が上がっていましたが、私は性格が悪いので、「ゲーム機乙」と思っていました。(笑
今回悲しい思いをされた方はゲーミングPCを買ってSteamでゲームをしましょう。(笑
繰り返します。
ゲーム機でゲームをされている方でクソゲーに当たるのが嫌という人は是非PCを手に入れてSteamでゲームを楽しんでください。
上の条件に当てはまれば返品OKです。
ただ、LEFT ALIVEはプレイ時間2時間でクソゲーと判断できる人はあまり多くないんじゃないかと思います。
鍋島ディレクターの名誉のために言っておくと、本当はアーマードコアみたいな作品を作りたかったと思うのですが、予算が無くてバァンツァー戦(ゲームに出てくるロボットのようなもの)が大幅に削られたという話です。
※ 作中には後半にちょっとだけ出てくるみたいです。
「アーマードコアのディレクターだったのにロボット戦を封じられたら何もできないよね」と思います。(笑
また、スクエニ一作目ということで社内の政治力も持ってなかったんじゃないかと思います。予算を削られるぐらいですし。
しかし、結果を出せなければ「クソゲー鍋島」「売上未達鍋島」として顧客・流通・社内からも恨まれるのが大人の世界です。
お金が絡んでいるので仕方ないですけどね。
もちろん弁解の機会なんて与えられません。それが普通です。
LEFT ALIVEは配信で少しだけ見ましたが、やはり、バランス未調整のまま無理やり出した感がすごかったです。
学生の皆さんでいえば、『風邪で体調が最悪でテストで実力が発揮できなかった/受けられなかった」と言えば親や友達は「大変だったね」と同情してくれると思います。
しかし、小売店に何十万本も出荷して、何億円もの広告費と製作費を使った以上、予算が足りなかったとしても時間が足りなかったとしても言い訳は許されません。
上の学生さんの例でいえば、『風邪で体調が最悪でテストで実力が発揮できなかった/受けられなかった」と言っても「自己管理がなってない。たるんでる」といわれるのがオチです。
お金が動く世界というのはそういうものです。
だからクソゲーを許せとは言いません。しかし、様々な事情で実力が発揮できない状況下で生み出されるゲームにはある種のパターンがありますので、それを覚えて賢い消費者になってください。
※ そして願わくば、開発者さんをあまり責めないであげてください。ダメな作品だったことは作った人たちが一番よく知っているはずです。
「これってバグだらけじゃん?」
上に挙げた作品の中でバグで問題になったゲームがあります。
それもやはりこの時期に無理やり発売せざるを得ない事情があったのでしょう。
「まあ、後から直せばいいや」というような安易な気持ちがあったのだと思います。
こちらも海外で返金騒ぎがあり、開発チームのトップの方がげっそりやせた写真が公開されていました。
実際、ソフトがクソで返品できないなんてことがいまだにまかり通っているのは日本のゲーム機のソフトだけです。
私ならゲーム機のゲームは絶対に新作を発売日に買うということはしないです。
後から無料版が出たソフトもありますが、これも決算時期の売り上げ未達が問題になったのではと邪推しています。
もともとゲームソフトというのはそれまでになかった体験を提供する娯楽ですので、評価が難しく、事前に価値を判断するのが難しいものです。
昔はゲームが今ほど市民権を得てなかったですし、続編タイトルやシリーズものなんて全然ありませんでしたので、猶更そうでした。
今はナンバリングタイトルも多いですし、その気になればYoutubeの実況で事前に内容を確認できますので、仮にクソゲーに当たったとしても十分防衛可能です。
今はSNS経由の口コミでクソゲーの情報が光の速さで広まり、ゲーム会社も自分の名前に傷がつきますのでわざとやっているということはほとんどあり得ないです。
結局どうしたらよいのか?
ゲーム機でゲームをされる場合は、予約をしてまで無理に新作をゲットしないことです。
特に1月・2月・3月発売の新作で発売日が頻繁に後ろにずれるものに関してはかなり開発が難航していますので、様子を見たほうが良いゲームでしょう。
ただ、Steamの場合は返品ができますので、欲しいと思ったら予約して新作に突っ込んでいくのは全然ありだと思います。
あなたが気を付けるべきことはプレイして2時間以内にクソゲーかどうか判断することだけです。
もちろんですが、2週間以内という縛りもありますので積みゲーはしないようにしてください。
正直、返品するほどのクソゲーかどうかというのは炎上による逆プラシーボ効果的な要素がかなり大きいと私は思っていますので、今回炎上したソフトも、逆にSteamのみの販売であればあまり炎上しなかったのでは?と思います。
2019年4月2日現在 \1,580
悲しみのLeft Alive
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一方、パッケージとして流通していないので、価格は変わらないSteam版
ソフトを単体パッケージとして流通させる時代は終わったと思います。