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MLD RTX 5090 Ti ESスペックリーク:NVIDIAが750W超のモンスターGPUをテストしていた

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巨大なトリプルファンクーラーを搭載した超ハイエンドグラフィックスカード

※ 画像は記事の内容をもとにしたイメージです。現実とは異なる場合があります。

 

■ RTX 5090 TiとBlackwell Titanの噂が急浮上

NVIDIAが現行フラッグシップのRTX 5090を超える超ハイエンドGPUを開発中との情報が、複数のルートから相次いで報告されている。

YouTubeチャンネル「Moore's Law Is Dead」の運営者が2026年2月に公開した動画では、長年の信頼できる情報源から提供されたエンジニアリングサンプル(ES)の詳細スペックが明らかにされた。

この情報源によれば、「Blackwell Titan」と呼ばれる試作品は少なくとも2025年前半からNVIDIA社内でテストが行われていたという。

並行して、Overclocking.comも複数の業界関係者への取材をもとに、RTX 5090 TiまたはRTX TITAN Blackwellとなる超ハイエンドGPUが2026年第3四半期を目標に開発中だと報じており、情報の信憑性は高まりつつある。

■ エンジニアリングサンプルの判明スペック

リークされたESのスペックは以下の通り。

現行RTX 5090と同じGB202ダイを採用しているが、有効CUDAコア数はRTX 5090の21,760基に対して約5%多い構成となっている。

RTX 5090が24,576基中21,760基を有効化しているのに対し、このESではさらに多くのコアを有効化した設計だ。

TDPは700〜750ワットに設定されており、これはRTX 5090の575ワットと比較して約30%高い。

ただしこれは動作上限であり、プロトタイプの中にはロック解除状態で1,000ワットを軽く超えるものも存在したという。

性能はテスト当時の計測でRTX 5090比で約10%向上していた。

情報源は、MSI RTX 5090 Lightning Zの約1,000ワット運用でのベンチマーク(ベースモデル比最大13%向上)を参考に、特別選別品に高速メモリを組み合わせることで最終製品では15〜20%の性能向上が見込めると推測している。

外観については、試作段階のカードが非常に大型であり、テスト担当者は常に両手で持ち運んでいたと伝えられている。

なお、これらのスペックはあくまで2025年前半時点のESのものであり、最終製品の仕様とは異なる可能性がある点に注意が必要だ。

■ RTX 5090とRTX 5090 Tiのスペック比較

項目RTX 5090RTX 5090 Ti(推定)
アーキテクチャBlackwell (GB202)Blackwell (GB202)
CUDAコア数21,760基約22,800基(+約5%)
TDP575W700〜750W
VRAM32GB GDDR732〜48GB(推測)
対RTX 5090性能基準+10〜20%(推測)
MSRP参考1,999ドル未発表(3,000ドル超が予想)

(注:RTX 5090 Tiのスペックはリーク情報および各種推測を統合したもの。未確認情報を含む)

■ RTX 5090 TiとRTX 50 Superの戦略的位置づけ

この超ハイエンドGPU開発の背景には、NVIDIAが直面する複雑な事業環境がある。

現在、NVIDIAはTSMCの4nmプロセスキャパシティの多くをAI向け製品に割り当てており、ゲーミングGPU向け生産は大幅に縮小している状態だ。

RTX 5000シリーズのSuper刷新は当初2026年初頭の投入が予定されていたが、業界メディアThe Informationの2026年2月の報告によれば、NVIDIAはRTX 50 Superシリーズの2026年リリースを事実上中止する決断を下した。

主な理由はAI向けGPU需要の急拡大によるDRAM不足と、ゲーミング向け製品よりもはるかに高い利益率を誇るAI製品への経営資源集中だ。

NVIDIAの2026年度第3四半期決算では総収益577億ドルを計上し、そのうちデータセンター部門だけで512億ドルを占めるという異常とも言える構造になっている。

一方でAMD RDNA 5は2027年中頃〜後半への投入が確実視されており、RDNA 4世代ではNVIDIAの最上位製品に対抗できる高性能GPUを投入していない状況が続く。

「Moore's Law Is Dead」は、このような状況下でNVIDIAが取りうる戦略シナリオとして、2026年後半にRTX 5090 Tiを投入し、続いて2027年初頭にRTX 50 Superシリーズを展開、そして4nmプロセスのゲーミング向けBlackwellアーキテクチャを2028年まで引き延ばすという仮説を提示している。

2028年以降はIntelのファウンドリ(14Aプロセス)を使用したRTX 6000世代(開発コード名:Feynman)への移行が噂されており、TSMCの3nmや2nmキャパシティはAI製品に温存するという大局的な生産戦略と整合する。

NVIDIAがIntelのファウンドリでGPUタイルを製造するとの報道は複数の業界関係者から確認されており、2029年以降の製品での採用が見込まれている。

こうした一連の計画が事実であれば、RTX 5000シリーズはNVIDIA史上最長のGPU世代となる可能性がある。

NVIDIAのGPUロードマップ

解説:750Wのモンスターが本当に出てくるのか

正直なところ、今回のリーク情報の信憑性は「あり得なくはない」水準まで上がってきたと見ています。

「Moore's Law Is Dead」の運営者は、Titan Ada(RTX 4090世代の幻の超ハイエンドモデル)の存在を当時ほぼ唯一リークし、後にNVIDIA自身がその存在を間接的に認めた実績があります。

今回も複数の独立したソースがほぼ同時期に同方向の情報を提供しているという点は、単純なデマとは異なる重みがあります。

ただし、「テストしていた」と「製品として出てくる」の間には大きな壁があります。

実際、RTX 4090 TiやTitan Adaも開発段階では同様のリークが出回りましたが、結局発売されませんでした。

今回はどうでしょうか。

個人的には、RTX 5090が市場では定価2,000ドルのところを3,000ドル近くで取引されている現状を見ると、NVIDIAがもし5,000〜6,000ドルクラスの超高級GPUを少量だけ出すとしたら、それは商業的に成立するシナリオだと思います。

MSIのRTX 5090 Lightning Zが定価5,090ドルで即売れするような市場が存在しているのですから。

要するに、RTX 5090 TiはAIB(AIBパートナー)の超高額モデルが既に実証した「超高額でも売れる」という需要に対して、NVIDIAが公式に答えを出す試みかもしれません。

問題は750ワットという消費電力です。

電源ユニットが1,200〜1,500ワット以上必要になることは確実で、一般的なゲーミングPCの電力環境では現実的ではありません。

「誰が買うのか」という問いへの答えは、もはや一般ゲーマーではなく、AI推論・3Dレンダリング・コンテンツ制作を行うクリエイターや企業になってきているのかもしれません。

そしてRTX 50 Super遅延の話に絡めると、もしNVIDIAが2026年後半に5090 Tiだけをポツンと出して、Superシリーズは2027年初頭に後からまとめて投入するという戦略を採るとしたら、それはゲーマー目線では「またか」という感想しかありません。

DLSS 4.5や4nmの古いプロセスで2028年まで引っ張るというのは、AMD RDNA 5が3nmで登場したとき「NVIDIAは性能で追い抜かれるのでは」という懸念を生みますが、DLSSというソフトウェア優位性が実質的な逃げ道になっているのが現状です。

競争という観点では、AMDが高性能帯に本格参入してこない限り、NVIDIAにはゲーマー向け製品を急いで刷新する動機が薄いというのが正直なところ。

2026年のGPU市場は、AI需要に振り回され続けるゲーマーにとって苦しい年になりそうです。

もう一つ気になるのは、今回のリークを発信した「Moore's Law Is Dead」が「RTX 50 Superのリーク」や「RX 9080 XTのリーク」でも最初に情報を出したが、どちらも現時点では製品化されていないという実績です。

情報の精度と「実際に出てくるかどうか」は別の話で、NVIDIAの意思決定が市場環境や生産状況によって急に変わることは珍しくありません。

今の段階でRTX 5090 Tiへの期待を高めすぎるのは危険で、むしろ「そういう研究をしていた事実があった」という程度に受け止めておくのが健全でしょう。

それよりも今のゲーマーにとって現実的な問題は、RTX 5090が定価の1.5倍近い価格でしか手に入らず、その状況が当面続くという点です。

RTX 50 Superが来なければ、中〜上位帯のVRAM補強も期待できず、RTX 5080(VRAM 16GB)やRTX 5070 Ti(VRAM 16GB)を今から買うのが正解なのかどうかも判断しにくい状況です。

DRAMの供給回復が2027〜2028年まで見込めないとすると、GPU価格の高止まりはまだまだ続く可能性が高い。

NVIDIAにとってAIは圧倒的な収益源であり、ゲーミングGPU市場はその副産物に過ぎないという現実が、今の市場混乱を通じて改めて浮き彫りになっています。

 

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